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処方箋医薬品注)
**以下のいずれの基準も満たすこと。
出生時の体重及び身長がともに在胎週数相当の10パーセンタイル未満であり、かつ出生時の体重あるいは身長のいずれかが在胎週数相当の[標準値-2SD]未満であること。なお、重症の新生児では出生時に身長が測定できないことがあるので、測定されていない場合には出生体重のみで判定すること。
**1年ごとに以下の基準を満たしているかどうかを判定し、いずれかを満たしたときに治療の継続をする。
ただし、二次性徴発来後、年間成長速度が2cmを下回るとき、あるいは骨年齢が男17歳、女15歳以上に達したときは投与を中止すること。
ただし、骨年齢が男17歳、女15歳以上に達したときは投与を中止すること。
効能又は効果
用法及び用量
成人成長ホルモン分泌不全症
通常、ソマプシタン(遺伝子組換え)として1.5mgを開始用量とし、週1回、皮下注射する。なお、開始用量は患者の状態に応じて適宜増減する。その後は、患者の臨床症状及び血清インスリン様成長因子-I(IGF-I)濃度等の検査所見に応じて適宜増減するが、最高用量は8.0mgとする。
*成長ホルモン分泌不全性低身長症
通常、ソマプシタン(遺伝子組換え)として0.16mg/kgを、週1回、皮下注射する。
**SGA性低身長症
通常、ソマプシタン(遺伝子組換え)として0.24mg/kgを、週1回、皮下注射する。
**ヌーナン症候群における低身長
糖尿病患者では、投与開始前に血糖(血糖値、HbA1c等)及び糖尿病合併症(糖尿病網膜症等)の病勢をコントロールしておくこと。投与開始後は定期的に血糖値、HbA1c等を測定し、また、糖尿病合併症(糖尿病網膜症等)を含め、患者の状態を注意深く観察すること。必要に応じて、糖尿病用薬の投与量の調整を行うこと。投与開始後に糖尿病の症状の顕在化又は悪化が認められた場合は、本剤の投与量の減量又は一時的な投与中止等、適切な処置を行うこと。耐糖能異常のある患者又は糖尿病の危険因子を持つ患者(肥満、家族歴に糖尿病を持つ患者等)では、慎重に観察すること。糖尿病が顕在化することがある。
定期的に画像診断を実施し、脳腫瘍の発現や再発の有無を注意深く観察すること。成長ホルモンは、細胞増殖作用を有し、国内及び海外臨床試験において成長ホルモン投与後に脳腫瘍の再発が報告されている。
ときに一過性の浮腫があらわれることがある。
成人成長ホルモン分泌不全症では、低用量での治療が望ましい。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。重度(eGFRが30mL/min/1.73m2未満)の腎機能障害患者は有効性及び安全性を指標とした臨床試験では除外されている。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。重度の肝機能障害患者は臨床試験では除外されている。
成人成長ホルモン分泌不全症では、通常用量(1.5mg)より低用量から投与を開始する等、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、中等度の肝機能障害患者は有効性及び安全性を指標とした臨床試験では除外されている。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ラットでは、成人成長ホルモン分泌不全症に対する本剤の最大臨床用量における推定曝露量の5倍で胎児の重量高値(5%)、260倍で長骨の短小、長骨及び肋骨の肥厚及び彎曲が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットにおいて、最大で血漿中濃度の50%のソマプシタン関連物質が母乳中に認められたが、出生児動物における血漿中本薬濃度は定量下限未満であり、母動物における血漿中濃度の1/250以下であった。ヒトでの乳汁移行に関するデータ及びヒトの哺乳中の児への影響に関するデータはない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。また、成人成長ホルモン分泌不全症患者における成長ホルモン維持用量は加齢に伴い減少することが報告されている。
主にCYP3Aで代謝される薬剤
性ホルモン製剤
抗てんかん薬
シクロスポリン 等
これらの薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、これらの薬剤の用量に注意すること。
成長ホルモンがCYP3Aにより代謝される化合物のクリアランスを増加させる可能性があるため。
糖質コルチコイド
血清コルチゾール濃度が低下することがあるので、糖質コルチコイドの用量に注意すること。
