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劇薬
向精神薬
習慣性医薬品注)
処方箋医薬品注)
本剤は、作用発現が遅く、長時間作用型に属することから、てんかん重積状態の患者では、速効性の薬剤を第一選択とし、本剤は第二選択以降に使用することが望ましい。
初回投与:フェノバルビタールとして、20mg/kgを静脈内投与する。けいれんがコントロールできない場合は、患者の状態に応じ、初回投与量を超えない範囲で用量を調節し、静脈内に追加投与する。維持投与:フェノバルビタールとして、2.5〜5mg/kgを1日1回静脈内投与する。
フェノバルビタールとして、15〜20mg/kgを1日1回静脈内投与する。
呼吸抑制を起こすことがある。,
呼吸抑制を起こすことがある。
本剤の作用が強くあらわれることがある。
血圧低下や心拍数減少を起こすおそれがある。
中枢抑制作用が増強される。
精神依存及び身体依存を示すことがある。
依存を示すおそれがある。
甲状腺機能の異常をきたすおそれがある。
症状の悪化、また血中濃度上昇のおそれがある。腎機能障害患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
症状の悪化、また血中濃度上昇のおそれがある。肝機能障害患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。,
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児、乳児に傾眠、哺乳量低下を起こすことがある7),8) 。
特に低出生体重児及び新生児では血中濃度モニタリングを実施することが望ましい。本剤の主要代謝系は生後10日〜20日に完成するとの報告がある9) 。
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。なお、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。呼吸抑制、興奮、抑うつ、錯乱等があらわれやすい。,,
これらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用による。
ミフェプリストンの代謝が促進され、血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがあるので、本剤の影響がなくなるまで投与しないこと。
ニルマトレルビル及びリトナビルの血中濃度が低下するため、効果が減弱し、耐性が発現する可能性がある。
リルピビリン及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びP糖蛋白誘導作用による。
ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するため、この薬剤の効果が減弱し、この薬剤に対する耐性が発現する可能性がある。
ダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれがある。
エルビテグラビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれがある。
ソホスブビル及びベルパタスビルの血中濃度が低下するおそれがある。
ドルテグラビル及びリルピビリンの血中濃度が低下するおそれがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びUGT1A1誘導作用による。
カボテグラビルの血漿中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがある。
本剤のUGT1A1誘導作用による。
相互に作用が増強されることがあるので、減量するなど注意すること。
相加的中枢神経抑制作用による。
作用機序は不明である。
(1)相互に作用が増強されることがあるので、減量するなど注意すること。(2)これらの抗うつ剤の血中濃度が低下することがある注1) 。
(1)相加的中枢神経抑制作用による。(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤を減量するなど注意すること。
メチルフェニデートが肝代謝を抑制すると考えられている。
(1)本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。(2)バルプロ酸の血中濃度が低下することがある注1) 。
(3)バルプロ酸による高アンモニア血症の発現リスクが高まるおそれがある。
(1)バルプロ酸が肝代謝を抑制する。(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
(3)作用機序は不明である。
(1)本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。
(2)スチリペントールの血中濃度が低下することがある注1) 。
(1)スチリペントールが肝代謝を抑制する。
(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
(1)本剤の血中濃度が上昇することがある。(2)クロバザムの血中濃度が低下することがある注1) 。
(1)作用機序は不明である。(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、併用を避けることが望ましい。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
これらの薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、用量に注意すること注1) 。
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある注1) 。
本剤がこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進する。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用及びP糖蛋白誘導作用による。
本剤のP糖蛋白誘導作用による。
ドルテグラビルの血中濃度が低下するおそれがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用及びUGT1A1誘導作用による。
レナカパビルの血漿中濃度が低下する可能性があり、レナカパビルの効果が減弱し、レナカパビルに対する耐性が発現する可能性がある。本剤との併用は推奨されない。
本剤の中程度のCYP3A、P-gp及びUGT1A1誘導作用による。
ドキシサイクリンの血中濃度半減期が短縮することがある。
クマリン系抗凝血剤の作用が減弱することがあるので、通常より頻回に血液凝固時間の測定を行い、クマリン系抗凝血剤の量を調整すること。
