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生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
ウイルス、細菌及び真菌等による重篤な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意し、本剤投与後に感染症の徴候又は症状があらわれた場合には、速やかに担当医に連絡するよう患者を指導すること。,,
自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、適用後、感染症等本剤による副作用が疑われる場合や、自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。更に、オートインジェクター又はシリンジの安全な廃棄方法に関する指導を行い、使用済みのオートインジェクター又はシリンジを廃棄する容器等を提供すること。
症状を悪化させるおそれがある。,,,
炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)の患者に投与する場合は観察を十分に行うこと。症状を悪化させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、本剤はカニクイザルにおいて胎児への移行が報告されているが、胎児・出生児に毒性及び催奇形性は認められなかった。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトの乳汁への移行や授乳された乳児の血液中への移行の有無は不明であるが、カニクイザルでは乳汁への移行が認められた。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能が低下している。
ウイルス、細菌、真菌等による重篤な感染症があらわれることがある。重篤な感染症が発症した場合には、感染症が消失するまで本剤を投与しないこと。,,
アナフィラキシー(血管浮腫、蕁麻疹等)等の重篤な過敏症反応があらわれることがある。
間質性肺炎が報告されているので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
10%以上
1~10%未満
1%未満
*感染症
上気道感染(鼻咽頭炎、上気道感染)、白癬感染
口腔カンジダ症、鼻炎、結膜炎、インフルエンザ、食道カンジダ症
呼吸器
口腔咽頭痛
消化器
悪心
皮膚
蕁麻疹
注射部位
注射部位反応(注射部位紅斑、注射部位疼痛等)
投与30分前に冷蔵庫から取り出し、直射日光を避け、室温に戻しておくことが望ましい。
投与時は以下の点を注意すること。
外国人乾癬患者に本剤160mgをオートインジェクター又はシリンジで単回皮下投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータを図1及び表1に示す。外国人乾癬患者に本剤160mgを皮下投与したとき、血清中イキセキズマブ濃度は約4日で最高値に達した3)。
図1)外国人乾癬患者に本剤160mgをオートインジェクター又はシリンジで単回皮下投与したときの血清中濃度推移(平均値±標準偏差)
オートインジェクター
シリンジ
例数
98
94
Cmax(μg/mL)
14.8 (46)
15.0 (45)
C14days(μg/mL)
9.22 (51)
8.98 (40)
tmax注1)(day)
4.00 (1.88-14.01)
3.97 (1.88-13.96)
AUC(0-14days)(μg・day/mL)
154 (44)
157 (41)
幾何平均値(変動係数%)
日本人乾癬患者に本剤の160mgを開始用量とし、2週目より80mgを2週間隔、12週以降、80mgを4週間隔で皮下投与したときのトラフ濃度は表2のとおりであった4)。
2週Cpre
12週Cpre
52週Cpre
乾癬の病型
全体集団
8.69 (46.7)[24]
9.35 (44.6)[26]
2.57 (66.2)[12]
尋常性乾癬(乾癬性関節炎を含む)
8.18 (47.7)[19]
9.43 (41.0)[20]
2.57 (70.2)[11]
乾癬性関節炎
4.94 (41.0)[5]
8.04 (40.6)[6]
2.23 (-)[2]
膿疱性乾癬
13.3 (-)[2]
13.4 (-)[2]
-
乾癬性紅皮症
9.67 (32.7)[3]
7.49 (66.9)[4]
2.60 (-)[1]
Cpre:投与前値(μg/mL)
幾何平均値(変動係数%)[例数]
日本人乾癬患者(9例)に本剤の160mgを開始用量とし、2週目より80mgを2週間隔で皮下投与したときの定常状態(投与24週時)のトラフ濃度の幾何平均値(変動係数%)は11.4μg/mL(61%)であった5)。
