当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
本剤による治療を開始するに際し、疾患・病態による視力等の予後を考慮し、本剤投与の要否を判断すること。
アフリベルセプト(遺伝子組換え)として8mg(0.07mL)を4週ごとに1回、通常、連続3回(導入期)硝子体内投与するが、症状により投与回数を適宜減じる。その後の維持期においては、通常、16週ごとに1回、硝子体内投与する。なお、症状により投与間隔を適宜調節するが、8週以上あけること。
,
妊娠可能な女性には、本剤投与中(最終投与後4ヵ月以上)、適切な避妊法を用いるよう指導すること。なお、ウサギの胚・胎児毒性試験で、胎児奇形がみられた最低用量における最高血漿中濃度は259ng/mLであり、安全域は明確になっていないため、本剤投与中止後の適切な避妊期間は明らかでない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ウサギの胚・胎児毒性試験(3~60mg/kgを器官形成期に静脈内投与)において、母動物の体重減少、流産、着床後胚死亡及び胎児奇形(外表、内臓及び骨格奇形)の増加が報告されている。別のウサギ胚・胎児毒性試験(0.1~1mg/kgを妊娠1日~器官形成期に皮下投与)において、胎児奇形(外表、内臓及び骨格奇形)の増加が報告されている。妊娠ウサギにおいて、本剤の胎盤通過性が認められた。,
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
眼内炎(0.2%)、眼圧上昇(3.6%)、硝子体はく離(1.0%)、外傷性白内障(0.6%)、網膜出血(0.5%)、網膜色素上皮裂孔(0.4%)、硝子体出血(0.4%)、網膜はく離(0.04%)、網膜裂孔(0.06%)、網膜色素上皮はく離(0.02%)があらわれることがある。,,
5%以上
1~5%未満
1%未満
眼注1)(前眼部)
**結膜出血(16.2%)
眼充血
白内障、角膜擦過傷、角膜浮腫、角膜びらん、角膜上皮欠損、角膜障害、角膜炎、前房内細胞、前房のフレア、結膜充血、結膜刺激、結膜浮腫、結膜炎、アレルギー性結膜炎、後のう部混濁、虹彩毛様体炎、ブドウ膜炎、前房蓄膿、虹彩炎、前房出血、点状角膜炎
眼注1)(後眼部)
硝子体浮遊物
硝子体細胞、硝子体混濁、黄斑線維症、黄斑浮腫、黄斑円孔、黄斑部瘢痕、網膜変性、網膜浮腫、網膜下線維症、網膜色素脱失、網膜色素上皮症、網膜分離症、硝子体炎
眼注1)(注射部位)
注射部位疼痛
注射部位刺激感、注射部位紅斑、注射部位不快感、注射部位乾燥、注射部位炎症、注射部位浮腫、注射部位腫脹、注射部位血腫、注射部位出血
眼注1)(その他)
眼痛
眼の異物感、眼刺激、流涙増加
眼脂、眼乾燥、眼そう痒症、眼の異常感、眼瞼浮腫、眼瞼縁痂皮、眼瞼痛、眼瞼炎、眼窩周囲血腫、眼部腫脹、高眼圧症、羞明、視力障害、変視症、光視症、処置による疼痛、視力低下、霧視、眼部不快感
皮膚
そう痒症、紅斑
循環器
高血圧、収縮期血圧上昇
精神神経系
会話障害、頭痛
消化器
悪心
泌尿器
タンパク尿、尿中タンパク/クレアチニン比増加
その他
不快感、鼻出血、薬物過敏症、針恐怖
臨床試験において、一過性の眼圧上昇が報告されている。投与容量の増加に伴い眼圧が上昇することがある。
眼圧を測定し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
サルに4週間間隔で8ヵ月間硝子体内反復投与後の病理組織学的検査において、2及び4mg/眼投与群の鼻粘膜(鼻甲介呼吸上皮)に軽度なびらん又は潰瘍を示す動物が観察されたが、休薬により回復する可逆性変化であった。0.5mg/眼投与群に当該所見は認められず、当該用量(無毒性量)における血漿中遊離型アフリベルセプトの曝露量は、臨床で片眼に本剤8mgを3回硝子体内反復投与したときのCmax及びAUC推定値のそれぞれ5.2倍及び3.3倍、両眼に本剤8mgを3回硝子体内反復投与したときのCmax及びAUC推定値のそれぞれ2.3倍及び1.4倍に相当した。
外国人滲出型加齢黄斑変性患者にアフリベルセプト2mg又は本剤8mgを単回硝子体内投与したときの血漿中の遊離型及び結合型アフリベルセプト濃度の薬物動態パラメータは下表のとおりであった。
測定対象
投与量
Cmax(ng/mL)
tmax(day)a)
AUC(0-28day)(ng・day/mL)
t1/2(day)
遊離型アフリベルセプト
2mg
29.8±25.6
1.92(0, 4.01)
187±257b)
