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白内障手術・眼内レンズ挿入術・全層角膜移植術における手術補助
○白内障手術・眼内レンズ挿入術を連続して施行する場合には、通常0.2~0.75mLを前房内へ注入する。また、眼内レンズのコーティングに約0.1mL使用する。ただし、白内障手術又は眼内レンズ挿入術のみを施行する場合には、以下のとおりとする。
白内障手術:通常0.1~0.4mLを前房内へ注入する。
眼内レンズ挿入術:眼内レンズ挿入前に、通常0.1~0.5mLを前房内へ注入する。また、眼内レンズのコーティングに約0.1mL使用する。
○全層角膜移植術:移植眼の角膜片を除去後に、通常0.1~0.6mLを前房内へ注入し、移植片角膜を本剤上に浮遊させて縫合を行う。また、提供眼の移植片角膜のコーティングに約0.1mL使用する。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
頻度不明
眼
眼圧上昇、炎症反応、嚢胞様⻩斑浮腫、⾓膜浮腫、⾓膜混濁、前房出⾎、虹彩新⽣⾎管、虹彩後癒着、結膜癒着不全、散瞳、⽔晶体混濁、浅前房、疼痛、霧視、かゆみ
その他
眼内レンズ表⾯の混濁
ウサギの眼球の前房内に投与したヒアルロン酸ナトリウムは、低分子化されることなく48時間後にはほぼ100%が前房隅角から消失する。血中に移行したヒアルロン酸は主に肝臓で単糖に代謝され、その後糖蛋白質合成に再利用されるものと、二酸化炭素に分解されるものがあると考えられた1)。
全国16施設179例につき白内障手術にヒアルロン酸ナトリウム1%製剤を使用しない群を対照として実施された。白内障手術に嚢外摘出術あるいは超音波乳化吸引術を用いたヒアルロン酸ナトリウム1%製剤投与群の有用率はそれぞれ81.4%(35/43)あるいは95.6%(43/45)であった。報告された副作用は、眼内レンズ挿入術の高眼圧0.6%(1/175)であった2),3)。
全国13施設総計293例につき主に空気を対照として実施された。ヒアルロン酸ナトリウム1%製剤投与群の有用率は98.8%(161/163)であった。報告された副作用は、眼圧上昇1.6%(3/194)であった4)。
全国35施設60例につきリンゲル液を対照として実施された。ヒアルロン酸ナトリウム1%製剤投与群の有用率は90.6%(29/32)であった。報告された副作用はなかった5)。
前房形成効果についてはヒアルロン酸ナトリウムの高い粘稠性に基づくと考えられ、また角膜内皮保護効果についてもその高い粘稠性が一種の潤滑剤として働いていることに基づくと考えられる6)。
精製ヒアルロン酸ナトリウム(Purified Sodium Hyaluronate)
(C14H20NNaO11)n
平均分子量150万~390万
白色の粉末、粒又は繊維状の塊である。水にやや溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。吸湿性である。
外箱開封後は遮光して保存すること。
0.4mL×1シリンジ
0.6mL×1シリンジ
0.85mL×1シリンジ
1) 武智和男他:基礎と臨床. 1985 ; 19 : 3093-3120
2) 大木孝太郎他:新薬と臨牀. 1995 ; 44 : 291-309
3) 水流忠彦他:新薬と臨牀. 1995 ; 44 : 311-328
4) 深道義尚:眼科臨床医報. 1985 ; 79 : 1380-1395
5) 増田寛次郎他:眼科臨床医報. 1985 ; 79 : 1396-1409
6) 真崎厚司他:基礎と臨床. 1985;19:3076-3092
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本剤は、連続して行われる白内障手術及び眼内レンズ挿入術に伴って使用される場合に限り算定できるものであること。(平成14年7月5日付保医発第0705001号厚生労働省保険局医療課長通知)
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