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劇薬
ヨウ素又は安息香酸エステル(コカインを除く)系局所麻酔剤に対し過敏症の既往歴のある患者
○直接歯髄覆罩齲蝕症第1度及び第2度又はこれに準ずる歯牙硬組織欠損歯で歯質切削中、偶発的に作られた露髄で直接歯髄覆罩を適当と診断された場合○生活歯髄切断急性単純性歯髄炎又は急性及び慢性化膿性歯髄炎で、根部歯髄が正常な場合又は補綴学上、罹患歯髄を除去し健康部分を保存した方がよいと診断された場合○根管充填抜髄根管及び感染根管で根管治療終了後、根管充填を適当と診断された場合
〈直接歯髄覆罩〉窩洞を清掃・消毒、乾燥後、本剤を歯髄露出面に軽く圧接する。〈生活歯髄切断〉窩洞内を清掃・消毒、乾燥後、本剤を歯髄切断面に軽く圧接する。〈根管充填〉根管治療終了後、根管内を清掃・消毒、乾燥し適当な根管充填器を用いて本剤を充填する。
粉末と液を約2:1の割合に練和してパスタ状とし、局所に応用する。下顎第一臼歯に対する用量の平均値は次のとおりである。
処 置
末
液
直接歯髄覆罩・歯髄切断
0.1 g
0.05 g
根管充填
0.17 g
0.08 g
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
頻度不明
過敏症
過敏症状
急性毒性(練和物)1)ラット(Wistar系♂) 経口 LD50= 3.9 g/kg
処置別における臨床成績は次のとおりである2)3)4)5)6) 。
適 用
症例数
成績
良好
概良
不良
直接歯髄覆罩
45
42
3
0
生活歯髄切断
135
129
6
160
148
12
本剤を歯髄創傷面に貼付した場合、壊死層の形成に続き、その直下に初期石灰化が招来され、骨様象牙質が形成される。終局的には象牙細管構造を有する象牙質が形成され、これに接して予成象牙質及び象牙芽細胞が配列することにより、象牙質牆がより完全な形態を呈するに至る7) 。末に配合されているスルファチアゾールは抗菌性物質として、ヨードホルムは制腐作用増強及びX線造影性の付与、液のパラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩(テーカイン)は、歯髄の外傷等に由来する不快症状の防止を目的としている4) 。
水酸化カルシウム(Calcium Hydroxide)
Calcium Hydroxide
Ca(OH)2
74.09
本品は白色の粉末で、味は僅かに苦い。本品は水に溶けにくく、熱湯に極めて溶けにくく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品は希酢酸、希塩酸又は希硝酸に溶ける。本品は空気中で二酸化炭素を吸収する。
ヨードホルム(Iodoform)
Triiodomethane
CHI3
393.73
本品は光沢のある黄色の結晶又は結晶性の粉末で、特異なにおいがある。本品はジエチルエーテルに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。本品は常温で僅かに揮散する。
スルファチアゾール(Sulfathiazole)
4-Amino-N-2-thiazolyl benzenesulfonamide
C9H9N3O2S2
255.32
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。本品はピリジン又はn-ブチルアミンに溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、水に極めて溶けにくい。本品は希塩酸、水酸化ナトリウム試液又はアンモニア試液に溶ける。
パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩(Diethylaminoethyl p-Butylaminobenzoate Hydrochloride)
2-(Diethylamino)ethyl p-(butylamino)benzoate hydrochloride
C17H28N2O2・HCl
328.88
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。本品は水、メタノール、氷酢酸又はクロロホルムに溶けやすく、無水エタノールにやや溶けやすく、エーテルにほとんど溶けない。
〈末〉 10 g(ガラス容器)〈液〉 10 mL(合成樹脂容器)
1) 社内資料:前橋 浩:カルビタールのラットに対する急性経口毒性試験.1985
2) 長谷川正康,大御雅文,大泉 栄:改良“カルビタール”による根管充塡の臨床成績並びにX線成績.歯科学報.1969;69(8):59-68
3) 大曾根正史,古賀康子:改良“カルビタール”の臨床成績について.歯科学報.1969;69(8):69-72
4) 春山良夫:水酸化カルシウム製剤による歯髄創傷面の治癒効果の比較に関する臨床病理学的研究.歯科学報.1975;75(3):331-406
5) 今西孝博:乳歯生活歯髄切断法に関する臨床病理学的研究.歯科学報.1980;80(6):43-73
6) 淺井康宏,伊藤彰人,近藤祥弘,石川達也,成田むつ,松井恭平,町田幸雄,薬師寺仁,衣松勍生:カルビタール(改良処方)による歯髄創傷の治癒効果に関する臨床病理学的検討.日歯保誌.1981;24(1):271-281
7) 小林 香,渡邊宇一,吉田 隆,有泉祐吾,中川寛一,淺井康宏:水酸化カルシウム製剤カルビタールによるヒト歯髄創傷の治癒に関する微細構造学的研究.日歯保誌.1992;35(5):1207-1218
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