アルベンダゾールの活性代謝物の血中濃度が低下し、効果が減弱することがある。
起立性低血圧が増強されることがあるので、減量するなど注意すること。
作用機序は不明であるが、高用量の本剤は血圧を低下させることがある。
くる病、骨軟化症があらわれやすい。
本剤によるビタミンDの不活性化促進、又はアセタゾラミドによる腎尿細管障害、代謝性アシドーシス等が考えられている。
本剤の長期連用者は、アセトアミノフェンの代謝物による肝障害を生じやすくなる。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進されると考えられている。
本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
セイヨウオトギリソウの肝薬物代謝酵素誘導によると考えられている。
これらの薬剤の血中濃度を低下させることがあるので、併用する場合にはこれらの薬剤を増量するなど慎重に投与すること。
本剤は甲状腺ホルモンの異化を促進すると考えられている。
発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒感、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと21) 。
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること12) 。
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、不安、不眠、けいれん、悪心、幻覚、妄想、興奮、錯乱又は抑うつ状態等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。,,
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。,
呼吸抑制があらわれた場合には、直ちに人工呼吸など適切な処置を行うこと。,,,
1~5%未満
1%未満
頻度不明
過敏症
中毒疹様発疹
猩紅熱様発疹、麻疹様発疹
血液及びリンパ系
巨赤芽球性貧血
内分泌系
甲状腺機能検査値(血清T4値等)の異常
精神神経系
眠気
眩暈、頭痛、精神機能低下
アステリキシス(asterixis)、せん妄、昏迷、鈍重、構音障害、知覚異常、運動失調、興奮、多動
心及び血管系
血圧低下
徐脈
消化器
食欲不振
肝臓
黄疸
骨・歯
くる病注3) 、骨軟化症注3) 、歯牙の形成不全注3) 、低カルシウム血症
腎臓注4)
蛋白尿等の腎障害
その他
酸素飽和度低下、発熱、気管支分泌増加、体温低下、尿量減少
血清葉酸値の低下、ヘマトポルフィリン尿注4)
中枢神経系及び心血管系抑制。血中濃度40〜45μg/mL以上で眠気、眼振、運動失調が起こり、重症の中毒では昏睡状態となる。呼吸は早期より抑制され、脈拍は弱く、皮膚には冷汗があり、体温は下降する。肺の合併症や腎障害の危険性もある23) 。
呼吸管理。炭酸水素ナトリウム投与による尿アルカリ化、利尿剤投与により薬物の排泄を促進させる。重症の場合は、血液透析や血液灌流を考慮すること23) 。
本剤を新生児けいれんに対し、初回投与量として20mg/kgを、けいれんがコントロールできない場合は追加投与として同量を、維持投与量として1日1回2.5〜5mg/kgを、静脈内投与した。その結果、初回投与量は17.5〜20.8mg/kg、追加投与量は20.1mg/kg、維持投与量は2.2〜5mg/kgであった。初回投与後2時間における血中濃度(9例)は、22.38±2.34μg/mL(18.8〜25.8μg/mL);平均±標準偏差(最小値〜最大値)であり、追加投与(初回投与30分後)を実施した1例では42.8μg/mLであった。また、維持投与最終投与前(中止時)の血中濃度(10例)は、27.65±9.46μg/mL(18.7〜45.3μg/mL)であった29),30) 。
新生児けいれんを有する患児10症例(年齢;平均日齢2.5日(範囲:日齢1〜5日)、出生体重;平均2,867.7g(範囲:1,144〜3,796g)、在胎週数;平均38.23週(範囲:33.1〜41.1週))を対象に、本剤の初回投与(けいれんが消失しなかった場合は、初回投与30分後に追加投与を実施)30分後での臨床所見に基づくけいれんの有無を主要評価項目として非対照、非盲検の多施設共同試験を行った結果、全例で「著効」と判定された。なお、追加投与が実施された症例は、1例であり、本症例については、初回投与後30分では、「有効」と判定されたものの、断続的にけいれんが持続したため、追加投与が行われ、追加投与後にけいれんが消失し「著効」と判定された。また、本試験では、6日間の維持投与期間を設定して実施したが、維持投与が実施された9例のうち、2例にけいれんの再発が認められた。また、本剤投与終了後の後観察期では、中止例1例を含む4例にけいれんの再発が認められた。副作用は10例中6例(60%)に発現し、呼吸抑制3例3件(30%)、酸素飽和度低下2例2件(20%)、血圧低下1例1件(10%)、徐脈1例1件(10%)、体温低下1例1件(10%)、気管支分泌増加1例1件(10%)、尿量減少1例1件(10%)であった29),30) 。
有効性を評価した276例における有効率は94.2%(260/276例)であった。安全性を評価した329例中、副作用(臨床検査値異常を含む)発現症例は17例22件(5.2%)で、主な副作用は、血圧低下4例4件(1.2%)、呼吸抑制2例2件(0.6%)であった。(再審査終了時)
有効性を評価した804例における有効率は94.9%(763/804例)であった。安全性を評価した834例中、副作用(臨床検査値異常を含む)発現症例は107例176件(12.8%)で、主な副作用は、肝機能障害30例33件(3.6%)、眠気13例14件(1.6%)、血圧低下12例12件(1.4%)、呼吸抑制6例7件(0.7%)であった。(再審査終了時)
本剤は、中枢神経系に作用し、主に網様体賦活系を抑制して、鎮静催眠作用をあらわす。作用の発現は遅く、長時間作用型に分類される。鎮静催眠量以下で電気刺激あるいは薬物によるけいれんを抑制する31),32),33),34) 。
フェノバルビタールナトリウム(Phenobarbital Sodium)
5-Ethyl-5-phenyl-2,4,6(1H,3H,5H)-pyrimidinetrione, monosodium salt
C12H11N2NaO3
254.22
白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテル及びクロロホルムにほとんど溶けない。吸湿性で、湿った空気中に放置するとき、徐々に分解する。水溶液(1.0gを水10mLに溶解時)のpHは9.2〜10.2である。
250mg[1バイアル]×6
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