強直性脊椎炎患者(42例)に本剤80mgを4週間隔で皮下投与したときの定常状態(投与16週時)のトラフ濃度の幾何平均値(変動係数%)は3.48μg/mL(57%)であった6)。
日本人のX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎患者3例に本剤80mgを4週間隔で皮下投与したときの定常状態(投与16週時)のトラフ濃度の幾何平均値(変動係数%)は2.50μg/mL(42%)であった7)。
母集団薬物動態解析より局面型皮疹を有する乾癬患者のクリアランスは0.0161L/hr、分布容積は7.11L、半減期は約13日と推定された8)。局面型皮疹を有する乾癬患者に本剤の160mgを開始用量とし、2週目より80mgを2週間隔で皮下投与したときの、母集団薬物動態解析に基づく投与10~12週時の薬物動態パラメータの推定値は、表3のとおりであった9)。
国際共同試験
国内臨床試験
日本人
外国人
9
424
91
14.9 (25.4)
14.4 (34.0)
17.1 (27.8)
AUC(0-14days)
(μg・day/mL)
164 (27.7)
164 (41.5)
195 (31.5)
Ctrough(μg/mL)
8.04 (34.8)
8.49 (59.3)
10.1 (39.1)
t1/2注2)(days)
11.4 (6.40-13.4)
13.2 (0.410-44.0)
12.2 (5.58-28.5)
中等症又は重症の局面型皮疹を有する乾癬患者1296例(局面型皮疹の病変が体表面積(BSA)の10%以上、かつPASIスコアが12以上。日本人33例、うち尋常性乾癬30例、乾癬性関節炎患者3例を含む)を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又はイキセキズマブ(遺伝子組換え)160mgを初回に投与し、その後は80mgを2週間隔又は4週間隔注6)で皮下投与した(導入投与期間:0~12週時)。導入投与期間(0~12週時)でイキセキズマブを投与され、レスポンダー(12週時にsPGAスコアが0又は1の被験者)と判断された患者を、12週時にイキセキズマブ80mg 4週間隔投与群、80mg 12週間隔投与群注6)、プラセボ投与群のいずれかに1:1:1の比率で再無作為化し投与した(維持投与期間:12~60週時)。
12週後のPASIスコアがベースラインから75%以上、90%以上又は100%改善した患者の割合(以下、それぞれPASI 75、PASI 90、PASI 100)を表1に示す。本剤投与群における12週後のPASI 75、PASI 90及びPASI 100は、プラセボ投与群に比べて統計学的に有意に高かった。再割り付け群の60週後のPASI 75、PASI 90及びPASI 100についても、同様の結果が認められた(表2参照)10),11)。
本剤2週
間隔投与
本剤4週
間隔投与注6)
プラセボ
プラセボとの差
[95%信頼区間]
p値注4)
2週間隔
投与
4週間隔
PASI 75
89.1%
(386/433例)
82.6%
(357/432例)
3.9%
(17/431例)
85.2%
[81.7%, 88.7%]
<0.001
78.7%
[74.7%, 82.7%]
PASI 90
70.9%
(307/433例)
64.6%
(279/432例)
0.5%
(2/431例)
70.4%
[66.1%, 74.8%]
64.1%
[59.6%, 68.7%]
PASI 100
35.3%
(153/433例)
33.6%
(145/432例)
0%
(0/431例)
[30.8%, 39.8%]
<0.001注5)
[29.1%, 38.0%]
日本人集団
100%
(8/8例)
75.0%
(9/12例)
(0/13例)
[100%, 100%]
―
[50.5%, 99.5%]
(6/8例)
58.3%
(7/12例)
[45.0%, 100%]
[30.4%, 86.2%]
37.5%
(3/8例)
33.3%
(4/12例)
[4.0%, 71.0%]
[6.7%, 60.0%]
4週間隔投与
77.7%
(178/229例)
8.8%
(20/226例)
68.9%
[62.3%, 75.4%]
70.7%
(162/229例)
4.4%
(10/226例)
66.3%
[59.8%, 72.8%]
52.0%
(119/229例)
2.7%
(6/226例)
49.3%
[42.5%, 56.1%]
(5/5例)
16.7%
(1/6例)
83.3%
[53.5%, 100%]
60.0%
(3/5例)
(0/6例)
[17.1%, 100%]