成長ホルモンが11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(11β-HSD-1)を抑制することにより、コルチゾンからコルチゾールへの変換を減少させるため。
成長ホルモンの成長促進作用が抑制されることがある。
糖質コルチコイドが成長抑制作用を有するため。
経口エストロゲン
,
成長ホルモンの作用が抑制されることがある。成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)の患者では本剤の増量を検討すること。
エストロゲンがIGF-I産生を抑制するため。
糖尿病用薬
インスリン製剤
ビグアナイド系薬剤
スルホニルウレア剤
速効型インスリン分泌促進薬
α-グルコシダーゼ阻害剤
チアゾリジン系薬剤
DPP-4阻害剤
GLP-1受容体作動薬
SGLT2阻害剤 等
本剤投与により、血糖値が上昇することがある。定期的に血糖値、HbA1c等を測定し、これらの薬剤の投与量の調整を行うこと。
成長ホルモンがインスリン感受性を低下させるため。
甲状腺ホルモン
本剤投与により甲状腺機能低下が顕在化又は悪化することがあるので、甲状腺ホルモンの用量に注意すること。
成長ホルモンの投与により、中枢性(二次性)甲状腺機能低下症があらわれることがあるため。
耐糖能低下があらわれ、糖尿病を発症することがある。
1%以上
1%未満
頻度不明
内分泌障害
副腎皮質機能不全
代謝及び栄養障害
高リン酸塩血症
高血糖
神経系障害
頭痛、浮動性めまい、感覚鈍麻
錯感覚
手根管症候群
胃腸障害
下痢
皮膚及び皮下組織障害
脂肪肥大症
筋骨格系及び結合組織障害
関節痛
全身障害及び投与部位状態
疲労、末梢性浮腫
無力症、注射部位反応
臨床検査
体重増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加
グリコヘモグロビン増加
甲状腺機能低下症、副腎皮質機能不全
**代謝及び栄養障害
頭痛
嘔吐
四肢痛、関節痛
**全身障害及び投与部位状態
注射部位内出血、注射部位血腫
疲労、注射部位疼痛
末梢性浮腫、注射部位腫脹、注射部位出血、注射部位紅斑
**皮膚及び皮下組織障害
後天性リポジストロフィー
**臨床検査
低比重リポ蛋白増加
*上腕、大腿部、腹部、臀部に皮下注射すること。注射箇所は毎回変更し、同一部位に短期間に繰り返し注射しないこと。
日本人健康成人男性参加者24例に本薬0.02、0.08、0.16及び0.24mg/kgを週1回反復皮下投与したときの投与1週目及び4週目における薬物動態パラメータ及び投与4週目の平均血清中濃度-時間推移を以下に示す。投与4週目におけるAUC0-168hの累積率(平均値)は1.3~2.9であった1) 。
用量(mg/kg)
平均投与量(mg/週)
評価時点
AUC0-168h(ng·h/mL)
Cmax(ng/mL)
tmax(h)
t1/2(h)
0.02(6例)
1.26
投与1週目
352(57.7)
6.3 (72.8)
5.0(2.0;20.0)
50(21.6)
投与4週目
445(45.2)
11.5(63.9)
8.0(4.0;12.0)
83(29.1)
0.08(6例)
5.15
1755(66.7)
54.7 (79.6)
9.0(4.0;16.0)
73(30.8)
2862(61.2)
102.7(62.0)
14.0(6.0;16.0)
65(37.1)
0.16(6例)
9.94
7165(72.0)
174.6(112.4)
12.0(4.0;30.0)
69(49.4)
16238(33.9)
439.0(45.5)
16.0(12.0;26.0)
60(22.7)
0.24(6例)
15.63
13742(50.4)
406.6(45.5)
16.0(12.0;20.0)
73(47.4)注1)
18087(63.5)
390.0 (52.4)
16.0(12.0;30.0)
55(36.8)
本剤の承認最高用量は8.0mgである。AUC0-168h、Cmax及びt1/2は幾何平均値(変動係数%)、tmaxは中央値(最小値;最大値)
成人成長ホルモン分泌不全症患者22例に本薬0.02、0.04、0.08及び0.12mg/kgを週1回反復皮下投与したときの投与4週目における薬物動態パラメータを以下に示す。本薬の曝露量は、本薬投与後1~2週間で定常状態に達したと考えられた。投与4週目におけるAUC0-168hの累積率(平均値)は1.0~2.0であった。また、成人成長ホルモン分泌不全症患者8例注2) にノルディトロピン(平均用量:0.004mg/kg)を1日1回反復皮下投与したときの投与22日目におけるAUC0-24h(幾何平均値)は17ng・h/mL、Cmax(幾何平均値)は1.5ng/mL、tmax(中央値)は2.8時間、終末相における半減期(幾何平均値)は6.8時間であった(外国人データ)2) 。
