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通常、成人には1日2mLを高カロリー静脈栄養輸液に添加し、点滴静注する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
高カロリー輸液用基本液等には微量元素が含まれた製剤があるので、それらの微量元素量に応じて適宜減量すること。
Mn(μg/dL)
0.52~2.4
中央値(下限値~上限値)注2)
Fe(μg/dL)
103(35~174)
Cu(μg/dL)
94(62~132)
Zn(μg/dL)
97(70~124)
I (μg/dL)
5.7(3.7~14.0)
微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
過敏症
発疹
肝臓
肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇等)、ビリルビン上昇
精神神経系
パーキンソン様症状
その他
血中マンガン上昇
使用時には、感染に対する配慮をすること。
残液は使用しないこと。
各放射性元素(65Zn、54Mn、64Cu、125I、59Fe)を含むマンガン20μmol配合微量元素製剤注3)をラットに静脈内投与した時、速やかな血中からの消失と臓器への分布がみられた3)。また、ラットに0.4mL/kgを7日間静脈内投与した実験では主要臓器中への元素の蓄積はみられなかった4)。
各放射性元素(65Zn、54Mn、64Cu、125I、59Fe)を含むマンガン20μmol配合微量元素製剤注3)をラットに静脈内投与した時、主な排泄経路は、ヨウ素は尿中、他の元素は糞中であった3)。
マンガン20μmol配合微量元素製剤注4)を用いた臨床試験成績は次のとおりである。
高カロリー輸液法による栄養補給を2週間以上行った食道癌、胃癌等の患者180例に対し、微量元素製剤を2~4週間高カロリー輸液剤に添加して投与した。血漿中微量元素濃度の基準濃度範囲内維持効果により評価した結果、有効率は78.3%(141/180例)であった。副作用は微量元素製剤との因果関係は明らかではないが、1例の好酸球増多が認められた5)。
高カロリー輸液法による栄養補給を8週間以上行ったクローン病、短腸症候群、食道癌等の患者19例に対し、最初の4週間を微量元素無投与期間とし、その後4~8週間微量元素製剤を高カロリー輸液剤に添加して投与した。その結果、微量元素無投与時での血漿中微量元素の低下傾向が微量元素製剤投与により基準値内に回復、維持されることが明らかとなった。微量元素製剤の有効率は89.5%(17/19例)で、副作用は認められなかった6)。
マンガン1μmol配合微量元素製剤注5)を投与されている在宅中心静脈栄養法施行中の患者20症例について血中の微量元素濃度を調査した。1年以上(最長2年4ヵ月)の投与患者において、全血中のマンガン濃度、血清中の鉄、亜鉛及び銅濃度の平均値が基準濃度範囲内に維持されていた症例の割合は、マンガン:78.9%(15/19例)、鉄:68.4%(13/19例)、亜鉛:81.8%(9/11例)、銅:89.5%(17/19例)であった。
また、本調査において全血中マンガン濃度は長期間の投与でも上昇する傾向は認められなかった7)。
1カ月以上の長期にわたりマンガン1μmol配合微量元素製剤注5)が投与される高カロリー静脈栄養輸液療法の患者を対象とし、長期投与における有効性を調査した結果、有効率は99.3%(266/268例)であった8)。
本剤は亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素を含有し、高カロリー静脈栄養輸液に添加して微量元素を補給する。
微量元素欠乏ラット及び正常ラットに、1週間、マンガン20μmol配合微量元素製剤注6)を添加した高カロリー輸液施行群と微量元素製剤を添加しない高カロリー輸液施行群における微量元素製剤の補給効果を比較検討した。その結果、微量元素製剤を添加しない群では血漿あるいは組織中の微量元素濃度は低下し、また微量元素欠乏に基づくと考えられる貧血症状、アルカリフォスファターゼ活性の低下、トリヨードチロニン及びチロキシン濃度の低下などが認められたが、微量元素製剤を添加した群ではこれらの変化は正常レベルに回復あるいは回復する傾向が認められた9)。
塩化第二鉄(Ferric Chloride)
FeCl3・6H2O
270.30
黄色~褐色の結晶塊で、潮解性がある。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)及びジエチルエーテルにやや溶けやすい。
塩化マンガン(Manganese Chloride)
MnCl2・4H2O
197.91
淡紅色の結晶である。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすい。吸湿性である。5gを水100mLに溶かした液のpHは4.0~6.5である。
硫酸亜鉛水和物(Zinc Sulfate Hydrate)
ZnSO4・7H2O
287.55
無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくい。乾燥空気中で風解する。
硫酸銅(Cupric Sulfate)
CuSO4・5H2O
249.69
青色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、特異な味がある。水に溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。グリセリンに徐々に溶ける。乾燥空気中で風解する。1gを水に溶かして20mLとした液のpHは2.5~4.0である。
ヨウ化カリウム(Potassium Iodide)
KI
166.00
無色若しくは白色の結晶又は白色の結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。湿った空気中で僅かに潮解する。
2mL×50アンプル
1) 寺島建樹, 他:Biomed Res Trace Elements. 1994;5(3):265-266
2) 寺島建樹, 他:JJPEN. 1988;10(3):369-372
3) 北川泰久, 他:JJPEN. 1987;9(6): 898-900
4) 松田晃彦, 他:日本衛生学雑誌. 1989;44(4):887-893
5) 岡田 正, 他:薬理と治療. 1989;17(7):3675-3690
6) 岡田 正, 他:薬理と治療. 1989;17(7):3655-3673
7) 永濱 忍, 他:診療と新薬. 2004;41(12):1213-1220
8) 永濱 忍, 他:診療と新薬. 2007;44(1):3-12
9) 横井克彦, 他:日本衛生学雑誌. 1989;44(4):831-838
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