導入投与期間における有害事象の発現頻度は、本剤2週間隔投与及びプラセボでそれぞれ59.4%及び48.7%、重篤な有害事象の発現頻度はそれぞれ1.4%及び1.2%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度はそれぞれ2.3%及び1.4%であった。本剤2週間隔投与における主な副作用は、注射部位反応40例(9.2%)、注射部位紅斑27例(6.2%)であった。
有害事象の発現頻度
59.4%(257/433例)
48.7%(210/431例)
重篤な有害事象の発現頻度
1.4%(6/433例)
1.2%(5/431例)
治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度
2.3%(10/433例)
1.4%(6/431例)
維持投与期間における本剤2週間隔投与/本剤4週間隔投与の有害事象の発現頻度は79.8%、重篤な有害事象の発現頻度は5.9%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度は3.4%であった。主な副作用は、鼻咽頭炎7例(5.9%)、注射部位反応4例(3.4%)であった。
本剤2週間隔投与/本剤4週間隔投与
79.8%(95/119例)
5.9%(7/119例)
3.4%(4/119例)
中等症又は重症の局面型皮疹を有する乾癬患者1227例(局面型皮疹の病変が体表面積(BSA)の10%以上、かつPASIスコアが12以上。うち、乾癬性関節炎患者210例、日本人乾癬患者16例を含む)を対象とした二重盲検比較試験を実施した。イキセキズマブ(遺伝子組換え)160mgを初回に投与し、その後は80mgを2週間隔、4週間隔、又は2週間隔への投与間隔短縮が可能な4週間隔で皮下投与した(治験薬投与期間:0~52週時)。
本剤2週間隔投与群における52週後のsPGAスコアが0又は1である患者の割合(以下、sPGA(0又は1))、PASI 75、PASI 90及びPASI 100を表5に示す12)。
sPGA(0又は1)
78.6%
(480/611例)
85.9%
(525/611例)
79.5%
(486/611例)
59.7%
(365/611例)
12週時でノンレスポンダー(sPGAスコアが2以上の被験者)と判断された患者の本剤2週間隔投与群におけるsPGA(0又は1)、PASI 75、PASI 90及びPASI 100達成率を表6に示す13)。
12週
(0/96例)
61.5%
(59/96例)
15.6%
(15/96例)
16週
43.8%
(42/96例)
(72/96例)
41.7%
(40/96例)
4.2%
(4/96例)
52週
63.5%
(61/96例)
81.3%
(78/96例)
31.3%
(30/96例)
本剤2週間隔投与群における52週までの有害事象の発現頻度は74.2%、重篤な有害事象の発現頻度は5.3%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度は3.1%であった。主な副作用は、注射部位反応46例(7.6%)、注射部位紅斑18例(3.0%)であった。
本剤2週間隔投与
本剤4週間隔投与
74.2%(452/609例)
79.7%(247/310例)
5.3%(32/609例)
5.2%(16/310例)
3.1%(19/609例)
1.9%(6/310例)
中等症又は重症の局面型皮疹を有する乾癬患者(尋常性乾癬、乾癬性関節炎を含む)、乾癬性紅皮症患者及び膿疱性乾癬(汎発性)患者計91例を対象とした52週間非盲検長期投与試験を実施した。イキセキズマブ(遺伝子組換え)160mg初回投与後、80mgを12週まで2週間隔で投与し、12週以降52週まで4週間隔で投与した。乾癬性紅皮症及び膿疱性乾癬患者における12週後の全般改善度が「消失」又は「改善」の割合はそれぞれ100%(8/8例)、100%(5/5例)であった。その効果は52週後まで持続し、それぞれ100%(8/8例)、100%(5/5例)であった。乾癬性関節炎患者における12週後及び52週後のACR20改善率注10)は、それぞれ80.0%(4/5例)、100.0%(5/5例)であった14),15)。
52週までの有害事象の発現頻度は86.8%、重篤な有害事象の発現頻度は3.3%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度は3.3%であった。主な副作用は、鼻咽頭炎8例(8.8%)、注射部位反応7例(7.7%)であった。
86.8%(79/91例)
3.3%(3/91例)
