当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
鼓膜穿孔
鼓膜用ゼラチンスポンジに100μg/mLトラフェルミン(遺伝子組換え)溶液全量を浸潤させて成形し、鼓膜穿孔縁の新鮮創化後、鼓膜穿孔部を隙間なく塞ぐように留置する。
鼓膜穿孔部の大きさ
鼓膜用ゼラチンスポンジの直径
1/3未満
約3mm
1/3以上、2/3未満
約7mm
2/3以上
約10mm
鼓室形成手術の実施歴のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
全身発赤、呼吸困難、血圧低下等があらわれることがある。
10%以上
耳
耳漏
モルモット鼓膜穿孔モデルにおいて、鼓膜穿孔部位にトラフェルミン(遺伝子組換え)(0.84、2.80、8.40μg)を浸潤させたゼラチンスポンジを留置し、血清中濃度を測定したところ、循環血中への移行は認められなかった2) 。
鼓膜穿孔後6ヵ月以上経過した自然閉鎖が見込まれない鼓膜穿孔患者20例を対象に、非盲検、非対照、多施設共同試験を実施した。鼓膜穿孔部位にトラフェルミン(遺伝子組換え)(100μg/mL)浸潤ゼラチンスポンジを留置し、投与4週間後に鼓膜閉鎖の有無を確認した。完全に閉鎖しなかった場合は、鼓膜閉鎖するまで4週間毎に最大4回まで投与した。その結果、投与16週間後における鼓膜閉鎖割合は、75.0%(95%信頼区間:50.9~91.3%)であった。副作用は、耳漏6例(30.0%)であった3) 。,
本剤は、主に鼓膜の上皮層に存在しているbFGF注1) 受容体に作用して4) 、内皮細胞、線維芽細胞及びケラチノサイトの増殖や分化を刺激し、上皮下結合組織の迅速な増殖を促すことで穿孔した鼓膜を修復すると考えられている5),6),7) 。また、鼓膜の血管新生作用も有しており8) 、鼓膜への血流量を増加させることで、障害を受けた鼓膜の修復をさらに促進すると推測されている。
モルモット鼓膜穿孔モデルにおいて、鼓膜穿孔部位にトラフェルミン(遺伝子組換え)を浸潤させたゼラチンスポンジを留置したところ、鼓膜閉鎖が認められた2),9) 。
トラフェルミン(遺伝子組換え)Trafermin(genetical recombination)
ヒト由来の塩基性線維芽細胞成長因子ゲノム遺伝子の発現により組換え体で産生される154個(C764H1201N217O219S6;分子量:17,122.42)及び153個(C761H1196N216O218S6;分子量:17,051.35)のアミノ酸残基からなるタンパク質(N末端;Ala-Ala:65%以上、Ala;35%以下)
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1セット(凍結乾燥品1バイアル・添付溶解液1本・鼓膜用ゼラチンスポンジ1個)
1) 社内資料:モルモット聴器毒性試験(2019年9月20日承認、申請資料概要 2.6.6.7.1)
2) 社内資料:モルモット用量設定試験(2019年9月20日承認、申請資料概要 2.6.2.2.2)
3) 社内資料:国内第III相多施設共同医師主導治験(2019年9月20日承認、申請資料概要 2.7.6.2)
4) Kakigi A et al. J Otorhinolaryngol Relat Spec 2010;71
5) Mondain M, Ryan A. Laryngoscope 1993;103:312-8
6) Delapp NW, Dieckman DK. J Invest Dermatol 1990;94:777-80
7) Ledoux D et al. Prog Growth Factor Res 1992;4:107-20
8) Mondain M, Ryan A. Am J Otolaryngol 1994;15:344-50
9) 社内資料:モルモット鼓膜再生試験(2019年9月20日承認、申請資料概要 2.6.2.2.3)
ノーベルファーマ株式会社 カスタマーセンター
〒104-0033 東京都中央区新川1-17-24
フリーダイヤル:0120-003-140
ノーベルファーマ株式会社
東京都中央区新川1-17-24
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.