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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
低亜鉛血症
食事等による亜鉛摂取で十分な効果が期待できない患者に使用すること。
通常、成人及び体重30kg以上の小児では、亜鉛として、1回50~100mgを開始用量とし1日1回食後に経口投与する。なお、血清亜鉛濃度や患者の状態により適宜増減するが、1日1回150mgを超えないこと。
血清亜鉛濃度
開始用量
50μg/dL以上
1日1回50mg
50μg/dL未満
1日1回100mg
肝機能障害患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。亜鉛が乳汁中に移行し、授乳中の乳児に亜鉛誘発性の銅欠乏が発現するおそれがある。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は体重30kg未満の小児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
本剤の効果を増強させるおそれがある。
亜鉛含有製剤であるため。
本剤及びキレート剤の効果を減弱するおそれがあるので、1時間以上あけて投与すること。
同時投与した場合、本剤がキレートされ、本剤及びキレート剤の吸収率が低下する可能性がある。
本剤及びこれらの薬剤の効果を減弱するおそれがあるので、時間をあけて投与すること。
同時投与した場合、本剤及びこれらの薬剤の吸収率が低下する可能性がある。
本剤は亜鉛を含有するため、亜鉛により銅の吸収が阻害され銅欠乏症を起こすおそれがある。栄養状態不良の患者で銅欠乏に伴う汎血球減少、貧血や神経障害を起こすことがある。
1%以上
1%未満
血液・リンパ
貧血
鉄欠乏性貧血
代謝・栄養
食欲減退
精神・神経
浮動性めまい
頭痛、不眠症
呼吸器
間質性肺疾患
消化器
下痢、悪心、腹部不快感
下腹部痛、上腹部痛、便秘、胃潰瘍、胃食道逆流性疾患、嘔吐
肝
肝機能異常
臨床検査
血中銅減少、リパーゼ増加、アミラーゼ増加、肝機能検査値異常
体重減少
グルコン酸亜鉛の過量投与により、重度の悪心、嘔吐及び浮動性めまいが報告されている1) 。また、硫酸亜鉛の過量投与により、腎不全及び高血糖昏睡を伴う出血性膵炎による死亡例が報告されている2) 。
速やかに胃洗浄を行うか催吐させて未吸収の亜鉛を除去する。血清亜鉛濃度が顕著に上昇している場合はキレート剤による治療を行うこと3) 。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男性12例にヒスチジン亜鉛水和物(亜鉛として50、100又は150mg)をクロスオーバー法により食後(高脂肪食)に単回経口投与したときの血清亜鉛濃度(実測値)の推移及び外因性血清亜鉛濃度(服用後の濃度から服用前の濃度を差し引いた濃度)の薬物動態パラメータは以下のとおりであった4) 。
投与量
Cmax
tmax
AUC0-24
50mg
39.67±21.69
3.00±0.74
106.88±61.64
100mg
167.33±44.43
3.04±0.86
576.58±158.78
150mg
252.67±45.49
3.67±0.49
974.40±252.71
平均値±標準偏差(n=12)単位:Cmax;μg/dL、tmax;hr、AUC0-24;μg・hr/dL
健康成人男性各群8例にヒスチジン亜鉛水和物(亜鉛として50又は100mg)を食後(通常食)に1日1回14日間反復経口投与したときの血清亜鉛濃度(実測値)の推移(2~13日目はトラフ値のみ)は以下のとおりであった。いずれの投与群においても、投与1日目から投与14日目にかけてトラフ値は経時的に増加した5) 。
健康成人男性12例にヒスチジン亜鉛水和物(亜鉛として25mg、承認用量とは異なる)をクロスオーバー法により絶食時又は食後(高脂肪食)に単回経口投与したときの外因性血清亜鉛濃度(服用後の濃度から服用前の濃度を差し引いた濃度)のAUC0-24は、それぞれ569.88及び11.13μg・hr/dLであり、食事による吸収阻害の影響を強く受けた4) 。
低亜鉛血症患者を対象に、酢酸亜鉛水和物を対照とした無作為化非盲検試験を実施した。血清亜鉛濃度に応じて、1日1回50又は100mgで投与を開始し、血清亜鉛濃度が目標濃度(80μg/dL以上200μg/dL未満)に到達するまで1日1回150mgを超えない範囲で用量調節した。投与24週間後までに目標血清亜鉛濃度を8週間維持できた症例の割合は本剤群86.4%(89/103例)、酢酸亜鉛水和物群80.4%(86/107例)であった。群間差[95%信頼区間]は6.0[-4.2, 16.3]%であり、95%信頼区間の下限値が事前に規定された非劣性マージン-15%を上回った。本剤群で副作用の発現頻度は24.3%(26/107例)であり、主な副作用(2%以上)は、血中銅減少4.7%(5/107例)、リパーゼ増加3.7%(4/107例)、貧血、下痢、悪心、アミラーゼ増加が各2.8%(3/107例)であった6) 。
本剤は亜鉛の補充効果を示す。
3種類の血中亜鉛濃度低下動物モデル(卵巣摘出ラット、四塩化炭素誘発性肝硬変ラット及びアルドステロン/Na誘発性アルドステロン血症ラット)において、酢酸亜鉛又は硫酸亜鉛を腹腔内又は経口投与したとき、血中の亜鉛濃度は増加し、これらの動物モデルにおける血中亜鉛濃度低下が改善することが報告されている7),8),9) 。
ヒスチジン亜鉛水和物(Zinc Histidine Hydrate)
Bis[L-histidine-κNα,κN3]zinc dihydrate
C12H16N6O4Zn・2H2O
409.70
白色の粉末である。水にやや溶けやすく、メタノールに溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。
約266℃(分解)
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
100錠[10錠(PTP)×10]
1) Lewis MR, et al.: J Toxicol Clin Toxicol. 1998; 36: 99-101
2) Cowan GAB.: Br Med J. 1947; 1: 451-2
3) Burkhart KK, et al.: Ann Emerg Med. 1990; 19(10): 1167-70
4) 社内資料:健康成人男性への単回経口投与試験(2024年3月26日承認、申請資料概要2.7.6.1)
5) 社内資料:健康成人男性への反復経口投与試験(2024年3月26日承認、申請資料概要2.7.6.2)
6) 社内資料:第III相比較試験-実薬対照非盲検試験(2024年3月26日承認、申請資料概要2.7.6.3)
7) Sunar F, et al.: Pak J Pharm Sci. 2009; 22: 150-4
8) Riggio O, et al.: Hepatology. 1992; 16: 785-9
9) Gandhi MS, et al.: J Cardiovasc Pharmacol. 2008; 52: 245-52
ノーベルファーマ株式会社 カスタマーセンター
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*本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2025年8月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされています。
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