生物学的疾患修飾性抗リウマチ薬による治療歴のない活動性乾癬性関節炎患者417例(腫脹関節及び圧痛関節数がそれぞれ3関節以上。日本人12例を含む)を対象とした実薬及びプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又はイキセキズマブ(遺伝子組換え)160mgを初回に投与し、その後は80mgを2週間隔又は4週間隔注14)で24週まで皮下投与した。本剤投与群における12週後及び24週後のACR20改善率はプラセボ投与群に比べて統計学的に有意に高かった16)。
間隔投与注14)
p値注12)
12
週
60.2%
(62/103例)
57.0%
(61/107例)
31.1%
(33/106例)
29.1%
[16.1%, 42.0%]
25.9%
[13.0%, 38.7%]
24
62.1%
(64/103例)
57.9%
(62/107例)
30.2%
(32/106例)
31.9%
[19.1%, 44.8%]
27.8%
[15.0%, 40.6%]
また、24週後の関節破壊進展を手及び足のX線スコア(modified Total Sharp Score、mTSS)で評価した結果、イキセキズマブ投与群(2週間隔投与群及び4週間隔投与群)のベースラインからの変化量はプラセボ投与群に比べて統計学的に有意に小さかった。
2週間隔投与注14)
4週間隔投与注14)
ベースライン(平均値±標準偏差)
(例数)
15.2±28.85
(98)
19.2±32.68
(100)
17.6±28.62
(94)
24週(平均値±標準偏差)
14.4±30.71
(80)
16.7±28.65
(76)
17.2±24.53
(59)
変化量(平均値±標準偏差)
0.1±0.57
(85)
0.1±0.85
(82)
0.5±1.10
(61)
プラセボ群との差
[95%信頼区間]、p値注13)
-0.41
[-0.63, -0.19]
-0.33
[-0.55, -0.10]
0.004
24週までの有害事象の発現頻度は、本剤2週間隔投与、本剤4週間隔投与及びプラセボでそれぞれ65.7%、66.4%及び47.2%、重篤な有害事象の発現頻度はそれぞれ2.9%、5.6%及び1.9%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度はそれぞれ3.9%、1.9%及び1.9%であった。主な副作用は、本剤2週間隔投与では注射部位反応15例(14.7%)、注射部位紅斑13例(12.7%)、本剤4週間隔投与では注射部位反応12例(11.2%)、注射部位紅斑7例(6.5%)であった。
65.7%(67/102例)
66.4%(71/107例)
47.2%(50/106例)
2.9%(3/102例)
5.6%(6/107例)
1.9%(2/106例)
3.9%(4/102例)
1.9%(2/107例)
非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)治療で効果不十分又は不忍容であった生物製剤による治療歴のない強直性脊椎炎患者341例(日本人7例を含む)を対象とした実薬及びプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又はイキセキズマブ(遺伝子組換え)80mg又は160mg注15)を初回に投与し、その後は80mgを2週間隔注15)又は4週間隔で16週まで皮下投与した。本剤4週間隔投与群(初回投与80mgと160mgの併合)における16週後のASAS40反応率及びASAS20反応率はプラセボ投与群に比べて統計学的に有意に高かった17)。
プラセボに対するオッズ比注16)
調整p値注16),注17)
ASAS40
48.1%
(39/81例)
18.4%
(16/87例)
4.45
[2.20, 9.03]
p<0.001
ASAS20
64.2%
(52/81例)
40.2%
(35/87例)
2.78
[1.48, 5.24]
本剤4週間隔投与を16週以降継続したときの52週時ASAS40反応率及びASAS20反応率は、それぞれ55.1%(43/78例)及び67.9%(53/78例)であり、長期投与による有効性の維持が示された。
16週までの有害事象の発現頻度は、本剤4週間隔投与及びプラセボでそれぞれ42.0%及び39.5%、重篤な有害事象の発現頻度はそれぞれ1.2%及び0%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度はともに0%であった。主な副作用は、注射部位紅斑2例(2.5%)、上気道感染1例(1.2%)であった。
42.0%(34/81例)
39.5%(34/86例)
1.2%(1/81例)
0%(0/86例)
0%(0/81例)
