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劇薬
処方箋医薬品注)
インスリン療法が適応となる2型糖尿病
通常、成人には、40ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして40単位/0.114mg)を開始用量として週1回皮下注射する。その後は患者の状態に応じて適宜増減するが、週350ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして350単位/1.0mg)を超えないこと。なお、本剤の用量単位である10ドーズには、インスリン イコデク10単位及びセマグルチド0.029mgが含まれる。
本剤の投与にあたっては、前治療のBasalインスリン製剤の投与を中止すること。連日投与のBasalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合は、前治療のBasalインスリン製剤の最終投与翌日から本剤の投与を開始すること。週1回投与のBasalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合は、その作用持続性を考慮し、次回に予定していた投与タイミングにおける空腹時血糖値が、目標値を超えている場合はその時点から本剤の投与を開始することとし、目標値内である場合は次回に予定していた投与タイミングのさらに1週間後に本剤の投与を開始すること。
本剤の投与にあたっては、前治療のGLP-1受容体作動薬の投与を中止すること。連日投与のGLP-1受容体作動薬による治療から本剤に切り替える場合は、前治療のGLP-1受容体作動薬の最終投与翌日から本剤の投与を開始すること。週1回投与などの持続性GLP-1受容体作動薬による治療から本剤に切り替える場合は、その作用持続性を考慮し、次回に予定していた投与タイミングから本剤の投与を開始すること。
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十分な使用経験がなく胃腸障害の症状が悪化するおそれがある。
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腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。
低血糖を起こすおそれがある。
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後5週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。2カ月以内に妊娠を予定する女性には本剤を投与せず、インスリン製剤を使用すること。
妊娠又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリン製剤を使用すること。セマグルチドの動物試験において、オゼンピックの臨床用量に相当する又は下回る用量(最大臨床用量でのAUC比較においてラットで約0.3倍、ウサギで約0.3倍、サルで約2.6~4.1倍)で、胎児毒性(ラット:胚生存率の減少、胚発育の抑制、骨格及び血管異常の発生頻度増加1) 、ウサギ:早期妊娠損失、骨格異常及び内臓異常の発生頻度増加2) 、サル:早期妊娠損失、外表異常及び骨格異常の発生頻度増加3),4) )が認められている。これらの所見は母動物の体重減少を伴うものであった。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は不明である。ラットでは乳汁中への移行がセマグルチドにて報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、胃腸障害及び低血糖が発現しやすい。,,
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること 。特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討すること。
血糖降下作用が増強される。
インスリン分泌促進、糖新生抑制作用による血糖降下作用を有する。
機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある。
糖に対するβ細胞の感受性の亢進やインスリン利用率の増加等による血糖降下作用を有する。また、末梢で弱いインスリン様作用を有する。
インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある。
アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。
機序不明
インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する。
膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられている。腎機能低下、空腹状態の遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる。
インスリン分泌作用を認めたとの報告がある。
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
カリウム喪失が関与すると考えられている。カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある。
糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。
副腎皮質刺激作用により糖質コルチコイドの分泌が増加する。糖質コルチコイドは、糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。
糖新生亢進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制による血糖上昇作用を有する。
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。
抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する。
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。
末梢組織でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす。
代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する。
炭水化物代謝を阻害することによる血糖上昇作用を有する。
インスリン抵抗性を増強するおそれがある。
インスリン分泌抑制作用を有する。
血糖降下作用の増強による低血糖症状 、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある。
脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等があらわれることがある。無処置の状態が続くと低血糖昏睡等を起こし、重篤な転帰(中枢神経系の不可逆的障害、死亡等)をとるおそれがある。長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β-遮断剤投与あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取する等、適切な処置を行うこと。α-グルコシダーゼ阻害薬との併用時にはブドウ糖を投与すること。経口摂取が不可能な場合は、ブドウ糖の静脈内投与やグルカゴンの筋肉内投与等、適切な処置を行うこと。低血糖は臨床的に回復した場合にも、再発することがあるので継続的に観察すること。本剤は週1回投与する薬剤であり、その作用は持続的であるため、回復が遅延するおそれがある。なお、本剤の臨床試験では、低血糖は各投与の2日目に最も多く認められている。,,,,,,,,
呼吸困難、血圧低下、頻脈、発汗、全身の発疹、血管神経性浮腫等の症状が認められた場合は投与を中止すること。
嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに医師の診断を受けるよう指導すること。また、急性膵炎と診断された場合は、本剤の投与を中止し、再投与は行わないこと。,,
腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5%以上
0.5~5%未満
頻度不明
感染症
胃腸炎
免疫系障害
過敏症(発疹、じん麻疹、口唇腫脹、顔面腫脹等)
代謝および栄養障害
食欲減退
高血糖
抗インスリン抗体産生に伴う血糖コントロール不良
神経系障害
頭痛、浮動性めまい
味覚異常、振戦
眼障害
糖尿病網膜症
黄斑浮腫、非増殖性網膜症、糖尿病性網膜浮腫、網膜出血、網膜静脈閉塞、硝子体出血、視力障害、網膜血管瘤、網膜症、網膜上膜
心臓障害
頻脈、洞性頻脈
胃腸障害
悪心(18.9%)、下痢(10.6%)、嘔吐
消化不良、便秘、上腹部痛、腹痛、胃食道逆流性疾患、腹部膨満、腹部不快感、鼓腸、おくび、胃炎
胃排出遅延
肝胆道系障害
胆石症
皮膚および皮下組織障害
多汗症
血管性浮腫、冷汗
筋骨格系および結合組織障害
筋痙攣
全身障害および投与部位の状態
疲労、無力症
注射部位反応(注射部位紅斑、注射部位内出血、注射部位過敏反応、注射部位腫脹、注射部位蕁麻疹等)、空腹、リポジストロフィー(皮下脂肪の萎縮・肥厚等)、浮腫、倦怠感、異常感
臨床検査
体重減少
リパーゼ増加、アミラーゼ増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、体重増加、心拍数増加注2)
