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劇薬
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
齲窩、抜髄根管及び感染根管の殺菌・消毒
通法に従って齲窩及び根管を拡大、清掃後、滅菌小綿球又は綿栓などを用いて、適量を齲窩及び根管内に挿入し、仮封し、数日間作用させる。
本剤は組織刺激性が強く、歯根膜炎を起こす場合があるので、注意して使用すること。
症状が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
本剤を塩化鉄(Ⅲ)液、酸化クロム(Ⅵ)液、硝酸銀液等と併用する場合には、変色又は沈殿を生じ、薬効が減じるので注意すること。
(いずれも頻度不明)蕁麻疹、そう痒、呼吸困難、血圧低下等の異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
過敏症状
急性毒性(本剤)1)マウス(dd系♂) 経口 LD50= 1.64 g/kg
処置別における臨床成績は次のとおりである2)3)4)5)6) 。
適用
症例数
成績
良好
概良
不良
齲窩
53
29
23
1
抜髄根管
164
117
43
4
感染根管
279
216
54
9
ホルムアルデヒドは脂溶性でタンパク質を凝固させる作用により、強力な殺菌作用を呈するが、組織に対する刺激作用がある。迅速な局所麻痺作用をもつグアヤコールを配合することにより、刺激作用が緩和され、病理組織学的に歯髄及び歯周組織に対する為害性が極めて少なくなる5)6)7) 。齲窩、抜髄根管及び感染根管に応用した場合、不快症状の発現が少なく、優れた殺菌・消毒効果が確認されている2)3)4)5)6)7)8) 。
FC(ホルマリン・クレゾール)と同様の有機物への浸透性とガス体における抗菌力を示し、製造日に約3年の差を有する本剤の抗菌力を比較したところ、ほとんど差を認めない9) 。
ホルマリン(Formalin)
本品は無色澄明の液で、そのガスは粘膜を刺激する。本品は水又はエタノール(95)と混和する。本品は長く保存するとき、特に寒冷時に混濁することがある。
グアヤコール(Guaiacol)
2-Methoxyphenol
C7H8O2
124.14
本品は無色~淡紅色澄明の油状の液又は無色の結晶で、特異な芳香があり、液は強く光線を屈折する。本品はジメチルホルムアミド、エタノール(95)又はジエチルエーテルと混和する。本品は水にやや溶けにくい。
引火性があるので、火気に注意して使用・保存すること。
15 mL(ガラス容器)
1) 西川殷維,安田博一,金城賢次,平田博則,坂本真喜,岡本 莫,辻本 明:根管治療剤ホルマリン・グアヤコールの急性毒性について.広大歯誌.1978;10(2):53-57
2) 前田和男,柳川一征,淺井康宏,石川達也,関根永滋他:ホルマリン・グアヤコールの歯内療法領域における臨床応用成績(第1報).歯科学報.1967;67(7):48-54
3) 宮井義博,岩谷和夫,西川文雄,斎藤 実,水野 誠,広瀬 秀,寺田 誠,渡貫 健:ホルマリン・グアヤコールの臨床応用成績について.東北歯大誌.1976;3(2):36-42
4) 坂本真喜,中島俊明,岡本 莫他:根管治療剤ホルマリン・グアヤコールの臨床使用成績について.日歯保誌.1978;21(3):181-190
5) 前川成男:ホルムアルデヒド合剤に関する臨床病理学的研究(第1報)露出損傷歯髄に及ぼす影響について.歯科学報.1980;80(11):13-58
6) 前川成男:ホルムアルデヒド合剤に関する臨床病理学的研究(第2報)麻酔抜髄創に及ぼす影響について.歯科学報.1980;80(11):59-71
7) 枝 重夫,中村千仁,林 俊子,川上敏行:根管治療剤ホルマリン・グアヤコールに対する歯髄および根端歯周組織の反応についての実験病理学的研究.松本歯学.1979;5(2):150-160
8) 安田英一,塚田 洋他:ホルマリン・グアヤコールを根管消毒剤として使用した臨床成績について.松本歯学.1986;12(2):230-237
9) 安田博一,二宮順二,河内勝和,岡本 莫:根管治療剤ホルマリン・グアヤコールの抗菌性について.日歯保誌.1978;21(3):172-180
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