1.69
666(70.9)
14.4(193.2)
6.0(2.0;30.0)
49(37.4)
0.04(5例)
3.52
986(93.3)
20.6(201.2)
4.0(1.0;12.0)
76(39.7)
0.08(5例)
6.23
2085(102.2)
45.4(127.6)
8.0(2.0;36.0)
52(30.2)
0.12(6例)
9.63
5431(61.7)
114.8(113.3)
11.9(4.0;35.8)
52(19.3)
成長ホルモン分泌不全性低身長症患者24例(年齢範囲:6~11歳)に本薬0.02、0.04、0.08及び0.16mg/kgを単回皮下投与したときの薬物動態パラメータを以下に示す。また、成長ホルモン分泌不全性低身長症患者8例注3) にノルディトロピン0.03mg/kgを1日1回7日間反復皮下投与したときの投与後1日目におけるAUC0-24h(幾何平均値)は108ng・h/mL、Cmax(幾何平均値)は10.6ng/mL、tmax(中央値)は4.0時間、終末相における半減期(幾何平均値)は4.9時間であった(外国人データ)3) 。
606(72.5)
21.8(122.2)
8.0(4.0;8.0)
45(34.6)
0.04(6例)
1840(61.7)
71.9(68.1)
11.7(8.0;12.2)
41(10.4)
6288(39.5)
278.0(30.7)
12.0(7.9;12.3)
37(17.1)
25512(23.2)
458.4(30.7)
25.5(8.0;48.3)
34(21.4)注4)
AUC0-168h、Cmax及びt1/2は幾何平均値(変動係数%)、tmaxは中央値(最小値;最大値)
**母集団薬物動態解析の結果、SGA性低身長症患者68例(年齢範囲:2.6~10.1歳)及びヌーナン症候群における低身長患者49例(年齢範囲:2.6~11.1歳)に本薬0.24mg/kgを週1回反復皮下投与したときの投与1年後における薬物動態パラメータは以下のとおり推定注5) された4) 。
対象患者
用量(mg/kg)
AUC0-168h(ng・h/mL)
Cmax(ng/mL)
tmax(h)
t1/2(h)
SGA
0.24(68例)
21942.9(37.1)
431.2(30.5)
21.5(15.0;32.0)
37.1(4.7)
ヌーナン症候群
0.24(49例)
25673.2(33.5)
463.1(31.1)
23.0(16.0;35.0)
36.3(3.9)
**,*本薬の血漿タンパクに対するin vitro結合率は99%超であった。母集団薬物動態解析の結果、見かけの分布容積(V/F)は成人成長ホルモン分泌不全症患者で14.6L注6) 、成長ホルモン分泌不全性低身長症患者で1.7L注7) 、SGA性低身長症患者で2.97L注8) 、ヌーナン症候群における低身長患者で3.23L注9) と推定された5),6),7) 。
健康成人男性参加者7例に放射能標識した本薬を単回皮下投与したとき、本薬は排泄前に広範に代謝され、尿及び糞中に未変化体は確認されず、代謝物が尿中に81%、糞中に13%確認された(外国人データ)8) 。
腎機能障害の程度の異なる参加者〔糸球体濾過量(GFR)の測定値に基づいて分類〕における本薬0.08mg/kgを週1回反復皮下投与したときの定常状態(投与3回目)での薬物動態を、腎機能が正常な参加者(GFR 90mL/min以上)と比較検討した結果を以下に示す。また、腎機能が正常な参加者に対するIGF-IのAUC0-168hの比の推定値は、それぞれ1.14(軽度)、1.35(中等度)、1.40(重度)及び1.24(血液透析を必要とする参加者)であった(外国人データ)9) 。
腎機能
AUC0-168h
Cmax
比の推定値[90%信頼区間]
軽度(GFR 60~90mL/min未満)/正常
1.25[0.74;2.11]
1.31[0.71;2.39]
中等度(GFR 30~60mL/min未満)/正常
1.27[0.77;2.07]
1.40[0.79;2.47]
重度(GFR 30mL/min未満)/正常
1.75[1.00;3.06]
1.47[0.77;2.81]
血液透析を必要とする参加者/正常
1.63[1.01;2.61]
1.34[0.77;2.32]
参加者数:正常(13例)、軽度(8例)、中等度(8例)、重度(5例)、血液透析を必要とする参加者(8例)
肝機能障害の程度の異なる参加者(Child-Pugh scoresに基づいて分類)における本薬0.08mg/kgを週1回反復皮下投与したときの定常状態(投与3回目)での薬物動態を、肝機能が正常な参加者と比較検討した結果を以下に示す。また、肝機能が正常な参加者に対するIGF-IのAUC0-168hの比の推定値は、0.85(軽度)及び0.75(中等度)であった(外国人データ)10) 。