皮下注射は、大腿、上腕、腹部に行う。同じ部位に注射を行う場合は、その中で注射箇所を毎回変えること。前回の注射箇所より2~3cm離して注射すること。
静脈内及び筋肉内に投与しないこと。皮下注射したとき、まれに注射針が血管内に入り、注射後直ちに低血糖があらわれることがあるので注意すること。
セマグルチドのラット6) 及びマウス7) における2年間がん原性試験において、オゼンピックの臨床用量に相当する又は下回る用量(最大臨床用量でのAUC比較においてラットでは定量下限未満のため算出できず、マウスで約1.3倍)で、甲状腺C細胞腫瘍の発生頻度の増加が認められたとの報告がある。甲状腺髄様癌の既往のある患者及び甲状腺髄様癌又は多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴のある患者に対する、本剤の安全性は確立していない。
2型糖尿病患者31例(無作為割り付け例数)を対象に、本剤175ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして175単位/0.5mg)、インスリン イコデク製剤175単位又はセマグルチド製剤0.5mgを単回皮下投与したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであり、セマグルチド製剤を単独で皮下投与したときと比較して、配合剤(本剤)を皮下投与したときに、セマグルチドの最高血中濃度は高く、最高血中濃度到達時間は短かった8) (外国人データ)。
例数
AUC0-tz(nmol・h/L)
Cmax(nmol/L)
tmax(h)
本剤
30
21525(13.5)
106(25.2)
23.8
インスリン イコデク
28
20578(12.6)
96(21.8)
幾何平均(変動係数%)、tmaxは中央値0-tz:単回投与後0時間から定量可能な最終時点まで
2673(16.7)
15(24.3)
12.0
セマグルチド
2438(11.0)
8(17.2)
84.0
2型糖尿病患者を対象とした第III相臨床試験(日本人を含む)及び海外第I相臨床試験から得られた血中濃度データ(インスリン イコデク:1669例、セマグルチド:1367例)を用いて構築した母集団薬物動態モデルに基づく解析の結果、本剤を週1回反復皮下投与したときの薬物動態パラメータの推定値は以下のとおりであった9) 。
測定対象
投与量a)
Caverage(nmol/L)
978
160[10, 360]
136(59.7)
180(59.8)
0.46[0.03, 1.03]
15(61.9)
21(61.7)
幾何平均値(変動係数%)、投与量は中央値[範囲]第III相臨床試験(17.1.1及び17.1.2参照)の事後解析による曝露量a)投与量の単位は、インスリン イコデクは単位、セマグルチドはmgで示す。
2型糖尿病患者を対象とした第III相臨床試験(日本人を含む)及び海外第I相臨床試験から得られた血中濃度データ(インスリン イコデク:1669例、セマグルチド:1367例)を用いて構築した母集団薬物動態モデルに基づく解析の結果、本剤を異なる投与部位(腹部、大腿部、上腕部)に投与したとき、大腿部への投与に対する腹部及び上腕部への投与での定常状態のインスリン イコデク及びセマグルチドの平均血中濃度の比の推定値及び90%信頼区間は、インスリン イコデクでそれぞれ0.95[0.92; 0.99]及び0.96[0.92; 1.02]、セマグルチドでそれぞれ1.00[0.96; 1.03]及び1.01[0.96; 1.06]であった9) 。
3Hでラベル化したセマグルチド0.5mgを外国人健康男性7例に単回皮下投与した結果、最大56日までの総投与放射能に対する尿中及び糞中の放射能排泄率は53.0%及び18.6%であった。総投与放射能のうち、セマグルチド未変化体の尿中放射能排泄率は3.12%であった15) 。
腎機能
AUC0-840,SD比の推定値[95%信頼区間]
Cmax,SD比の推定値[95%信頼区間]
軽度/正常(軽度:mGFR 60以上90未満)
1.12[0.96; 1.31]
1.05[0.85; 1.30]
中等度/正常(中等度:mGFR 30以上60未満)
1.21[1.04; 1.41]
重度/正常(重度:mGFR 30未満)
1.16[0.99; 1.36]
0.91[0.74; 1.13]
末期/正常(末期:血液透析を必要とする試験参加者)
1.13[0.95; 1.33]
1.02[0.81; 1.29]
試験参加者数:正常12例、軽度12例、中等度12例、重度12例、末期10例比の推定値及び95%信頼区間は、年齢、性別及び体重で調整した。
AUC0-inf比の推定値[95%信頼区間]
Cmax比の推定値[90%信頼区間]
軽度/正常(軽度:Ccr 50超~80mL/min)
0.99[0.85; 1.16]
0.90[0.73; 1.11]
中等度/正常(中等度:Ccr 30超~50mL/min)
1.07[0.91; 1.27]
