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劇薬
処方箋医薬品注)
通常、成人にはセリプロロール塩酸塩として1日1回100~200mgを食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は400mgとする。
通常、成人にはセリプロロール塩酸塩として1日1回200mgを食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は400mgとする。
*褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること。,
症状を誘発するおそれがある。
ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与すること。心機能を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。
血糖値に注意すること。低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすい。
休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行うこと。急に投与を中止すると、症状を悪化させることがある。頻脈等の中毒症状をマスクするおそれがある。
症状を悪化させるおそれがある。
心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。
本剤の単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがある。,
血清クレアチニン値4.0mg/dL以上の場合は減量するなど慎重に投与すること。血中半減期が延長するおそれがある。
本剤の代謝が遅延するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。
小児等に対する臨床試験は実施していない。
次の点に注意し、少量(例えば100mg)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
カルシウム拮抗剤
徐脈、房室ブロック等の伝導障害、うっ血性心不全があらわれるおそれがある。併用する場合には用量に注意する。
相加的に作用(陰性変力作用、心刺激伝導抑制作用、降圧作用)を増強させる。
交感神経系に対し抑制的に作用する他の薬剤
過剰の交感神経抑制を来すおそれがあるので、減量するなど注意する。
相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる。
血糖降下剤
血糖降下作用の増強、また、低血糖症状(頻脈、発汗等)をマスクするおそれがあるので、血糖値に注意する。
β2遮断作用により、肝臓でのグリコーゲン分解が抑制される。また、低血糖時に分泌されるアドレナリンによって生じる低血糖症状をマスクする。
クロニジン塩酸塩グアナベンズ酢酸塩
クロニジン塩酸塩又はグアナベンズ酢酸塩の投与中止後のリバウンド現象を増強するおそれがある。β遮断剤を先に中止し、これらの薬剤を徐々に減量する。
クロニジン塩酸塩の中止により血中ノルアドレナリンが上昇する。β 遮断剤と併用している場合、ノルアドレナリンの作用のうち、α刺激作用が優位となり、急激な血圧上昇を起こす。グアナベンズ酢酸塩も作用機序から同様な反応が予測される。
クラスⅠ抗不整脈剤
アミオダロン塩酸塩
過度の心機能抑制があらわれるおそれがあるので、減量するなど注意する。
相加的に作用(心機能抑制作用)を増強させる。
β遮断剤
血圧が上昇するおそれがある。
本剤の血管拡張作用が抑制される。
麻酔剤
ジギタリス製剤
心刺激伝導障害(徐脈、房室ブロック等)があらわれるおそれがあるので、心機能に注意する。
相加的に作用(心刺激伝導抑制作用)を増強させる。
非ステロイド性抗炎症剤
本剤の降圧作用が減弱するおそれがある。
非ステロイド性抗炎症剤は、血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成・遊離を阻害する。
降圧作用を有する他の薬剤
降圧作用を増強するおそれがある。併用する場合には用量に注意する。
相加的に作用(降圧作用)を増強させる。
,,
1~5%未満
1%未満
頻度不明
皮膚
発疹
そう痒感
循環器
動悸、胸痛、顔面潮紅
徐脈、血圧低下、心胸郭比の増大
呼吸器
咳、喘息、息切れ、鼻汁・鼻閉感
喘鳴
精神神経系
頭痛、めまい
しびれ、ふるえ、不眠、眠気
抑うつ症状
消化器
嘔気、口渇、腹痛、下痢
消化不良
眼
涙液分泌減少、霧視
肝臓
AST、ALT、Al-P、LDH上昇等の肝機能異常
腎臓
クレアチニンの上昇、蛋白尿、BUNの上昇等の腎機能異常
その他
倦怠感
浮腫、関節痛、腓腹筋痙攣(こむらがえり)
中性脂肪の上昇、総コレステロールの上昇、尿酸の上昇、CK(CPK)上昇、白血球減少、高血糖の悪化、筋肉痛、脱力感、味覚異常
β遮断剤の過量投与で予測される症状は徐脈、完全房室ブロック、心不全、低血圧、気管支痙攣等である。
本剤の投与を中止し、必要に応じて胃洗浄等により薬剤の除去を行うとともに、下記等の適切な処置を行うこと。
これらの処置の間は常に観察下におくこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人5例にセリプロロール塩酸塩50~400mg注2)を食後単回経口投与した場合、血漿中未変化体濃度は投与後2~5時間で最高値に達し、その後、4~6時間の半減期で消失した。また、薬物動態パラメータは以下のとおりである1)。
Dose(mg/body)
Tmax(hr)
Cmax(ng/mL)
AUC0-24hr(ng・hr/mL)
t1/2(hr)
50
2.2±0.8
13.1±2.5
47.6±12.4
3.94±1.68
100
3.0±0.0
116±9
304±73
1.45±0.35注1)
200
4.4±2.1
295±105
1830±403
4.81±2.27
400