肝機能
軽度 (Child-Pugh分類クラスA)/正常
1.08[0.66;1.75]
0.95[0.52;1.74]
中等度 (Child-Pugh分類クラスB)/正常
4.69[2.92;7.52]
3.52[1.97;6.31]
参加者数:正常(16例)、軽度(9例)、中等度(9例)
成人成長ホルモン分泌不全症患者22例に本薬0.02、0.04、0.08及び0.12mg/kgを週1回反復皮下投与したときの投与4週目における薬力学パラメータを以下に示す。また、成人成長ホルモン分泌不全症患者8例にノルディトロピン(平均用量:0.004mg/kg)を1日1回反復皮下投与したときの投与4週目におけるIGF-IのAUC0-168h(幾何平均値)は28502ng・h/mL、IGF-IのCmax(幾何平均値)は191.4ng/mL、IGF-Iのtmax(中央値)は83.9時間であった(外国人データ)2) 。
IGF-I AUC0-168h(ng·h/mL)
IGF-I Cmax(ng/mL)
IGF-I tmax(h)
25842(32.8)
189.3(24.6)
59.8(24.1;119.9)
28839(32.1)
203.4(29.1)
47.9(12.4;167.9)
39097(65.1)
283.6(60.2)
71.2(47.8;71.8)
77808(34.4)
559.3(39.0)
83.7(47.8;95.9)
本剤の承認最高用量は8.0mgである。IGF-IのAUC0-168h及びCmaxは幾何平均値(変動係数%)、IGF-Iのtmaxは中央値(最小値;最大値)
成長ホルモン分泌不全性低身長症患者24例(年齢範囲:6~11歳)に本薬0.02、0.04、0.08及び0.16mg/kgを単回皮下投与したときの薬力学パラメータを以下に示す。また、成長ホルモン分泌不全性低身長症患者8例にノルディトロピン0.03mg/kgを1日1回7日間反復皮下投与したときの投与後1日目におけるIGF-IのAUC0-24h(幾何平均値)は34989ng・h/mL、IGF-IのCmax(幾何平均値)は244.8ng/mL、IGF-Iのtmax(中央値)は95.1時間であった(外国人データ)3) 。
IGF-I AUC0-168h(ng・h/mL)
16153(57.0)
121.4(52.7)
30.0(12.0;48.0)
24199(86.6)
204.6(71.9)
36.0(23.9;71.5)
42218(28.1)
368.8(28.3)
41.8(35.6;47.9)
34350(13.5)
317.7(7.0)
71.5(47.2;95.8)
IGF-IのAUC0-168h及びCmaxは幾何平均値(変動係数%)、IGF-Iのtmaxは中央値(最小値;最大値)
ヒト成長ホルモン製剤で未治療の重症成人成長ホルモン分泌不全症患者300例を対象として35週間(1週間の後観察期間を含む)のプラセボ対照(二重盲検)及び実薬対照(非盲検)試験を実施した〔本剤週1回投与群120例(日本人18例)、プラセボ週1回投与群61例(日本人10例)及びノルディトロピン1日1回投与群119例(日本人18例)〕。本剤及びノルディトロピンの開始用量は以下のとおりとした。投与開始後8週間は用量調整期間とされ、IGF-I SDスコアの目標値(-0.5超1.75以下)に従って、用量調整する日の前の投与(ノルディトロピンは用量調整する日の1週間前の投与)から3日後に測定したIGF-I値に基づき、本剤は0.1~8.0mg、ノルディトロピンは0.05~1.1mg(日本人は0.05~1.0mg)の範囲で2週毎に投与量が調整された。
グループ
本剤
ノルディトロピン注10)
60歳以下の参加者
1.5mg/週
0.2mg/日
経口エストロゲンを投与している女性参加者(年齢によらない)
2.0mg/週
0.3mg/日
60歳超の参加者
1.0mg/週
0.1mg/日
主要評価項目〔躯幹部体脂肪率(%)のベースラインから投与後34週までの変化量(DXAにより測定)〕は以下のとおりであり、本剤週1回投与のプラセボに対する優越性が検証された〔群差(本剤群-プラセボ群)の両側95%信頼区間の上限が0未満〕。
項目
投与群
ベースライン注11)
投与後34週注11)
ベースラインからの変化量注11)
群差の推定値[95%信頼区間]注12)
躯幹部体脂肪率(%)
本剤群
39.11±8.81(119)
37.80±9.04(116)
-1.17±2.89(116)
-1.53[-2.68;-0.38]
プラセボ群
36.90±8.98(60)
37.86±8.94(56)
0.49±3.31(56)
ノルディトロピン群
