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向精神薬
処方箋医薬品注)
本剤は、疾患の種類、症状の程度、年齢および体重などを考慮して用いる。一般に成人には、初回10mgを筋肉内または静脈内に、できるだけ緩徐に注射する。以後、必要に応じて3~4時間ごとに注射する。
症状が悪化するおそれがある。
作用が強くあらわれる。
静脈内注射時、無呼吸、心停止が起こり易い。
排泄が遅延するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことがあり、また、黄疸を増強する可能性がある。
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。運動失調等の副作用が発現しやすい。
リトナビル
ニルマトレルビル・リトナビル
過度の鎮静や呼吸抑制等が起こる可能性がある。
チトクロームP450に対する競合的阻害により、本剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測されている。
中枢神経抑制剤
モノアミン酸化酵素阻害剤オピオイド鎮痛剤
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。
相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
アルコール(飲酒)
シメチジンオメプラゾールエソメプラゾールランソプラゾール
本剤のクリアランスがシメチジンとの併用により27~51%、オメプラゾールとの併用により27~55%減少することが報告されている。本剤の代謝、排泄を遷延させるおそれがある。
シプロフロキサシン
本剤のクリアランスが37%減少することが報告されている。
フルボキサミンマレイン酸塩
本剤のクリアランスが65%減少することが報告されている。
強いCYP3Aを阻害する薬剤
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
これら薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害されるため。
CYP3A4で代謝される薬剤
本剤又はこれらの薬剤の作用が増強されるおそれがある。
本剤とこれらの薬剤がCYP3A4を競合的に阻害することにより、相互のクリアランスが低下すると考えられる。
エトラビリン
エトラビリンのCYP2C9、CYP2C19阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
マプロチリン塩酸塩
1)眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。2)併用中の本剤を急速に減量又は中止すると痙攣発作がおこる可能性がある。
1)相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。2)本剤の抗痙攣作用により抑制されていたマプロチリン塩酸塩の痙攣誘発作用が本剤の減量・中止によりあらわれることが考えられている。
ミルタザピン
鎮静作用が増強されるおそれがある。また、ミルタザピンとの併用により精神運動機能及び学習獲得能力が減退するとの報告がある。
相加的な鎮静作用を示すことが考えられる。
バルプロ酸ナトリウム
本剤の作用が増強することがある。
本剤の非結合型の血中濃度を上昇させる。
ダントロレンナトリウム水和物ボツリヌス毒素製剤
筋弛緩作用が増強する可能性がある。
相互に筋弛緩作用を増強することが考えられている。
リファンピシン
本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。
リファンピシンのCYP3A4誘導作用により、本剤の代謝が誘導され、血中濃度が低下する可能性がある。
アパルタミド
アパルタミドのCYP2C19誘導作用により、本剤の代謝が誘導され、血中濃度が低下する可能性がある。
シナカルセトエボカルセト
これら薬剤の血中濃度に影響を与えるおそれがある。
血漿蛋白結合率が高いことによる。
無水カフェイン
本剤の血中濃度が減少することがある。
不明
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
慢性気管支炎等の呼吸器疾患に用いた場合、呼吸抑制があらわれることがある。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
精神神経系
眠気
ふらつき、頭痛
眩暈
言語障害、振戦、複視、霧視、眼振、失神、失禁、歩行失調、多幸症
肝臓
黄疸
血液
顆粒球減少、白血球減少
循環器
血圧低下
頻脈
徐脈
消化器
悪心、嘔吐、便秘、口渇
食欲不振
過敏症
発疹
その他
倦怠感、脱力感
浮腫
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
他の注射液と混合又は希釈して使用しないこと。
静脈内注射時に血管痛が、また、筋肉内注射時に注射部痛、硬結がみられることがある。
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。
ジアゼパム注射液5mg「NIG」とセルシン注射液5mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1mL(ジアゼパムとして5mg)健康成人男子に絶食単回筋肉内投与し血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された1)。
投与量
(mg)
AUC0-168
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
ジアゼパム注射液5mg「NIG」
5
4026.6±991.7
137.4
±33.5
1.90±2.15
36.9±12.9
セルシン注射液5mg
4071.7±989.8
153.9±36.2
0.95±0.15
38.9±15.6
(平均±標準偏差、n=20)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
中枢における抑制性伝達物質GABAの受容体には、GABAA受容体とGABAB受容体があるが、GABAA受容体は、GABA結合部位、ベンゾジアゼピン結合部位、バルビツール酸誘導体結合部位などからなる複合体を形成し、中央にCl-を通す陰イオンチャネル(Cl-チャネル)が存在する。GABAがその結合部位に結合するとCl-チャネルが開口し、それにより神経細胞は過分極し、神経機能の全般的な抑制がもたらされる。ベンゾジアゼピン系薬物がこの複合体の結合部位に結合すると、GABAによる過分極誘起作用すなわち神経機能抑制作用を促進する2)。
大脳辺縁系に特異的に作用し3)、馴化、鎮静作用をあらわす。
主として脊髄反射を抑制することにより6)筋の過緊張を緩解する。
ストリキニーネ痙攣、メトラゾール痙攣、電気ショック痙攣に対して抗痙攣作用を示す4)(マウス)。
子宮筋に作用して、子宮筋の異常緊張を除去する7)(ラット摘出子宮、ヒト子宮)。
ジアゼパム(Diazepam)
7-Chloro-1-methyl-5-phenyl-1,3-dihydro-2H-1,4-benzodiazepin-2-one
C16H13ClN2O
284.74
白色~淡黄色の結晶性の粉末で、においはなく、味は僅かに苦い。アセトンに溶けやすく、無水酢酸又はエタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
130~134℃
1) 社内資料:生物学的同等性試験
2) 第十八改正日本薬局方解説書. 廣川書店;2021:C-2135-C-2140
3) Arrigo A. et al.:Arch Int Pharmacodyn. 1965;154:364-373
4) Randall L.O. et al.:Curr Ther Res. 1961;3:405-425
5) 宇根岡啓基:脳と神経. 1969;21:129-138
6) Ngai S.H. et al.:J Pharmacol Exp Ther. 1966;153:344-351
7) 井上正二 他:診療と新薬. 1965;2:979-983
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