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生物学的製剤基準
乾燥人フィブリノゲン
処方箋医薬品注)
特定生物由来製品
注射用水に溶解し、静脈内に注入する。通常1回3gを用いる。なお、年齢・症状により適宜増減する。
注射用水に溶解し、1回3gを静脈内投与する。投与後に後天性低フィブリノゲン血症が改善されない場合は、同量を追加投与する。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
呼吸困難、喘鳴、胸内苦悶、血圧低下、脈拍微弱、チアノーゼ等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血栓塞栓症(深部静脈血栓症、腸間膜血栓症、肺塞栓症等)があらわれることがある。血中フィブリノゲン濃度、血小板数、血液凝固能(プロトロンビン時間等)等の血液検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
悪寒、発熱
先天性低フィブリノゲン血症患者3症例に対して本剤を1回6g静注後に測定した血中半減期は3.3日〜4.2日であった1) 。
注)本剤の承認された1回用量は、通常3gを用い、年齢・症状により適宜増減である。
血漿フィブリノゲン量が100mg/dL以下の先天性低フィブリノゲン血症患者5例に対し、約12か月間44回の出血エピソードにフィブリノゲンHTが静脈内に投与された。投与毎の止血効果は著効43回(97.7%)、有効1回(2.3%)であった。また、観察期間中、全5例に副作用は認められなかった1) 。
血漿中のフィブリノゲンを補い、出血傾向を抑制する。
フィブリノゲンはたん白分解酵素トロンビンに対する基質として働き、トロンビンの作用を受けてフィブリノペプタイドを遊離し、フィブリン(フィブリン・モノマー)に変わる。このフィブリン・モノマーが更にポリマーとなり、XIII因子、Ca2+の存在下でフィブリン塊を作り血液を凝固させると考えられている2),3) 。
本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を投与した場合は、医薬品名(販売名)、その製造番号(ロット番号)、投与した日、投与を受けた患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。
1瓶[溶剤(日局注射用水 50mL)、溶解移注針、通気針添付]
1) 真木正博 他:基礎と臨床 1993;27(9):3803-3814
2) 小西和彦 他:新版日本血液学全書 1979;11:261-296
3) 河合 忠:血漿蛋白-その基礎と臨床 1977;240-243
一般社団法人日本血液製剤機構 くすり相談室
〒108-0023 東京都港区芝浦3-1-1
電話 0120-853-560
一般社団法人日本血液製剤機構
東京都港区芝浦3-1-1
1.本剤のバイアル内は陰圧となっています。それは溶解に際し、凍結乾燥たん白塊の全体にすばやく水が行きわたって溶解を速くするためです。2.本剤の溶解は添付の溶剤を用い、陰圧の取扱いに十分注意しないと溶解が困難となります。
この製品は献血血液から製造されています。
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