38.10±9.65(119)
35.50±10.42(111)
-2.39±4.48(111)
―
投与後34週における体組成に関連するパラメータ及びIGF-I SDスコアは以下のとおりである11) 。
内臓脂肪組織(cm2)
ベースライン
105.81±61.84(57)
138.31±78.02(107)
125.35±69.80(110)
投与34週時の変化量
4.41±13.81(53)
-11.61±23.93(105)
-9.68±21.37(104)
総脂肪量(g)
24820.88±11364.09(60)
27559.38±10803.67(119)
27260.57±11967.97(119)
305.47±2689.06(56)
-85.47±3022.71(116)
-855.71±3167.06(111)
体肢骨格筋量(g)
18956.27±5488.96(60)
20303.95±6583.47(119)
20353.44±7018.30(119)
-76.22±1006.58(56)
565.21±1011.18(116)
482.76±1246.89(111)
総除脂肪体重(g)
42530.26±11011.48(60)
45477.71±13112.08(119)
45658.60±14323.08(119)
334.43±2048.01(56)
1395.88±2139.32(116)
1359.33±2359.11(111)
IGF-ISDスコア
-2.64±1.28(60)
-2.54±1.26(117)
-2.53±1.27(117)
0.05±0.59(56)
2.37±1.33(116)
2.28±1.32(113)
平均±標準偏差(参加者数)
本剤週1回投与群の安全性プロファイルは、ノルディトロピン1日1回投与群と同様であり、特別な安全性の懸念はみられなかった。プラセボ週1回投与群の副作用の発現頻度は本剤週1回投与群及びノルディトロピン1日1回投与群と比較して低かった。本剤週1回投与群において高頻度(3%以上)で報告された副作用は、頭痛(5.0%、6/120例)及び関節痛(3.3%、4/120例)であった12) 。
35週間の主要試験期間を完了した重度成人成長ホルモン分泌不全症患者272例が、53週間(全投与期間:86週)の延長期間(非盲検)に移行した。プラセボ週1回投与群の参加者は本剤週1回投与群に移行し、ノルディトロピン1日1回投与群の参加者は本剤週1回投与群又はノルディトロピン1日1回投与群のいずれかに再度無作為割り付けされた。本剤週1回投与群の参加者は、延長期間でも本剤の投与を継続した〔本剤週1回投与継続群114例(日本人18例)、ノルディトロピン1日1回投与継続群52例(日本人9例)、プラセボ週1回投与から本剤週1回投与移行群55例(日本人10例)及びノルディトロピン1日1回投与から本剤週1回投与移行群51例(日本人8例)〕。本剤及びノルディトロピンの開始用量及び用量調整方法は主要試験期間と同様であった。投与後87週までにおける躯幹部体脂肪率(%)及びIGF-I SDスコアは以下のとおりである13) 。
プラセボから本剤移行群
本剤継続群
ノルディトロピンから本剤移行群
ノルディトロピン継続群
37.00±8.89(60)
39.12±8.81(119)
38.26±9.59(51)
38.16±9.46(52)
0.38±3.14(56)
-1.18±2.87(116)
-2.28±3.99(51)
-2.53±4.76(52)
投与87週時の変化量
-2.16±3.94(52)
-1.63±3.65(109)
-0.96±4.51(47)
-2.63±4.65(48)
-2.75±1.20(50)
-2.33±1.28(52)
2.36±1.34(117)
2.32±1.23(51)
2.45±1.26(52)
2.36±1.55(54)
2.29±1.39(110)
2.35±1.54(47)
2.07±1.12(47)
本剤週1回投与継続群の安全性プロファイルは、ノルディトロピン1日1回投与継続群と同様であり、特別な安全性の懸念はみられなかった。本剤週1回投与継続群において高頻度(3%以上)で報告された副作用は、頭痛(5.0%、6/120例)、末梢性浮腫(4.2%、5/120例)及び関節痛(3.3%、4/120例)であった14) 。
ヒト成長ホルモン製剤で治療中の日本人重症成人成長ホルモン分泌不全症患者62例を対象として53週間(1週間の後観察期間を含む)の非盲検、実薬対照試験を実施した(本剤週1回投与群46例及びノルディトロピン1日1回投与群16例)。本剤及びノルディトロピンの開始用量は17.1.1国際共同第III相試験と同様である。投与開始後20週間は用量調整期間とされ、IGF-I SDスコアの目標値(0超2以下)に従って、用量調整する日の前の投与(ノルディトロピンは用量調整する日の1週間前の投与)から3日後に測定したIGF-I値に基づき、本剤は0.1~8.0mg、ノルディトロピンは0.05~1.0mgの範囲で4週毎に投与量が調整された。投与後52週における脂肪組織パラメータ(CTスキャンにより測定)及びIGF-I SDスコアは以下のとおりである15) 。