0.79[0.64; 0.99]
重度/正常(重度:Ccr 30mL/min以下)
1.13[0.97; 1.32]
0.86[0.70; 1.06]
1.10[0.94; 1.28]
0.82[0.66; 1.01]
試験参加者数:正常14例、軽度10例、中等度11例、重度10例、末期9例比の推定値及び95%信頼区間又は90%信頼区間は、年齢、性別及び体重で調整した事後解析に基づく。
肝機能
AUC0-inf,SD比の推定値[95%信頼区間]
軽度/正常(軽度:Child-Pugh分類A)
1.13[1.00; 1.28]
1.13[0.90; 1.42]
中等度/正常(中等度:Child-Pugh分類B)
1.15[1.02; 1.29]
1.05[0.83; 1.31]
重度/正常(重度:Child-Pugh分類C)
0.97[0.86; 1.09]
0.97[0.77; 1.21]
試験参加者数:正常6例、軽度6例、中等度6例、重度6例比の推定値及び95%信頼区間は、年齢、性別及び体重で調整した。
AUC0-inf比の推定値[90%信頼区間]
0.95[0.77; 1.16]
0.99[0.80; 1.23]
1.02[0.93; 1.12]
1.02[0.88; 1.18]
0.97[0.84; 1.12]
1.15[0.89; 1.48]
試験参加者数:正常18例、軽度8例、中等度10例、重度7例比の推定値及び90%信頼区間は、年齢、性別及び体重で調整した。
本剤及びインスリン イコデクの薬物相互作用の検討は実施していない。セマグルチドと経口薬との薬物動態学的薬物相互作用は、セマグルチド1.0mgの定常状態において、メトホルミン、ワルファリン、ジゴキシン、アトルバスタチン、経口避妊薬及びアセトアミノフェンを併用投与したときの薬物動態の結果を以下に示す21),22),23) (外国人データ)。
経口薬
用量a)mg
対象
N
AUCb)比c)[90%信頼区間]e)
Cmax比c)[90%信頼区間]e)
tmax差d)[90%信頼区間]
メトホルミン
500
健康試験参加者
22
1.03[0.96; 1.11]
0.90[0.83; 0.98]
0.50[-0.38; 1.25]
S-ワルファリン
25
1.05[0.99; 1.11]
0.91[0.85; 0.98]
2.00[1.25; 2.75]
R-ワルファリン
1.04[0.98; 1.10]
0.93[0.87; 1.00]
1.75[0.88; 2.50]
ジゴキシン
0.5
26
1.02[0.97; 1.08]
0.93[0.84; 1.03]
0.25[0.00; 0.25]
アトルバスタチン
40
0.62[0.47; 0.82]
1.75[1.00; 2.50]
エチニルエストラジオール
0.03
2型糖尿病
37
1.11[1.06; 1.15]
0.50[0.00; 0.50]
レボノルゲストレル
0.15
1.20[1.15; 1.26]
1.05[0.99; 1.12]
0.50[0.25; 0.75]
パラセタモール(アセトアミノフェン)
1500
肥満試験参加者
0.94[0.88; 1.01]
0.77[0.67; 0.88]
0.25[0.13; 0.25]
a)セマグルチド:開始用量は0.25mg。1.0mgの維持用量へは、0.25mgを4回、0.5mgを4回投与した後に増量した。薬物相互作用はセマグルチド1.0mgを4回投与した後に評価した。併用薬:ワルファリン、ジゴキシン、アトルバスタチン及びパラセタモールは単回投与、メトホルミン(1日2回、3.5日)、エチニルエストラジオール及びレボノルゲストレル(いずれも1日1回、8日)は反復投与。b)AUC0-12h:メトホルミン、AUC0-168h:S-及びR-ワルファリン、AUC0-120h:ジゴキシン、AUC0-72h:アトルバスタチン、AUC0-24h:エチニルエストラジオール及びレボノルゲストレル、AUC0-5h:パラセタモールc)併用薬の血中濃度に基づく薬物動態パラメータのセマグルチド非併用時に対するセマグルチド併用時の比d)中央値の差(h)(セマグルチド併用時-セマグルチド非併用時)e)パラセタモールについては95%信頼区間
Basalインスリン製剤による治療で十分な血糖コントロールが得られていない2型糖尿病患者1291例を対象に無作為割り付けを行い、非盲検下で本剤又はインスリン イコデクを52週間皮下投与した(本剤:644例(日本人:63例)、インスリン イコデク:644例(日本人:61例))。本剤又はインスリン イコデクは経口糖尿病薬(メトホルミン、SGLT2阻害薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン薬及びこれらの薬剤のみを含有する市販の経口配合剤)の併用/非併用下で週1回皮下投与した。本剤の開始用量は40ドーズとした。投与期間中、本剤の投与量は朝食前血糖自己測定値に基づき、1週間に1回の頻度(1回の増減幅は+10又は-10ドーズ)で継続的に調節した。