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劇薬
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
根管の消毒
適量を根管内へ挿入し、仮封する。
本剤は、組織刺激性が強く、歯根膜炎を起こすことがあるので、注意して使用すること。
症状が悪化するおそれがある。
本剤を塩化鉄(Ⅲ)液、酸化クロム(Ⅵ)液、硝酸銀液等と併用する場合には、変色又は沈殿を生じ、薬効が減じるので注意すること。
(いずれも頻度不明)蕁麻疹、そう痒、呼吸困難、血圧低下等の異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
過敏症状
処置別における臨床成績は次のとおりである2)3)4) 。
適用
症例数
成績
良好
概良
不良
抜髄根管
27
11
12
4
感染根管
24
15
9
0
露出損傷歯髄
40
16
20
本剤は界面張力がホルマリンより低いため象牙細管に対する浸透性がよく、脂肪に対する親和性もあるため歯髄の腐敗分解産物中にも浸透する5) 。根管模型に各種消毒剤を入れて家兎の皮下に埋入し、観察したところ、ホルマリンクレゾールは創傷液との界面に凝固体を形成し、根管模型の盲口部にも凝固痂皮を作り、内腔にも樹脂様物質が形成され、これが保護層としての役割をしている6) 。
ホルマリンとクレゾールの配合比については、ホルマリンは40%以上存在すると細菌発育をよく阻止し、エタノールを20%添加したものが最も効力が強い7) 。
ホルマリン(Formalin)
本品は無色澄明の液で、そのガスは粘膜を刺激する。本品は水又はエタノール(95)と混和する。本品は長く保存するとき、特に寒冷時に混濁することがある。
クレゾール(Cresol)
C7H8O
108.14
本品は無色又は黄色~黄褐色澄明の液で、フェノールのようなにおいがある。本品はエタノール(95)又はジエチルエーテルと混和する。本品は水にやや溶けにくい。本品は水酸化ナトリウム試液に溶ける。本品の飽和水溶液はブロモクレゾールパープル試液に対して中性である。本品は光を強く屈折させる。本品は光により、また、長く放置するとき、暗褐色となる。
使用後は密栓し、直射日光を避けて保管すること。
20 g(ガラス容器)
1) 西川殷維,安田博一,金城賢次,平田博則,坂本真喜,岡本 莫,辻本 明:根管治療剤ホルマリン・グアヤコールの急性毒性について.広大歯誌.1978;10(2):53-57
2) 坂本真喜,中島俊明,岡本 莫他:根管治療剤ホルマリン・グアヤコールの臨床使用成績について.日歯保誌.1978;21(3):181-190
3) 前川成男:ホルムアルデヒド合剤に関する臨床病理学的研究(第1報)露出損傷歯髄に及ぼす影響について.歯科学報.1980;80(11):13-58
4) 前川成男:ホルムアルデヒド合剤に関する臨床病理学的研究(第2報)麻酔抜髄創に及ぼす影響について.歯科学報.1980;80(11):59-71
5) 真泉平治:根管消毒薬の再検討.日本歯科評論.1973;(365):28-35
6) 師岡道夫:根管消毒剤の根尖創傷治癒に及ぼす影響に関する実験的研究.口病誌.1967;34(3):9-22
7) 三木 洋:歯牙根管消毒剤の殺菌力について.歯科学報.1958;58(1):1-7
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