TAT(cm2)
347.987±220.256(46)
276.488±111.225(16)
投与52週
313.498±179.485(43)
271.543±74.326(14)
投与52週時の変化量
-7.091±58.893(43)
7.450±32.177(14)
SAT(cm2)
238.750±167.025(46)
185.919±79.368(16)
212.251±129.823(43)
183.336±50.689(14)
-5.033±40.735(43)
6.779±22.900(14)
VAT(cm2)
109.237±77.229(46)
90.569±38.988(16)
100.976±66.529(45)
88.207±30.042(14)
-2.618±29.123(45)
0.671±15.284(14)
IGF-I SDスコア
0.64±0.72(46)
0.88±0.82(16)
0.61±0.68(45)
0.52±0.57(14)
-0.02±0.78(45)
-0.30±1.03(14)
平均±標準偏差(参加者数)TAT:総脂肪組織、SAT:皮下脂肪組織、VAT:腹腔内又は内臓脂肪組織
本剤週1回投与群の安全性プロファイルは、ノルディトロピン1日1回投与群と同様であり、特別な安全性の懸念はみられなかった。本剤週1回投与群において高頻度(3%以上)で報告された副作用は、上咽頭炎(4.3%、2/46例)及び関節痛(4.3%、2/46例)であった16) 。
*ヒト成長ホルモン製剤で未治療の成長ホルモン分泌不全性低身長症患者200例(年齢範囲:2.5~11歳、平均年齢:6.4歳)を対象として52週間の実薬対照(非盲検)試験を実施した〔本剤0.16mg/kg週1回投与群132例(日本人19例)及びノルディトロピン0.034mg/kg 1日1回投与注13) 群68例(日本人11例)〕。
52週間の主要試験期間を完了した患者199例が、52週間の安全性延長期間に移行した(全投与期間:104週)。ノルディトロピン0.034mg/kg 1日1回投与群の参加者は、本剤0.16mg/kg週1回投与に切り替え、本剤0.16mg/kg週1回投与群の参加者は、本剤の投与を継続した〔本剤週1回投与継続群131例(日本人19例)及びノルディトロピン1日1回投与から本剤週1回投与移行群68例(日本人11例)〕。
本剤継続群注15)
ノルディトロピンから本剤移行群注15)
群差の推定値[95%信頼区間]注16)
年間成長速度(cm/年)
ベースライン注14)
4.3±1.4(132)
4.1±1.4(68)
-
投与後52週注14),注17)
11.2±2.5(132)
11.8±2.9(68)
-0.5[-1.1;0.2]
投与後104週注14),注17)
8.4±1.5(127)
8.7±1.8(67)
身長SDスコア
-2.99±1.02(132)
-3.47±1.52(68)
投与後52週注14)
-1.78±0.95(132)
-2.09±1.12(68)
投与後104週注14)
-1.23±0.91(127)
-1.47±0.94(67)
-2.03±0.97(132)
-2.33±1.03(68)
0.28±1.28(132)
0.10±1.09(67)
-0.27±1.06(127)
-0.25±1.25(66)
本剤群の安全性プロファイルは、ノルディトロピン群と同様であり、特別な安全性の懸念はみられなかった。52週間の投与期間で本剤群において高頻度(3%以上)で報告された副作用は、頭痛(3.8%、5/132例)であった。104週間の投与期間で本剤継続群において高頻度(3%以上)で報告された副作用は、頭痛(4.5%、6/132例)及び四肢痛(3.8%、5/132例)であった17) 。