52週までの本剤4週間隔投与による有害事象の発現頻度は71.6%、重篤な有害事象の発現頻度は6.2%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度は1.2%であった。主な副作用は、注射部位紅斑3例(3.7%)、注射部位反応3例(3.7%)、上咽頭炎3例(3.7%)であった。
NSAIDs及びTNF阻害薬治療で効果不十分又は不忍容であった外国人強直性脊椎炎患者316例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又はイキセキズマブ(遺伝子組換え)80mg又は160mg注18)を初回に投与し、その後は80mgを2週間隔注18)又は4週間隔で16週まで皮下投与した。本剤4週間隔投与群における16週後のASAS40反応率及びASAS20反応率はプラセボ投与群に比べて統計学的に有意に高かった18)。
プラセボに対するオッズ比注19)
調整p値注19),注20)
25.4%
(29/114例)
12.5%
(13/104例)
2.41
[1.17, 4.95]
p=0.017
48.2%
(55/114例)
29.8%
(31/104例)
2.20
[1.26, 3.84]
本剤4週間隔投与を16週以降継続したときの52週時ASAS40反応率及びASAS20反応率は、それぞれ39.8%(39/98例)及び61.2%(60/98例)であり、長期投与による有効性の維持が示された。
16週までの有害事象の発現頻度は、本剤4週間隔投与及びプラセボでそれぞれ64.0%及び49.0%、重篤な有害事象の発現頻度はそれぞれ3.5%及び4.8%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度はそれぞれ8.8%及び1.9%であった。主な副作用は、上気道感染6例(5.3%)、注射部位疼痛4例(3.5%)であった。
64.0%(73/114例)
49.0%(51/104例)
3.5%(4/114例)
4.8%(5/104例)
8.8%(10/114例)
1.9%(2/104例)
52週までの本剤4週間隔投与による有害事象の発現頻度は86.0%、重篤な有害事象の発現頻度は5.3%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度は12.3%であった。主な副作用は、上気道感染10例(8.8%)、注射部位疼痛4例(3.5%)、上咽頭炎4例(3.5%)であった。
生物製剤による治療歴がなく、NSAIDs治療で効果不十分又は不忍容であったX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎患者303例(日本人16例を含む)(BASDAI総スコアが4以上、全般背部痛のNRSスコアが4以上、かつCRP5mg/L超又はMRI画像所見上の仙腸関節炎が認められる)を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又はイキセキズマブ(遺伝子組換え)80mg又は160mg注21)を初回に投与し、その後は80mgを2週間隔注21)又は4週間隔で52週まで皮下投与した。本剤4週間隔投与群(初回投与80mgと160mgの併合)における16週後のASAS40反応率はプラセボ投与群に比べて統計学的に有意に高かった19)。
プラセボに対するオッズ比注22)
調整p値注22),注23)
35.4%
(34/96例)
19.0%
(20/105例)
2.36
[1.23, 4.51]
p=0.010
本剤4週間隔投与を16週以降継続したときの52週時ASAS40反応率は30.2%(29/96例)であり、長期投与による有効性の維持が示された19)。
52週までの有害事象の発現頻度は、本剤4週間隔投与及びプラセボでそれぞれ65.6%及び57.7%、重篤な有害事象の発現頻度はそれぞれ2.1%及び1.0%、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度はそれぞれ1.0%及び1.9%であった。主な副作用は、注射部位反応10例(10.4%)、注射部位紅斑3例(3.1%)であった。
65.6%(63/96例)
57.7%(60/104例)
2.1%(2/96例)
1.0%(1/104例)
1.0%(1/96例)
本剤は、炎症性サイトカインであるインターロイキン(IL)-17Aに対するヒト化IgG4モノクローナル抗体であり、自己免疫疾患の発症に関与していると考えられるIL-17Aに結合してIL-17Aの作用を中和すると考えられる。
本剤はヒトIL-17Aに高い親和性で結合したが(解離定数:3pM未満)、IL-17B、IL-17C、IL-17D、IL-17E及びIL-17Fには結合しなかった(in vitro)20)。
