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劇薬
齲窩及び根管の消毒、歯髄炎の鎮痛鎮静
通法に従って齲窩及び根管の処置後、本剤の適量を滅菌小綿球又は綿繊維に浸潤させて窩内あるいは根管内に挿入し、仮封する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
頻度不明
過敏症
過敏症状
急性毒性(本剤)1)
マウス(♂) 経口 LD50= 775.6 mg/kg
処置別における臨床成績は次のとおりである。
適用
症例数
成績
良好
概良
不良
直接歯髄2)3)
55
44
8
3
間接歯髄4)
18
15
1
2
フェノールの腐食作用及び鎮痛作用とカンフルの局所刺激作用との相乗作用による知覚鈍麻の効果と共に、カンフルはフェノールの局所毒性を減少する目的で配合される5) 。
フェノールとカンフルの配合比1 mol:1 molのとき、5%フェノール水溶液に匹敵する殺菌力を有する6) 。本剤はAspergillus oryzae、Candida albicansに対しても、発育を阻止する7) 。
本剤を直接露出歯髄面に対し応用した場合、フェノール及びカンフルを単味で応用した場合に比較し、各種臨床症状の発現も少なく、優れた鎮痛鎮静作用を有し、病理組織学的にも良好な成績を示す3) 。
d-カンフル(d-Camphor)
(1R,4R)-1,7,7-Trimethylbicyclo [2.2.1] heptan-2-one
C10H16O
152.23
本品は無色又は白色半透明の結晶、結晶性の粉末又は塊で、特異な芳香があり、味は僅かに苦く、清涼味がある。本品はエタノール (95)、ジエチルエーテル又は二硫化炭素に溶けやすく、水に溶けにくい。本品は室温で徐々に揮散する。
フェノール(Phenol)
Phenol
C6H6O
94.11
本品は無色~僅かに赤色の結晶又は結晶性の塊で、特異なにおいがある。本品はエタノール(95)又はジエチルエーテルに極めて溶けやすく、水にやや溶けやすい。本品10gに水1mLを加えるとき、液状となる。本品は光又は空気によって徐々に赤色を経て暗赤色となる。本品は皮膚を侵して白くする。凝固点:約40℃
引火性があるので、火気に注意して使用・保存すること。
10 g(合成樹脂容器)
1) 岡田 孝,堀川栄二:Phenol Camphorの急性毒性実験.歯科学報.1975;75(6):934-939
2) 淺井康宏,松井啓之,森岡俊介,石 光範,岩切信樹,加藤欽也,田上隆弘,関根永滋,渡貫 健:歯内療法薬剤フェノール・カンファーに関する臨床病理学的検討(予報),特にパラモノクロロフェノール・カンファーとの比較について.日歯保誌.1973;16(2):127-140
3) 松井啓之:歯内療法薬剤フェノール・カンファーに関する臨床病理学的研究,特にフェノール及びカンファー単味との比較について.歯科学報.1976;76(2):251-304
4) 森本 優,荘 浩,淺井康宏,山岸昭平,稲浜洋一,関根永滋:歯髄鎮静療法に関する臨床病理学的研究,特にフェノール・カンフルの窩底象牙質を介して歯髄に及ぼす影響.歯科学報.1961;61(4.5):35-41.27-31
5) 第十八改正日本薬局方解説書.2021
6) 真泉平治:石炭酸カンフル合剤の作用機作に関する研究.歯学.1956;44(1-2):3-15
7) 吉村泰治:歯科領域に繁用されている消毒剤の抗真菌作用について.歯科基礎医学会誌.1968;9(3):110-129
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