**ヒト成長ホルモン製剤で未治療のSGA性低身長症患者142例(年齢範囲:2.6~10.7歳、平均年齢:5.5歳)を対象として52週間の実薬対照(非盲検)試験を実施した〔本剤0.24mg/kg週1回投与群70例(日本人8例)、ノルディトロピン0.035mg/kg 1日1回投与注18) 群37例(日本人5例)及びノルディトロピン0.067mg/kg 1日1回投与注18) 群35例(日本人3例)〕。52週間の主要試験期間を完了した患者140例が、52週間の安全性延長期間に移行した(全投与期間:104週)。ノルディトロピン0.035mg/kg 1日1回投与群及びノルディトロピン0.067mg/kg 1日1回投与群の参加者は、本剤0.24mg/kg週1回投与に切り替え、本剤0.24mg/kg週1回投与群の参加者は、本剤の投与を継続した〔本剤週1回投与継続群69例(日本人8例)、ノルディトロピン0.035mg/kg 1日1回投与から本剤週1回投与移行群37例(日本人5例)及びノルディトロピン0.067mg/kg 1日1回投与から本剤週1回投与移行群34例(日本人3例)〕注19) 。
投与52週及び104週の身長に関する評価項目及びIGF-I SDスコアの結果は以下のとおりであり、主要評価項目である52週の年間成長速度(cm/年)の群差(本剤群−ノルディトロピン0.035mg/kg群及び本剤群−ノルディトロピン0.067mg/kg群)の推定値[95%信頼区間]注20) は、1.6[0.92;2.24]及び-0.1[-0.74;0.60]であったことから、本剤のノルディトロピン(0.035mg/kg及び0.067mg/kg)に対する非劣性が検証された(非劣性マージン:-1.6cm/年)18) 。
本剤継続群注21)
ノルディトロピン0.035mg/kgから本剤移行群注21)
ノルディトロピン0.067mg/kgから本剤移行群注21)
年間成長速度(cm/年)
5.0±1.4(70)
5.1±1.4(37)
5.0±1.6(35)
投与後52週注22)
11.0±1.9(70)
9.5±1.5(37)
11.1±1.8(35)
投与後104週注22)
8.5±1.3(69)
8.8±1.2(36)
8.5±1.5(34)
-3.03±0.61(70)
-2.99±0.63(37)
-3.15±0.82(35)
投与後52週
-1.85±0.73(70)
-2.14±0.74(37)
-1.94±0.89(35)
投与後104週
-1.31±0.80(69)
-1.53±0.79(36)
-1.40±0.91(34)
IGF-I SDスコア注23)
-0.53±1.17(70)
-0.61±1.19(37)
-0.52±1.13(35)
1.92±1.17(69)
1.05±1.33(36)
2.10±1.33(34)
3.04±1.56(68)
2.84±1.56(36)
2.84±1.75(34)
52週間の投与期間で本剤群において高頻度(3%以上)で報告された副作用は、四肢痛(4.3%、3/69例)であった。104週間の投与期間で本剤継続群において高頻度(3%以上)で報告された副作用は、注射部位内出血(5.8%、4/69例)、注射部位血腫(4.3%、3/69例)及び四肢痛(4.3%、3/69例)であった18) 。
**ヒト成長ホルモン製剤で未治療のヌーナン症候群における低身長患者77例(年齢範囲:2.0~11.1歳、平均年齢:6.2歳)を対象として52週間の実薬対照(非盲検)試験を実施した〔本剤0.24mg/kg週1回投与群49例(日本人4例)及びノルディトロピン0.050mg/kg 1日1回投与注24) 群28例(日本人5例)〕。52週間の主要試験期間を完了した患者75例が、52週間の安全性延長期間に移行した(全投与期間:104週)。ノルディトロピン0.050mg/kg 1日1回投与群の参加者は、本剤0.24mg/kg週1回投与に切り替え、本剤0.24mg/kg週1回投与群の参加者は、本剤の投与を継続した〔本剤週1回投与継続群48例(日本人4例)、ノルディトロピン0.050mg/kg 1日1回投与から本剤週1回投与移行群27例(日本人5例)〕注25) 。
投与52週及び104週の身長に関する評価項目及びIGF-I SDスコアの結果は以下のとおりであり、主要評価項目である52週の年間成長速度(cm/年)の群差(本剤群−ノルディトロピン群)の推定値[95%信頼区間]注26) は、1.2[0.32;2.03]であったことから、本剤のノルディトロピンに対する非劣性が検証された(非劣性マージン:-1.6cm/年)19) 。
本剤継続群注27)
ノルディトロピンから本剤移行群注27)
5.1±2.1(49)
4.6±1.8(28)
投与後52週注28)
10.4±1.6(48)
9.3±2.3(28)
投与後104週注28)
8.0±1.0(47)
8.3±1.4(26)
-2.75±0.57(49)
-2.62±0.68(28)
-1.69±0.74(48)
-1.83±0.79(28)
-1.24±0.80(47)
-1.34±0.83(26)
IGF-I SDスコア注29)
-1.27±1.06(48)
-1.47±0.76(28)
1.02±1.32(48)
0.16±1.14(28)
1.67±1.42(47)
1.05±1.55(26)