In vitro試験及びIL-17Aを投与したマウスにおいて、本剤はIL-17Aにより誘導されるケモカイン産生を阻害した20)。
第I相臨床試験で実施した乾癬患者の皮膚生検において、1日目から43日目にかけて表皮厚並びに増殖性ケラチノサイト、T細胞及び樹状細胞数の用量依存的な減少傾向が認められた21)。
イキセキズマブ(遺伝子組換え)[Ixekizumab (Genetical Recombination)]〔JAN〕
イキセキズマブは、遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、マウス抗ヒトインターロイキン-17抗体の相補鎖決定部、並びにヒトIgG4のフレームワーク部及び定常部からなり、H鎖の227番目のSer残基がProに置換され、C末端のLysは除去されている。イキセキズマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。イキセキズマブは、445個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ4鎖)2本及び219個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約149,000)である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1mL[1オートインジェクター]
1mL[1シリンジ]
1) Kimball AB, et al.: Br. J. Dermatol. 2014; 170(2): 366-373
2) Moltó A, et al.: Front. Med. 2018; 62(5): 1-10
3) Duffin KC, et al.: J. Eur. Acad. Dermatol. Venereol. 2017; 31(1): 107-113
4) 社内資料: 乾癬患者を対象とした国内第III相試験(2016年7月4日承認、CTD2.7.6.9)
5) 社内資料: 乾癬患者を対象とした薬物動態解析(国際共同第III相試験(RHBP試験、IXORA-P)に基づく検討)
6) 社内資料: 強直性脊椎炎患者を対象とした薬物動態解析(国際共同第III相試験(RHBV試験、COAST-V)に基づく検討)
7) 社内資料: X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎患者を対象とした薬物動態解析(国際共同第III相試験(RHBX試験、COAST-X)に基づく検討)
8) 社内資料: 乾癬患者を対象とした母集団薬物動態解析(外国第I相、第II相試験及び国際共同第III相試験に基づく検討)(2016年7月4日承認、CTD2.7.2.3)
9) 社内資料: 乾癬患者を対象とした母集団薬物動態解析(国内第III相試験に基づく検討)(2016年7月4日承認、CTD2.7.2.3)
10) Imafuku S, et al.: J. Dermatol. 2017; 44(11): 1285-1290
11) Gordon KB, et al.: N. Engl. J. Med. 2016; 375(4): 345-356
12) Langley, R. G. et al.: Br. J. Dermatol. 2018,178(6), 1315-1323
13) 社内資料: 中等症又は重症の局面型皮疹を有する乾癬患者を対象とした二重盲検比較試験(RHBP試験、IXORA-P)
14) Saeki H, et al.: J. Eur. Acad. Dermatol. Venereol. 2015; 29(6): 1148-1155
15) Saeki H, et al.: J. Dermatol. 2017; 44(4): 355-362
16) Mease PJ, et al.: Ann. Rheum. Dis. 2017; 76(1): 79-87
17) Van der Heijge D, et al.: Lancet. 2018; 392: 2441-2451
18) Deodhar A, et al.: Arthritis & Rheumatology. 2019; 71(4): 599-611
19) Deodhar A, et al.: Lancet. 2020; 395: 53-64
20) Liu L, et al.: J. Inflamm. Res. 2016; 9: 39-50
21) Krueger JG, et al.: J. Allergy Clin. Immunol. 2012; 130(1): 145-154
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