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日本薬局方
トラニラスト点眼液
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
アレルギー性結膜炎
通常、1回1~2滴を1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼する。
重症例には本剤単独では十分な効果が得られないので、他の適切な治療法への切替えあるいはそれとの併用を考慮し、本剤のみを漫然と長期に使用しないこと。
投与しないことが望ましい。動物実験(マウス)で、本剤の経口大量投与により、骨格異常例の増加が認められている。
低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
0.1~1%未満
頻度不明
過敏症
眼瞼皮膚炎、眼瞼炎
接触性皮膚炎(眼周囲)
眼
刺激感
結膜充血、眼瞼腫脹、そう痒感
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
トラニラストの酸化的代謝反応はCYP2C9、CYP2C18、CYP2C8、CYP1A2、CYP3A4、CYP2D6で確認され、主としてCYP2C9が代謝に関与することが示された1) 。
トラニラスト点眼液0.5%「JG」とリザベン点眼液0.5%について、ウサギ眼に点眼し、点眼後3時間に眼房水を採取し、眼房水中トラニラスト濃度を測定した。その結果、両剤の点眼後3時間の眼房水中トラニラスト濃度に有意な差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された2) 。
Ⅰ型アレルギーの関与が明らかなアレルギー性結膜炎の患者200例を対象にトラニラスト点眼液0.5%又はクリモグリク酸ナトリウム点眼液2%を1回1~2滴、1日4回朝、昼、夕方及び就寝前に4週間投与した。全般改善度を著明改善、中等度改善、軽度改善、不変、悪化の5段階にて評価した結果、中等度改善以上の改善率はトラニラスト点眼液群63.4%、クリモグリク酸ナトリウム点眼液群52.7%であり、同等性検定により同等であった。副作用の発現割合はトラニラスト点眼液群1.0%(1/98例)であり、しみるが1.0%(1/98例)であった3) 。
抗原刺激による肥満細胞及び各種炎症細胞からのケミカルメディエーター(ヒスタミン、ロイコトリエン等)の遊離を抑制することにより、抗アレルギー作用を示す4),5),6),7),8),9),10),11),12) (ラット、モルモット、in vitro)。
動物結膜炎モデルにおいて、血管透過性の亢進に対し、点眼投与で用量依存的な抑制作用を示す13) (ラット)。また、血管透過性の亢進及び結膜組織への炎症細胞の浸潤に対し、点眼投与で用量依存的な抑制作用を示す14) (モルモット)。
抗卵白アルブミン(ovalbumin:OVA)血清により感作された実験的モルモット結膜炎モデルに対して、トラニラスト点眼液0.5%「JG」とリザベン点眼液0.5%を点眼投与後に1%エバンスブルーと1%OVA溶液の等量混合液によりアレルギー反応を誘発し、眼瞼結膜からの漏出色素量を測定し、生理食塩液を点眼投与した眼での漏出色素量との比率から血管透過性亢進(アレルギー反応)抑制作用を評価した。その結果、両剤ともトラニラスト点眼液0.5%「JG」基剤に対し有意に色素漏出を抑制し、また、両剤間では有意な差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された2) 。
トラニラスト(Tranilast)
2-{[(2E)-3-(3,4-Dimethoxyphenyl)prop-2-enoyl]amino}benzoic acid
C18H17NO5
327.33
淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。N,N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、アセトニトリル、メタノール又はエタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。光によって徐々に淡い黄褐色となる。結晶多形が認められる。
207〜210℃
プラスチック点眼容器 5mL×10本
1) 第十八改正 日本薬局方解説書 廣川書店 2021;C3583-C3597
2) 社内資料:生物学的同等性試験
3) 三國郁夫 他:臨床医薬 1993;9(3):669-683
4) Azuma, H. et al.:Br. J. Pharmacol. 1976;58(4):483-488
5) 坂野和英 他:アレルギー 1977;26(4):385-391
6) 中沢政之 他:日薬理誌 1978;74(4):473-481
7) 中沢政之 他:日薬理誌 1978;74(4):483-490
8) 小松英忠 他:基礎と臨床 1979;13(1):43-49
9) 小松英忠 他:日薬理誌 1983;82(1):47-55
10) 堤直行 他:応用薬理 1983;25(6):973-979
11) 堤直行 他:応用薬理 1987;33(4):587-597
12) 伊東史顕 他:基礎と臨床 1993;27(1):191-194
13) 芝崎泰平 他:日本眼科紀要 1992;43(12):1419-1424
14) 伊東史顕 他:日薬理誌 1993;101(1):27-32
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