8.22, 11.3c)
8mg
286±269
1.05(0.147, 4.02)
1700±782d)
8.44±4.95e)
結合型アフリベルセプト
177±131
14.1(1.92, 21.1)
2240±612f)
-
456±173
21.0(6.96, 28.1)
9810±3330g)
28.5, 31.5c)
平均値±標準偏差、-:算出せず、評価例数:各15例
a)中央値(範囲)、b)8例、c)2例(個別値)、d)14例、e)13例、f)6例、g)8例
日本人糖尿病黄斑浮腫患者に本剤8mgを単回硝子体内投与したときの血漿中の遊離型及び結合型アフリベルセプトの薬物動態パラメータは下表のとおりであった。
376±140
2310±477
425±66.9
9790±1610
平均値±標準偏差、評価例数:各6例
アフリベルセプトは硝子体内投与された後、全身循環血中に移行する。また、全身循環血中では、不活性で安定なVEGF複合体としてほとんどが存在する。なお、内因性VEGFと結合するのは、遊離型アフリベルセプトのみである。
有色ウサギにアフリベルセプト1mg(0.5mg/眼)を硝子体内投与したとき、遊離型アフリベルセプトは主に硝子体に存在し、その濃度は網膜及び脈絡膜と比べて顕著に高かった。硝子体における最高濃度は491µg/mL、網膜及び脈絡膜中における最高濃度は、それぞれ20.8µg/g及び36.2µg/gであった。遊離型アフリベルセプトの眼内各組織における消失半減期は同様で115~132時間であった。血漿中の遊離型アフリベルセプト濃度は、眼内濃度と比べて極めて低く、硝子体中濃度のおよそ1000分の1であった。
滲出型加齢黄斑変性患者を対象に、本剤12週群(本剤8mgを4週ごとに3回硝子体内投与し、その後は12週ごとに投与)、本剤16週群(本剤8mgを4週ごとに3回硝子体内投与し、その後は16週ごとに投与)及び対照群(アフリベルセプト2mgを4週ごとに3回硝子体内投与し、その後は8週ごとに投与)の3群による無作為化二重遮蔽第Ⅲ相試験を実施した。本剤投与群は疾患活動性評価※に基づき投与間隔を最短8週ごとに短縮することが可能とされた。疾患の活動性が安定している場合は、52週目以降の投与間隔を4週単位で延長することも可能とされた。
※:疾患活動性は、視力や形態学的所見の変化に基づき評価された。
主要評価項目であるETDRS視力表による48週目における最高矯正視力のベースラインからの変化量(最小二乗平均値、FAS)は、下表のとおりであった。対照群との群間差は、本剤12週群では-0.97文字(95%信頼区間:-2.87~0.92文字)、本剤16週群では-1.14文字(95%信頼区間:-2.97~0.69文字)であり、本剤投与群と対照群の群間差の95%信頼区間の下限が非劣性限界値(-4文字)を上回ったことから、本剤投与群の対照群に対する非劣性が示された。ETDRS視力表による60週目における最高矯正視力のベースラインからの変化量(最小二乗平均値、FAS)は、下表のとおりであった。対照群との群間差は、本剤12週群では-0.86文字(95%信頼区間:-2.57~0.84文字)、本剤16週群では-0.92文字(95%信頼区間:-2.51~0.66文字)であり、本剤投与群と対照群の群間差の95%信頼区間の下限が非劣性限界値(-4文字)を上回ったことから、本剤投与群の対照群に対する非劣性が示された。ETDRS視力表による96週目における最高矯正視力のベースラインからの変化量(最小二乗平均値、FAS)は、下表のとおりであった。対照群との群間差は、本剤12週群では-1.01文字(95%信頼区間:-2.82~0.80文字)、本剤16週群では-1.08文字(95%信頼区間:-2.87~0.71文字)であった。なお、本剤12週群では、79.4%及び77.8%の患者が12週の投与間隔を、本剤16週群では76.6%及び74.1%の患者が16週の投与間隔を48週目及び60週目まで維持した。また、本剤12週群の291例中219例(75.3%)の患者が12週以上の投与間隔を、本剤16週群の292例中205例(70.2%)の患者が16週以上の投与間隔を96週目まで維持した。本剤12週群の291例中89例(30.6%)、本剤16週群の292例中136例(46.6%)の患者が、52週目以降に投与間隔を20週まで延長し、96週目まで20週以上の投与間隔を維持した。
対照群
本剤12週群
本剤16週群
48週目での最高矯正視力文字数の変化量(最小二乗平均値±標準誤差)(FAS)※
全集団
7.03±0.74(336)
