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劇薬
処方箋医薬品注)
一般的な投与法は次の通りである。成人:通常1日量体重1kg当り0.010mg(10μg)5日間の静脈内注射を1クールとする。小児:通常1日量体重1kg当り0.015mg(15μg)5日間の静脈内注射を1クールとする。休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合は、中毒症状が消失するまで休薬する。
休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合は、中毒症状が消失するまで休薬する。年齢、併用薬、患者の状態に応じて適宜減量を行う。
小児悪性固形腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法においては、併用薬剤の電子添文も参照すること。
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免疫機能を抑制するので、感染症を増悪させるおそれがある。,
腎機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
肝機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(ラット)で、妊娠9日目にアクチノマイシンD 150、200μg/kgを1回腹腔内投与した際に胎児に脳水腫を主とする神経系の異常がみられており、胎児死亡率も対照群に比べて有意に高いことが示されている。
授乳しないことが望ましい。
副作用の発現に特に注意し、慎重に投与すること。
抗悪性腫瘍剤
放射線照射
骨髄機能抑制等の副作用が増強することがあるので、頻回に臨床検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。
いずれも骨髄機能抑制等の副作用の強い薬剤及び治療法であるため、併用により増強されると考えられる。
二次性悪性腫瘍(白血病を含む)があらわれることがあるので、本剤の投与終了後も長期的に十分な観察を行う必要がある。
機序不明
再生不良性貧血、無顆粒球症、汎血球減少症、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血があらわれることがある。また、骨髄機能が抑制された結果、感染症(敗血症等)、発熱性好中球減少症があらわれることがある。,
血管内凝固、多臓器不全、肝腫大、腹水等を伴う重篤な肝障害があらわれることがある。
10%以上
1~10%未満
1%未満
頻度不明
血液
白血球減少、血小板減少
出血
貧血
網状赤血球減少、血球貪食症候群
肝臓
肝障害(AST上昇、ALT上昇等)
黄疸
腹水
腎臓
BUN上昇
消化器
悪心・嘔吐(56.0%)、食欲不振(51.5%)、口内炎
腹部膨満感、下痢、口唇炎、腹痛
嚥下困難、消化性潰瘍、食道炎 粘液便、イレウス、便秘、腸炎
皮膚
脱毛、色素沈着
発疹、皮膚炎
発赤、痤瘡
精神神経系
神経過敏
不安感、頭痛、頭重、倦怠感
手足のしびれ、痙攣
嗜眠、めまい
その他
鼻出血
発熱、血痰、血便、咽頭炎、眼瞼浮腫
不快感、胸水、視神経症、筋肉痛、胸部圧迫感
過量投与により、消化管潰瘍等の粘膜炎、表皮剥脱・表皮融解等の皮膚障害、重篤な骨髄抑制、肝静脈閉塞症、急性腎障害、死亡等が報告されている。
成人悪性黒色腫患者3例に3H-標識アクチノマイシンD 10、15μg/kgを静注した場合の血中半減期は、約36時間であった1) (外国人データ)。
アクチノマイシンDは生体内においてほとんど代謝されない1) (外国人データ)。
成人悪性黒色腫患者1例にアクチノマイシンD 10μg/kgを静注したところ、投与後9日間の尿中及び糞中回収率は、それぞれ20%、14%であった1) (外国人データ)。
本剤と腎腫瘍剔除術又は腎腫瘍剔除術及び放射線照射療法による治療を行った結果、81.0%(17/21例)の有効率を得た。
本剤単独で治療を行った結果、95.5%(21/22例)の有効率を得た。また、本剤とメトトレキサート等の併用で治療を行った結果、72.1%(31/43例)の有効率を得た。
本剤がDNAと結合することで、RNA polymeraseによるDNAの転写反応が抑制されると考えられている2),3) 。
動物実験(マウス、ラット等)で、アクチノマイシンDは吉田肉腫、Ehrlich腹水癌、Krebs 2腹水癌、Sarcoma 180腹水癌、Leukemia 1210、Methylcholanthrene肉腫、乳癌及び移植性ウイルムス腫瘍等に対して抗腫瘍効果を有することが認められている4),5),6),7) 。
アクチノマイシンDはHeLa細胞に対して核毒として作用し、細胞変性効果を示すことが認められている8) (in vitro)。
アクチノマイシンD(Actinomycin D)
Specific stereoisomer of N, N'-[(2-amino-4, 6-dimethyl-3-oxo-3H-phenoxazine-1, 9-diyl)-bis[carbonylimino(2-hydroxy-propylidene)carbonyliminoisobutylidenecarbonyl-1,2-pyrrolidinediyl-carbonyl(methylimino)methylenecarbonyl]]-bis[N-methyl-L-valine]dilactone
C62H86N12O16
1255.42
だいだい赤色〜赤色の結晶性の粉末である。アセトンに溶けやすく、アセトニトリル又はメタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
241.5〜243℃(分解)
0.5mg[1バイアル]
1) Tattersall MHN, et al. Clin Pharmacol Ther. 1975; 17(6): 701-8
2) 高見沢裕吉, 他: 産婦人科の世界. 1967; 19(6): 597-604
3) Sobell HM, et al. J Mol Biol. 1972; 68(1): 21-34
4) Sugiura K, et al. Ann N Y Acad Sci. 1956; 63(5): 962-76
5) Sugiura K, Ann N Y Acad Sci. 1960; 89: 368-72
6) DiPaolo JA, et al. Cancer Res. 1957; 17(11): 1127-34
7) DiPaolo JA, Ann N Y Acad Sci. 1960; 89: 408-20
8) 松本慶蔵, J Antibiotics Ser B. 1961; 14(1): 1-14
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