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生物学的製剤基準
乾燥濃縮人血液凝固第VIII因子
処方箋医薬品注)
特定生物由来製品
血液凝固第VIII因子欠乏患者に対し、血漿中の血液凝固第VIII因子を補い、その出血傾向を抑制する。
本剤を添付の溶解液5mLで溶解し、緩徐に静脈内注射又は点滴注入する。なお、1分間に5mLを超える注射速度は避けること。用量は通常、1回250~2,000国際単位を投与するが、年齢、症状に応じて適宜増減する。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
観察を十分に行うこと。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
過敏症
発熱、蕁麻疹、顔面潮紅等
消化器
悪心、嘔吐、腹痛等
精神神経系
倦怠感、異和感、頭痛等
注射部位
血管痛
その他
溶血性貧血、血圧上昇、悪寒、腰痛、結膜の充血
本剤は、フォンビルブランド因子をほとんど含んでいない。
*血友病A患者6例にクロスエイトM注1) 50国際単位/kgを目標として静脈内に投与した時、血液凝固第VIII因子の生体内回収率は平均64.5%、血中半減期は平均15.1時間であった。また、1.0BU/mLのインヒビターを有している1例を除外した回収率は平均66.2%、血中半減期は平均15.3時間であった2) 。
血友病A患者16例のうち止血効果判定の得られなかった1例を除いた15例に対し、6カ月間212回の出血エピソードにクロスエイトMが306回静脈内に投与された。投与毎の有効率は有効以上で86.6%、やや有効以上で95.4%であった。また、1出血エピソード毎の有効率は有効以上で92.9%、やや有効以上で100%であった。観察期間中、全15例に副作用は認められなかった2) 。
出血部位
止血効果
計(%)
有効率(有効以上)(%)
著効
有効
やや有効
無効
悪化
関節
113
50
8
0
171(80.7)
95.3
筋肉
10
4
22(10.4)
81.8
歯肉
3
3(1.4)
84.2
皮下
5
2
9(4.2)
鼻出血
関節・鼻出血(同時出血)
1
筋肉・鼻出血(同時出血)
1(0.5)
計
134
63
15
212
有効率(%)
92.9
100.0
血漿中の血液凝固第VIII因子を補い、出血傾向を抑制する。
クロスエイトMをin vitroで第VIII因子欠乏血漿に添加すると、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が短縮し、凝固能補正効果が認められた。
本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を投与又は処方した場合は、医薬品名(販売名)、その製造番号(ロット番号)、投与又は処方した日、投与又は処方を受けた患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。
1バイアル[溶解液(「日局」注射用水5mL)付]
1) 吉岡章 他:日本血栓止血学会誌 2006;17(6):682-694.
2) 藤巻道男 他:基礎と臨床 1992;26(3):1109-1129.
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**〒108-0023 東京都港区芝浦3-1-1
電話 0120-853-560
一般社団法人 日本血液製剤機構
**東京都港区芝浦3-1-1
この製品は献血血液から製造されています。
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