6.06±0.77(335)
5.89±0.72(338)
日本人集団
4.30±2.58(33)
6.14±2.63(31)
7.49±1.40(33)
60週目での最高矯正視力文字数の変化量(最小二乗平均値±標準誤差)(FAS)※
7.23±0.68(336)
6.37±0.74(335)
6.31±0.66(338)
5.58±2.09(33)
5.86±2.49(31)
7.17±1.18(33)
96週目での最高矯正視力文字数の変化量(最小二乗平均値±標準誤差)(FAS)※
6.60±0.73(336)
5.59±0.77(335)
5.52±0.75(338)
4.95±2.09(33)
5.95±2.80(31)
4.52±2.06(33)
48週目までの投与回数(平均値±標準偏差)(SAF)
6.7±0.8(336)
5.9±0.8(335)
5.1±0.8(338)
6.9±0.2(33)
5.8±1.1(31)
4.9±0.7(33)
60週目までの投与回数(平均値±標準偏差)(SAF)
8.5±1.3(336)
6.9±1.1(335)
6.0±1.1(337)
8.8±0.7(33)
6.7±1.4(31)
5.8±0.9(33)
96週目までの投与回数(平均値±標準偏差)(SAF)
11.9±2.4(336)
9.2±1.9(335)
7.8±2.0(337)
12.5±1.7(33)
8.7±2.4(31)
7.3±1.2(33)
( )内は評価例数
※:ベースラインの最高矯正視力文字数を共変量、投与群、来院及び層別因子〔地域(日本、その他の地域)、ベースラインの最高矯正視力文字数(60文字未満、60文字以上)〕を固定効果とし、ベースラインの最高矯正視力文字数と来院の交互作用項、投与群と来院の交互作用項を含む、反復測定混合効果モデル(MMRM)による解析
96週目までの安全性は、本剤8mgを投与された673例中114例(16.9%)に副作用(注射手技に起因する有害事象を含む)が認められた。主な副作用は、眼圧上昇14例(2.1%)、結膜出血13例(1.9%)、硝子体浮遊物9例(1.3%)であった。
糖尿病黄斑浮腫患者を対象に、本剤12週群(本剤8mgを4週ごとに3回硝子体内投与し、その後は12週ごとに投与)、本剤16週群(本剤8mgを4週ごとに3回硝子体内投与し、その後は16週ごとに投与)及び対照群(アフリベルセプト2mgを4週ごとに5回硝子体内投与し、その後は8週ごとに投与)の3群による無作為化二重遮蔽第Ⅱ/Ⅲ相試験を実施した。本剤投与群は疾患活動性評価※に基づき投与間隔を最短8週ごとに短縮することが可能とされた。疾患の活動性が安定している場合は、52週目以降の投与間隔を4週単位で延長することも可能とされた。
主要評価項目であるETDRS視力表による48週目における最高矯正視力のベースラインからの変化量(最小二乗平均値、FAS)は、下表のとおりであった。対照群との群間差は、本剤12週群では-0.57文字(95%信頼区間:-2.26~1.13文字)、本剤16週群では-1.44文字(95%信頼区間:-3.27~0.39文字)であり、本剤投与群と対照群の群間差の95%信頼区間の下限が非劣性限界値(-4文字)を上回ったことから、本剤投与群の対照群に対する非劣性が示された。ETDRS視力表による60週目における最高矯正視力のベースラインからの変化量(最小二乗平均値、FAS)は、下表のとおりであった。対照群との群間差は、本剤12週群では-0.88文字(95%信頼区間:-2.67~0.91文字)、本剤16週群では-1.76文字(95%信頼区間:-3.71~0.19文字)であり、本剤投与群と対照群の群間差の95%信頼区間の下限が非劣性限界値(-4文字)を上回ったことから、本剤投与群の対照群に対する非劣性が示された。ETDRS視力表による96週目における最高矯正視力のベースラインからの変化量(最小二乗平均値、FAS)は、下表のとおりであった。対照群との群間差は、本剤12週群では0.45文字(95%信頼区間:-1.55~2.45文字)、本剤16週群では-1.11文字(95%信頼区間:-3.27~1.05文字)であった。なお、本剤12週群では、91.0%及び90.3%の患者が12週の投与間隔を、本剤16週群では89.1%及び85.5%の患者が16週の投与間隔を48週目及び60週目まで維持した。また、本剤12週群の256例中224例(87.5%)の患者が12週以上の投与間隔を、本剤16週群の139例中116例(83.5%)の患者が16週以上の投与間隔を96週目まで維持した。本剤12週群の256例中75例(29.3%)、本剤16週群の139例中57例(41.0%)の患者が、52週目以降に投与間隔を20週まで延長し、96週目まで20週以上の投与間隔を維持した。