本剤の最高用量は350ドーズとした。インスリン イコデクは、初回投与時には、割り付け前のBasalインスリン1日投与量の7倍量をさらに1.5倍に増量した用量を投与し、その後はBasalインスリン1日投与量の7倍量を投与し、以降は朝食前血糖自己測定値に基づき、1週間に1回の頻度(1回の増減幅は+20又は-20単位)で継続的に調節した。インスリン イコデクの最高用量は設定しなかった。52週時の平均投与量(投与期間の最後の2週間における1週間あたりの平均投与量)は、本剤は170.6ドーズ(用量範囲:20~360ドーズ)、インスリン イコデクは366.5単位(用量範囲:20~1550単位)であった。主要評価項目であるHbA1cのベースラインから52週までの変化量について、本剤のインスリン イコデクに対する優越性が検証された(p<0.0001、下表)。
本剤群(646例)
インスリン イコデク群(645例)
HbA1c(%)
ベースラインa)
8.22±0.83(646例)
8.22±0.84(645例)
52週時b)
6.67±0.03(646例)
7.33±0.03(645例)
変化量b)
-1.55±0.03(646例)
-0.89±0.03(645例)
インスリン イコデクとの群間差[95%信頼区間]c)
-0.66[-0.76; -0.57]
a)平均±標準偏差(評価例数)b)最小二乗平均±標準誤差(評価例数):多重補完法を用いて欠測値を補完後、共分散分析により推定c)多重補完法を用いて欠測値を補完後、共分散分析により推定
他の主な副次評価項目等の結果を下表に示す。
HbA1c 7%未満の達成
52週時の達成割合(%)a)
71.7(646例)
35.5(645例)
空腹時血糖値(mg/dL)
ベースラインb)
156±51.0(616例)
154±53.1(625例)
52週時c)
125±1.58(616例)
127±1.55(625例)
変化量c)
-30.2±1.58(616例)
-27.8±1.55(625例)
血糖値の目標範囲内(70-180mg/dL)時間(time in range)(%)d)
48週~52週c)
73.3±0.79(595例)
61.8±0.78(596例)
体重(kg)
83.7±16.5(646例)
85.3±17.6(645例)
80.8±0.20(646例)
86.4±0.20(645例)
-3.70±0.20(646例)
1.89±0.20(645例)
a)割合の推定値(評価例数):多重補完法を用いて欠測値を補完後、ロジスティック回帰モデルにより推定b)平均±標準偏差(評価例数)c)最小二乗平均±標準誤差(評価例数):多重補完法を用いて欠測値を補完後、共分散分析により推定d)持続血糖測定器を使用していない中国人試験参加者は評価例数に含まれない。
重大な低血糖(レベル3)、重大な低血糖又は臨床的に問題となる低血糖(レベル2)、及びレベル3又はレベル2の夜間低血糖の患者あたりの年間発現件数及び発現割合を下表に示す24) 。,
本剤群(644例)
インスリン イコデク群(644例)
患者あたりの年間発現件数(発現割合(%))
レベル3の低血糖
<0.01(0.2)
<0.01(0.6)
レベル3又はレベル2の低血糖
0.14(7.1)
0.63(20.8)
レベル3又はレベル2の夜間低血糖
0.02(1.4)
0.11(5.9)
GLP-1受容体作動薬による治療で十分な血糖コントロールが得られていない2型糖尿病患者683例を対象に無作為割り付けを行い、非盲検下で本剤又はセマグルチドを52週間投与した(本剤:341例(日本人:47例)、セマグルチド:340例(日本人:53例))。本剤又はセマグルチドは経口糖尿病薬(メトホルミン、SGLT2阻害薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン薬及びこれらの薬剤のみを含有する市販の経口配合剤)の併用/非併用下で週1回皮下投与した。本剤の開始用量は40ドーズとした。投与期間中、本剤の投与量は朝食前血糖自己測定値に基づき、1週間に1回の頻度(1回の増減幅は+10又は-10ドーズ)で継続的に調節した。本剤の最高用量は350ドーズとした。セマグルチドは週1回0.25mgから開始し、4週間ごとに、週1回0.5mg及び1.0mgに増量した。52週時の本剤の平均投与量(投与期間の最後の2週間における1週間あたりの平均投与量)は195.7ドーズ(用量範囲:10~350ドーズ)であった。主要評価項目であるHbA1cのベースラインから52週までの変化量について、本剤のセマグルチドに対する優越性が検証された(p<0.0001、下表)。
本剤群(342例)
セマグルチド群(341例)
8.07±0.76(342例)
7.93±0.73(341例)
6.65±0.04(342例)
7.10±0.04(341例)
-1.35±0.04(342例)
-0.90±0.04(341例)