5.4±1.9
855±479
6810±3560
5.89±0.86
平均値±標準偏差、(n=5)
狭心症患者にセリプロロール塩酸塩を単回経口投与した場合、血漿中濃度は健康成人と類似していた2)。
健康成人5例にセリプロロール塩酸塩400mg注2)を1日1回5日間食後反復経口投与した。血漿中未変化体濃度推移及び尿中排泄は、単回投与時と大差なく、蓄積性は認められていない1)。
投与量
(mg)
AUC0-24
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
セリプロロール塩酸塩錠
100mg「NIG」
1149±435
241±111
3.9±0.8
3.5±1.3
セレクトール錠100mg
1152±458
249±114
3.8±0.7
3.1±1.2
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
200mg「NIG」
3564±1092
760±311
3.5±0.9
4.3±0.8
セレクトール錠200mg
3624±1165
711±283
3.4±1.0
4.4±0.8
ヒト血漿中でのin vitro蛋白結合率は、0.1~10μg/mLの濃度範囲で20~27%であった4)。
健康成人5例にセリプロロール塩酸塩を食後単回経口投与した場合、尿中には主として未変化体が排泄され、代謝物としてその抱合体、モノ脱エチル体及びその抱合体がわずかに認められた。投与後24時間までの未変化体及びこれらの代謝物を合わせた総排泄率は50、100、200及び400mg注2)各々投与量の3.5、3.3、6.7及び15.1%であった1)。
β1受容体の選択的遮断作用による心拍出量の低下とβ2受容体におけるISAによる末梢抵抗の減少作用によって、降圧作用と抗狭心症作用を示す。
セリプロロール塩酸塩の塩酸イソプロテレノールに対する拮抗作用は、モルモット心筋における変時作用でpA2=8.03、変力作用でpA2=7.98、気管筋における弛緩作用でpA2=6.43でありβ1選択性が高い5)。
セリプロロール塩酸塩には正常及びレセルピン処置モルモットの心筋並びに気管筋において、ピンドロールと同等の内因性交感神経刺激様作用が認められている(in vitro)。イヌでは気道抵抗の低下、死腔の減少等の気管支拡張作用を示した。また気管支喘息合併高血圧症患者の呼吸機能に影響を及ぼさなかった5),6),7),8)。
脊髄破壊ラット及びラット輸精管標本(in vitro)における実験から、セリプロロール塩酸塩の後シナプス性α2受容体遮断作用が認められている9)。
セリプロロール塩酸塩には内因性交感神経刺激様作用に基づくβ2受容体刺激作用による血管拡張作用が認められている5),6)。
高血圧症モデル(自然発症高血圧、DOCA/Salt高血圧、腎性高血圧)ラットにおいてセリプロロール塩酸塩は持続性の降圧作用を示す5),10),11)。また高血圧症患者への1日1回の投与により持続的な降圧作用を示すことが確認されている。
狭心症モデル(塩酸イソプロテレノール誘発ラット及びイヌ)においてプロプラノロール塩酸塩と同様に心筋酸素消費量の減少に基づく抗狭心症作用が認められている7),12)。
イヌ及び高血圧症患者において、セリプロロール塩酸塩は腎機能に影響を及ぼさないことが認められている13),14)。
糖負荷ラット、コレステロール負荷ラット並びに高血圧症患者において、血清脂質及び耐糖能に影響を及ぼさないことが認められている15),16),17),18),19)。
セリプロロール塩酸塩(Celiprolol Hydrochloride)
(±)-3-[3-Acetyl-4-[3-(tert-butylamino)-2-hydroxypropoxy]phenyl]-1,1-diethylurea hydrochloride
C20H33N3O4・HCl
415.95
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。水、メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、無水酢酸又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。水溶液(1→10)は旋光性を示さない。
193~202℃(分解)
100錠[10錠(PTP)×10]
1) 中島光好ほか:臨床医薬. 1988;4(7):1075-90
2) 外畑 巖ほか:臨床薬理. 1989;20(3):581-95
3) 社内資料:生物学的同等性試験
4) 杉原勝広ほか:医薬品研究. 1989;20(5):1026-36
5) 三浦 朗ほか:日薬理誌. 1990;95:191-200
6) Ishibashi T et al.:Arzneim-Forsch/Drug Res. 1989;39(Ⅱ):1225-8
7) 森 雅典ほか:基礎と臨床. 1990;24(5):2747-59
8) 栗原直嗣ほか:臨床医薬. 1990;6(Suppl.1):179-95
9) 三浦 朗ほか:日薬理誌. 1990;95:201-8
10) 阿部 裕ほか:臨床医薬. 1990;6(Suppl.1):3-17
11) 三浦 朗ほか:臨床医薬. 1992;8(7):1719-37
12) 田中充士ほか:臨床医薬. 1993;9(12):2967-81
13) 越智誠支ほか:日薬理誌. 1990;95:209-27
14) 山田研一ほか:臨床医薬. 1990;6(Suppl.1):95-102
15) 中埜幸治ほか:Geriat Med. 1990;28:347-54
16) 倉 紘平ほか:応用薬理. 1989;38(6):463-87
17) 梶山梧朗ほか:臨床医薬. 1990;6(Suppl.1):81-94
18) 吉峯 徳ほか:Geriat Med. 1989;27:871-84
19) 中埜幸治ほか:Geriat Med. 1990;28:355-61
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