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生物学的製剤基準
乾燥抗破傷風人免疫グロブリン
処方箋医薬品注)
特定生物由来製品
本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者
破傷風の発症予防並びに発症後の症状軽減のための治療に用いる。
本剤1瓶の内容を添付の溶剤(日局・注射用水2.5mL)で溶解し、筋肉内に注射する。破傷風の潜伏期の初めに用いて破傷風の発症を予防するためには成人において抗毒素250国際単位を用いる。破傷風発症後の症状を軽くするための治療用には通常最低、抗毒素5,000国際単位以上を用いる。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。
低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
本剤の投与を受けた者は、生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので、生ワクチンの接種は本剤投与後3カ月以上延期すること。また、生ワクチン接種後14日以内に本剤を投与した場合は、投与後3カ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい。
本剤の主成分は免疫抗体であるため、中和反応により生ワクチンの効果が減弱されるおそれがある。
悪心、嘔吐、発汗、四肢冷感、血圧低下等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
発熱、発疹等
注射部位
疼痛、腫脹、硬結
本剤には供血者由来の各種抗体(各種感染症の病原体又はその産生物質に対する免疫抗体、自己抗体等)が含まれており、投与後の血中にこれらの抗体が一時検出されることがあるので、臨床診断には注意を要する。
抗破傷風人免疫グロブリンの血中生物学的半減期は約4週間1) とも24.5~31.5日2) ともいわれている。本剤を36歳の男性患者に3,000国際単位投与後の血中抗毒素量の推移では生物学的半減期は21日であった3) 。
本剤は、破傷風毒素に対するヒト由来の抗体を高力価に含有するため、血中に遊離している破傷風毒素と結合し、速やかに中和させる。(血中の破傷風発症予防レベル0.01国際単位/mL以上の破傷風抗毒素を保持させる4) 。)
本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を投与した場合は、医薬品名(販売名)、その製造番号(ロット番号)、投与した日、投与を受けた患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。
1瓶 [溶剤(日局 注射用水 2.5mL)添付]
1) Smolens, J. et al.:J Pediatr. 1961;59:899-902
2) Rubinstein, H. M.:Am J Hyg. 1962;76:276-292
3) 海老沢 功:Medical Postgraduates 1974;12(4):174-179
4) Mc Comb, J. A.:N Engl J Med. 1964;270:175-178
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