52週間の投与期間で本剤群において高頻度(3%以上)で報告された副作用は、頭痛(8.2%、4/49例)、注射部位内出血(6.1%、3/49例)、関節痛(4.1%、2/49例)、易刺激性(4.1%、2/49例)及び高リン血症(4.1%、2/49例)であった。104週間の投与期間で本剤継続群において高頻度(3%以上)で報告された副作用は、頭痛(12.2%、6/49例)、注射部位内出血(8.2%、4/49例)、四肢痛(6.1%、3/49例)、関節痛(4.1%、2/49例)、易刺激性(4.1%、2/49例)及び高リン血症(4.1%、2/49例)であった19) 。
主に肝臓に働き、IGF-I分泌を促進する。また、脂肪、筋肉、骨組織の成長ホルモン受容体を介して標的細胞に直接作用し、脂肪組織を減少させ、筋肉や骨組織の成長を刺激する。内因性アルブミンとの結合により、本薬の排出が遅延し、in vivoでの消失半減期(t1/2)が延長するため、その作用が持続化する20) 。
成長ホルモン分泌不全症に対しては、体組成(体脂肪量の減少、除脂肪体重の増加)及び代謝作用を正常化する。また、成長ホルモン欠損下垂体摘出ラットに本薬を週1回投与した結果、体重の増加、血中IGF-I濃度の増加、除脂肪体重の増加、骨成長の促進、体脂肪量の減少等が認められた21) 。
ソマプシタン(遺伝子組換え) (JAN)Somapacitan (Genetical Recombination)(JAN)
C1038H1609N273O319S9
23,305.10
ソマプシタンは、遺伝子組換えヒト成長ホルモン類縁体であり、101番目のロイシン残基がシステイン残基に置換され、16-(1H-テトラゾール-5-イル)ヘキサデカン酸及び4-カルボキシプロピルスルホンアミドが、1個のε-アミノ基がアシル化されたリシン、2個の8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸及び2個のグルタミン酸から構成されるリンカーを介して101番目のシステイン残基に結合している。ソマプシタンは、191個のアミノ酸残基からなる修飾タンパク質である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1.5mL[1本]
1) 社内資料:第I相臨床試験(NN8640-3915)(2021年1月22日承認 CTD2.7.2.3)
2) 社内資料:第I相臨床試験(NN8640-3947)(2021年1月22日承認 CTD2.7.2.3)
3) 社内資料:第I相臨床試験(NN8640-4042)(2023年6月26日承認 CTD2.7.2.3)
4) 社内資料:2026年6月19日承認 CTD2.7.2.3
5) 社内資料:2021年1月22日承認 CTD2.7.2.3.1.9
6) 社内資料:2023年6月26日承認 CTD2.7.2.3.1.6
7) 社内資料:2026年6月19日承認 CTD2.7.2.3.1.6
8) 社内資料:第I相臨床試験(NN8640-4237)(2021年1月22日承認 CTD2.7.2.3)
9) 社内資料:第I相臨床試験(NN8640-4297)(2021年1月22日承認 CTD2.7.2.3)
10) 社内資料:第I相臨床試験(NN8640-4298)(2021年1月22日承認 CTD2.7.2.3)
11) 社内資料:第III相臨床試験(NN8640-4054)(2021年1月22日承認 CTD2.7.3.2及び2.7.3.3)
12) 社内資料:第III相臨床試験(NN8640-4054)(2021年1月22日承認 CTD2.7.6.6)
13) 社内資料:第III相臨床試験(NN8640-4054)(2021年1月22日承認 CTD2.7.3.5)
14) 社内資料:第III相臨床試験(NN8640-4054)(2021年1月22日承認 CTD2.7.6.7)
15) 社内資料:第III相臨床試験(NN8640-4244)(2021年1月22日承認 CTD2.7.3.2及び2.7.3.3)
16) 社内資料:第III相臨床試験(NN8640-4244)(2021年1月22日承認 CTD2.7.6.9)
17) 社内資料:第III相臨床試験(NN8640-4263)(2023年6月26日承認 CTD2.7.3.2、2.7.3.3、2.7.3.5、2.7.6.6及び2.7.6.7)
18) 社内資料:第III相臨床試験(NN8640-4467)(2026年6月19日承認 CTD2.7.6.3及び2.7.6.6)
19) 社内資料:第III相臨床試験(NN8640-4467)(2026年6月19日承認 CTD2.7.6.4及び2.7.6.7)
20) 社内資料:2021年1月22日承認 CTD2.4.1.1
21) 社内資料:2021年1月22日承認 CTD2.6.2.1
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