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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
カンジダに起因する腟炎及び外陰腟炎
イソコナゾール硝酸塩として、1週1回600mgを腟深部に挿入する。なお、真菌学的効果(一次効果)が得られない場合は、600mgをさらに1回使用する。
妊娠3ヵ月までの妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
患者の状態を観察しながら慎重に使用すること。一般に生理機能が低下している。
1%未満
頻度不明
腟
刺激感
疼痛、腫脹感、そう痒感、発赤、熱感
本剤はPTPシートから取り出して腟内にのみ使用するよう指導すること。
健康女性2名に3H-イソコナゾール硝酸塩100mgを、また健康女性3名に3H-イソコナゾール硝酸塩600mgをそれぞれ腟内投与したところ、腟粘膜からの吸収は、投与量の約5%及び10%以下と推定された。なお、血漿中の放射活性濃度は検出限界0.2μg/mL以下であった1),2)(外国人データ)。
健康女性3名に3H-イソコナゾール硝酸塩600mgを腟内投与したところ、投与後7日までの尿中排泄量は、投与量の平均3.73±0.27%、糞中排泄量は4.81±3.35%で総排泄量は8.54±3.52%であった2)(外国人データ)。
パイロット試験3)、二重盲検試験4)及び一般臨床試験の成績は、次のとおりであった。
臨床症状改善率
菌陰転率
有効率
95.5%(338/354)
84.1%(280/333)
83.2%(277/333)
イソコナゾール硝酸塩は真菌類の細胞膜の透過性を迅速かつ強力に変化させることによって抗真菌作用を発揮する。この結果、細胞呼吸が抑制され、細胞膜構造が破壊される5)。
イソコナゾール硝酸塩はin vitroの試験の結果、皮膚糸状菌、酵母及び酵母様真菌、カビ類、グラム陽性細菌、腟のトリコモナスに対して広範な抗菌活性スペクトルを示した6),7),8)。
SPECIES
MICROORGANISMS
最小発育阻止濃度(MIC)6)(μg/mL)
Dermatophytes
Trichophyton mentagrophytes Trichophyton rubrum Microsporum canis Epidermophyton floccosum
0.10-3.130.10-0.390.10-3.130.10-0.20
Yeast & yeastlike fungi
Candida albicans Candida tropicalis Candida parapsilosis Candida stellatoidea Torulopsis glabrata
0.20-3.130.78-3.130.78-1.560.10-0.201.56-6.25
Moulds
Aspergillus fumigatus Aspergillus niger
1.56-6.250.78-1.56
Grampositive bacteria
Nocardia asteroides
0.78-1.56
Staphylococcus/Micrococcus ※
1.6-6.3
MIC定量は、Sabouraud's dextrose agar(ブドウ糖2%)の寒天平板希釈法による8)。※:液体培地の倍数希釈法による6)。
イソコナゾール硝酸塩(Isoconazole Nitrate)
1-{2-[(2,6-Dichlorobenzyl)oxy]-2-(2,4-dichlorophenyl)ethyl}imidazole nitrate
C18H14Cl4N2O・HNO3
479.14
本品は白色~微黄白色の結晶性の粉末である。本品はメタノールにやや溶けやすく、酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、水に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約178℃(分解)
小児の手のとどかない所に保管するよう指導すること。
40錠[2錠(PTP)×20]
1) 社内資料: 薬物動態(外国データ)
2) 社内資料: 薬物動態(外国データ)
3) 水野重光他: 産婦人科の世界. 1982; 34: 201-208
4) 水野重光他: 産婦人科の世界. 1982; 34: 541-549
5) 西木克侑他: 真菌と真菌症. 1982; 22: 227-239
6) Kessler HJ: Arzneim-Forsch/Drug Res. 1979; 29: 1344-1351
7) 渡辺昌平他: 皮膚科紀要. 1978; 73: 209-214
8) 岩田和夫他: Chemotherapy. 1981; 29: 1149-1153
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