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処方箋医薬品注)
本剤の投与により急性呼吸窮迫症候群があらわれ、死亡に至った例も報告されている。急速に進行する呼吸困難等の臨床症状に注意するとともに、胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。,,,
本剤又はタルクに対し過敏症の既往歴のある患者
*本剤は腹水の減少を目的として使用しないこと。
通常、成人には、本剤(4g/バイアル)を日局生理食塩液50mLで懸濁して、胸膜腔内に注入する。
胸膜生検と同時又は直後に本剤を胸膜腔内に注入することは避けること。呼吸不全等が発現するおそれがある。,,
呼吸不全等が発現するおそれがある。,,
*間質性肺疾患が増悪するおそれがある。また、続発性難治性気胸患者では急性呼吸窮迫症候群が発現する可能性が高くなるおそれがある。,,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳しないことが望ましい。ヒトでの乳汁中への移行は不明である。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
急速に進行する呼吸困難、低酸素症、両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等が認められた場合には適切な処置を行うこと。,,,
咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
10%以上
1~10%未満
頻度不明
*感染症
肺炎、皮膚感染、感染
創傷感染、敗血症
新生物
癌疼痛
*代謝・栄養
食欲減退、低アルブミン血症
精神・神経
頭痛
錯乱状態
心・血管
低血圧、潮紅
うっ血性心不全、徐脈性不整脈
*呼吸器
呼吸困難、胸膜痛、低酸素症、口腔咽頭痛
呼吸不全、呼吸抑制、肺水腫、膿胸、肺塞栓症、気胸
消化器
便秘、下痢、痔核、悪心、嘔吐
*肝・胆道系
肝機能異常
皮膚・皮下組織
そう痒症、皮下気腫
筋骨格
背部痛、筋骨格硬直
*全身・投与局所
発熱(37.9%)、疼痛
倦怠感、胸部不快感、胸痛、熱感、非心臓性胸痛
異物肉芽腫
*臨床検査
CRP増加(46.6%)
ALT増加、AST増加、LDH増加、Al-P増加、アルブミン減少、カリウム増加、血小板数増加、カリウム減少、BUN増加、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、体重減少、白血球数増加
*その他
ドレーン留置部位合併症
10gを超えるタルクを投与した場合に、急性呼吸不全(急性呼吸窮迫症候群等)の発現率が高くなることが報告されている1) 。
本剤は日局生理食塩液による洗浄によって部分的に除去することが可能である。
*本剤の使用にあたっては、「取扱い方法」を熟読すること。
コルチコステロイドを全身投与されている患者では、胸膜癒着が起こりにくいことが報告されている2) 。
ラットに本剤を400mg/kg左側胸膜腔内に投与したとき、尿及び糞中への排泄は認められなかった3) 。
悪性胸水が貯留した患者30例を対象に、胸水を排液した後、タルク4gの懸濁液を胸膜腔内に注入した臨床試験において、注入後30日(又は中止時)に30例中25例(83.3%)で悪性胸水の再貯留の抑制が認められた。副作用(臨床検査値異常を含む)の発現頻度は90.0%(27/30例)であり、主な副作用(10.0%以上)は、CRP増加80.0%(24/30例)、発熱53.3%(16/30例)、ALT増加16.7%(5/30例)、AST増加13.3%(4/30例)、LDH増加13.3%(4/30例)、Al-P増加13.3%(4/30例)、便秘13.3%(4/30例)、倦怠感13.3%(4/30例)、頭痛10.0%(3/30例)、アルブミン減少10.0%(3/30例)、カリウム増加10.0%(3/30例)であった5),6) 。
*外科手術による治療が困難な続発性難治性気胸の患者28例を対象に、タルク4g(効果不十分の場合に1回のみ追加投与)の懸濁液を胸膜腔内に注入した臨床試験において、注入後(又は追加投与後)30日までに28例中23例(82.1%)で胸腔ドレーンの抜去が行われた。副作用(臨床検査値異常を含む)の発現頻度は60.7%(17/28例)であり、主な副作用(10.0%以上)は、疼痛21.4%(6/28例)、発熱21.4%(6/28例)、ドレーン留置部位合併症10.7%(3/28例)、CRP増加10.7%(3/28例)、胸膜痛10.7%(3/28例)であった7) 。
タルクが胸膜癒着を惹起する作用機序は十分に解明されていないが、タルク投与による胸膜腔内の炎症状態が誘因となり、胸水中にTGF-β、TNF-α、IL-1、IL-8等が分泌され、コラーゲン線維が形成されることにより臓側胸膜と壁側胸膜の癒着が起こると考えられている8),9),10) 。
ラット、ウサギ及びイヌの胸膜腔内にタルクを投与することにより、胸膜癒着作用が認められた11),12),13) 。
タルク(Talc)
含水ケイ酸マグネシウム
Mg3Si4O10(OH)2
粉砕、選別した天然含水ケイ酸マグネシウムである。白色~灰白色の微細な結晶性の粉末で、なめらかな触感があり、皮膚につきやすい。水又はエタノール(99.5)にほとんど溶けない。
*医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1バイアル〔添付:採液針注1) 1個及びシリンジ注2) 1個〕
1) Sahn SA.:J Bronchology 2002; 9: 223-7
2) Roberts ME, et al.:Thorax 2010; 65(Suppl 2): ii32-ii40
3) 社内資料:ラットの組織中分布・排泄試験(2013年9月20日承認、申請資料概要 2.6.4.4)
4) 社内資料:イヌの組織中分布試験(2013年9月20日承認、申請資料概要 2.6.4.4)
5) 社内資料:悪性胸水に対する臨床試験(2013年9月20日承認、申請資料概要 2.7.6.1.1)
6) Saka H, et al. Jpn J Clin Oncol. 2018; 48(4): 376-81
7) *社内資料:続発性難治性気胸に対する臨床試験(2022年3月28日承認、申請資料概要 2.7.6.1.1)
8) Genofre EH, et al.:Lung 2005; 183(3): 197-207
9) Marchi E, et al.:Chest 2004; 125(6): 2268-77
10) Acencio MMP, et al.:Lung 2007; 185(6): 343-8
11) 社内資料:ラットの単回胸膜腔内投与毒性試験(2013年9月20日承認、申請資料概要 2.6.2.2.2)
12) 社内資料:イヌの単回胸膜腔内投与毒性試験(2013年9月20日承認、申請資料概要 2.6.2.2.3)
13) Light RW, et al.:Chest 1995; 107(6): 1702-6
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