8.67±0.73(167)
8.10±0.61(328)
7.23±0.71(163)
7.37±1.72(20)
7.07±1.07(37)
7.54±1.47(17)
9.40±0.77(167)
8.52±0.63(328)
7.64±0.75(163)
7.85±1.88(20)
8.66±0.89(37)
6.69±1.71(17)
7.70±0.89(167)
8.15±0.63(328)
6.59±0.77(163)
9.19±1.54(20)
8.43±1.22(37)
4.64±2.01(17)
7.7±0.98(167)
5.7±0.96(328)
4.9±0.61(163)
8.0±0.22(20)
5.9±0.70(37)
4.9±0.24(17)
9.5±1.42(167)
6.6±1.26(328)
5.9±0.82(163)
10.0±0.22(20)
6.9±0.88(37)
5.9±0.49(17)
12.9±2.53(167)
8.6±2.20(328)
7.5±1.55(163)
13.9±0.31(20)
9.5±1.63(37)
7.5±1.18(17)
※:ベースラインの最高矯正視力文字数を共変量、投与群、来院及び層別因子〔ベースライン時の網膜中心厚(400µm未満、400µm以上)、過去の糖尿病黄斑浮腫治療(あり、なし)及び地域(日本、その他の地域)〕を固定効果とし、ベースラインの最高矯正視力文字数と来院の交互作用項、投与群と来院の交互作用項を含む、MMRMによる解析
96週目までの安全性は、本剤8mgを投与された491例中69例(14.1%)に副作用(注射手技に起因する有害事象を含む)が認められた。主な副作用は、結膜出血18例(3.7%)、眼圧上昇10例(2.0%)、眼痛9例(1.8%)、硝子体浮遊物8例(1.6%)であった。
アフリベルセプト(遺伝子組換え)は、ヒトVEGF受容体1及び2の細胞外ドメインをヒトIgG1のFcドメインに結合した組換え融合糖タンパク質であり、可溶性のデコイ受容体として、滲出型加齢黄斑変性等の眼疾患にみられる病的な血管新生及び血管漏出に関与すると考えられているVEGF-A及び胎盤増殖因子(PlGF)に、本来の受容体よりも高い親和性で結合することにより、その作用を阻害する。また、同様に眼疾患への関与が報告されているVEGF-Bにも結合する。
アフリベルセプトのヒトVEGF-A165、VEGF-A121、VEGF-B及びPlGF-2に対する結合の解離定数(KD)は、それぞれ0.5pM、0.36pM、1.9pM及び39pMであった(in vitro)。
マウス、ラット及びサルの眼疾患動物モデルにおいて、アフリベルセプトは、眼内の病的な血管新生及び血管漏出の発生を抑制した。サルのレーザー誘発脈絡膜新生血管モデルでは、アフリベルセプトの硝子体内投与により、レーザー傷害後の脈絡膜新生血管(CNV)の形成が抑制され、また既に形成されたCNV病変の血管漏出が改善した。
アフリベルセプト(遺伝子組換え)[Aflibercept(Genetical Recombination)]
C4330H6812N1168O1306S32(タンパク質部分、2量体)
約115,000
ヒトVEGF受容体1の第2Igドメイン、ヒトVEGF受容体2の第3Igドメイン、及びヒトIgG1のFcドメインからなる432アミノ酸残基のサブユニット2分子から構成される遺伝子組換え融合糖タンパク質
遮光を保つため、本剤は外箱に入れた状態で保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1バイアル(専用フィルター付き採液針1本添付)
文献請求先バイエル薬品株式会社・メディカルインフォメーション
〒530-0001大阪市北区梅田二丁目4番9号
参天製薬株式会社 製品情報センター
〒530-8552(個別郵便番号)大阪市北区大深町4-20
製品情報お問い合わせ先バイエル薬品株式会社
電話0120-106-398
TEL0120-921-839 06-7664-8624
受付時間9:00~17:00(土・日・祝日を除く)
バイエル薬品株式会社
大阪市北区梅田二丁目4番9号
参天製薬株式会社
大阪市北区大深町4-20
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.