セマグルチドとの群間差[95%信頼区間]c)
-0.44[-0.56; -0.33]
73.5(342例)
48.0(341例)
172.3±48.9(334例)
168.4±48.0(335例)
126±2.00(334例)
145±1.98(335例)
-44.6±2.00(334例)
-25.4±1.98(335例)
87.58±18.20(342例)
90.82±17.74(341例)
90.0±0.25(342例)
85.5±0.25(341例)
0.84±0.25(342例)
-3.70±0.25(341例)
a)割合の推定値(評価例数):多重補完法を用いて欠測値を補完後、ロジスティック回帰モデルにより推定b)平均±標準偏差(評価例数)c)最小二乗平均±標準誤差(評価例数):多重補完法を用いて欠測値を補完後、共分散分析により推定
重大な低血糖(レベル3)、重大な低血糖又は臨床的に問題となる低血糖(レベル2)、及びレベル3又はレベル2の夜間低血糖の患者あたりの年間発現件数及び発現割合を下表に示す25) 。
本剤群(341例)
セマグルチド群(340例)
0(0)
0.04(3.5)
0.04(3.8)
0.01(0.6)
Basalインスリン製剤による治療で十分な血糖コントロールが得られていない2型糖尿病患者679例を対象に無作為割り付けを行い、非盲検下で本剤の投与又はBasal-Bolus療法を52週間実施した(本剤:340例(日本人:38例)、Basal-Bolus療法:328例(日本人:45例))。本剤の週1回皮下投与又はBasal-Bolus療法は経口糖尿病薬(メトホルミン、SGLT2阻害薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン薬及びこれらの薬剤のみを含有する市販の経口配合剤)の併用/非併用下で行った。Basal-Bolus療法は、Basalインスリン(インスリン グラルギン100単位/mL)を1日1回及びBolusインスリン(インスリン アスパルト)を1日2~4回、それぞれ皮下投与した。本剤の開始用量は40ドーズとした。投与期間中、本剤の投与量は朝食前血糖自己測定値に基づき、1週間に1回の頻度(1回の増減幅は+10又は-10ドーズ)で継続的に調節した。本剤の最高用量は350ドーズとした。インスリン グラルギン100単位/mLは、初回投与時には、割り付け前のBasalインスリン1日投与量に基づき、各国の添付文書に従った切替え用量とされ、以降は朝食前血糖自己測定値に基づき1週間に1回の頻度(1回の増減幅は+3又は-3単位)で継続的に調節した。インスリン アスパルトは、開始用量は食事毎に4単位とし、無作為割り付け後の8週間は安全性の理由により必要とされる場合を除いて投与量の調節は実施せず、以降は食前又は就寝前血糖自己測定値に基づき3~4日に1回の頻度(1回の増減幅は+1又は-1単位)で継続的に調節した。Basal-Bolus療法ではインスリン製剤の最高用量は設定しなかった。52週時の平均投与量(投与期間の最後の2週間における1週間あたりの平均投与量)は、本剤は190.5ドーズ(用量範囲:35~350ドーズ)、Basal-Bolus療法のインスリン グラルギン100単位/mLは291.6単位(用量範囲:8~1240単位)及びBolusインスリンも含めた総インスリン用量では507.4(用量範囲:48~2247単位)であった。主要評価項目であるHbA1cのベースラインから52週までの変化量について、本剤のBasal-Bolus療法に対する非劣性が検証された(非劣性マージン:0.3%、下表)。
本剤群(340例)
Basal-Bolus療法群(339例)
8.30±0.81(340例)
8.29±0.83(339例)
6.83±0.05(340例)
6.89±0.06(339例)
-1.47±0.05(340例)
-1.40±0.06(339例)
Basal-Bolus療法との群間差[95%信頼区間]c)
-0.06[-0.22; 0.09]
66.9(340例)
56.0(339例)
151.8±45.7(334例)
161.1±55.4(326例)
128±2.30(334例)
128±2.39(326例)
-28.1±2.30(334例)
-28.4±2.39(326例)
血糖値の目標範囲内(70-180mg/dL)時間(time in range)(%)
68.6±1.09(340例)
66.4±1.11(339例)
85.32±18.35(340例)
86.22±17.22(339例)
82.2±0.29(340例)
88.9±0.32(339例)
-3.56±0.29(340例)
3.16±0.32(339例)
重大な低血糖(レベル3)、重大な低血糖又は臨床的に問題となる低血糖(レベル2)、及びレベル3又はレベル2の夜間低血糖の患者あたりの年間発現件数及び発現割合を下表に示す26) 。,
Basal-Bolus療法群(328例)
0.01(1.2)
0.21(10.0)
2.23(58.5)
0.05(3.5)
0.41(18.6)
本剤は、血糖コントロールを改善する作用機序を有するインスリン イコデク及びセマグルチドの配合剤である。
インスリン イコデク(遺伝子組換え)(JAN)Insulin Icodec(Genetical Recombination)(JAN)
C280H435N71O87S6
6,380.26
白色~ほぼ白色の粉末
セマグルチド(遺伝子組換え)(JAN)Semaglutide(Genetical Recombination)(JAN)
C187H291N45O59
4,113.58
使用中は室温にキャップ等により遮光して保管し8週間以内に使用すること。冷蔵庫保管(2~8℃)も可能であるが、凍結を避けること。残った場合は廃棄すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1mL×2本
1) 社内資料:ラットを用いた受胎能及びEFD試験(2018年3月23日承認, オゼンピック皮下注2㎎ CTD2.6.6.6.1)
2) 社内資料:ウサギを用いたEFD試験(2018年3月23日承認, オゼンピック皮下注2㎎ CTD2.6.6.6.2)
3) 社内資料:カニクイザルを用いたEFD試験(2018年3月23日承認, オゼンピック皮下注2㎎ CTD2.6.6.6.3)
4) 社内資料:カニクイザルを用いたEFD及びPPND試験(2018年3月23日承認, オゼンピック皮下注2㎎ CTD2.6.6.6.3)
5) Herings RMC, et al.:Lancet.1995;345:1195-8
6) 社内資料:ラットを用いた104週間反復皮下投与がん原性試験(2018年3月23日承認, オゼンピック皮下注2㎎ CTD2.6.6.5)
7) 社内資料:マウスを用いた104週間反復皮下投与がん原性試験(2018年3月23日承認, オゼンピック皮下注2㎎ CTD2.6.6.5)
8) 社内資料:第1相臨床試験(NN1535-4359)(2026年2月19日承認, キーンス配合注 CTD2.7.2.3.2.1.1.1)
9) 社内資料:薬物動態の特性(2026年2月19日承認, キーンス配合注 CTD2.7.2.3.2.6)
10) 社内資料:マウス、ラット、ウサギ、イヌ及びヒト血漿を用いたin vitroタンパク質結合(2024年6月24日承認, アウィクリ注 CTD2.6.4.4)
11) 社内資料:血清アルブミン結合の置換(2024年6月24日承認, アウィクリ注 CTD2.6.4.7)
12) Marbury T.C., et al.:Clin Pharmacokinet.2017;56(11):1381-90
13) Jensen L., et al.:Diabetes Obes Metab.2018;20(4):998-1005
14) 社内資料:In vitro代謝(2024年6月24日承認, アウィクリ注 CTD2.6.4.5)
15) Jensen L., et al.:Eur J Pharm Sci.2017;104:31-41
16) 社内資料:第1相臨床試験(NN1436-4226)(2024年6月24日承認, アウィクリ注 CTD2.7.2.3)
17) 社内資料:第1相臨床試験(NN1436-4570)(2024年6月24日承認, アウィクリ注 CTD2.7.2.3)
18) Jensen L., et al.:Diabetes Obes Metab.2018;20(4):998-1005
19) 社内資料:薬物動態の特性(2024年6月24日承認, アウィクリ注 CTD2.7.2.3.2)
20) 社内資料:薬物動態(2018年3月23日承認, オゼンピック皮下注2㎎ CTD2.7.2.3.1)
21) Kapitza C., et al.:J Clin Pharmacol.2015;55(5):497-504
22) Hausner H., et al.:Clin Pharmacokinet.2017;56(11):1391-401
23) Blundell J., et al.:Diabetes Obes Metab.2017;19(9):1242-51
24) 社内資料:第3相臨床試験(NN1535-4591)(2026年2月19日承認, キーンス配合注 CTD2.7.3及びCTD2.7.4)
25) 社内資料:第3相臨床試験(NN1535-4592)(2026年2月19日承認, キーンス配合注 CTD2.7.3及びCTD2.7.4)
26) 社内資料:第3相臨床試験(NN1535-4593)(2026年2月19日承認, キーンス配合注 CTD2.7.3及びCTD2.7.4)
27) Nishimura E, et al.:BMJ Open Diabetes Res Care.2021;9:e002301
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