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処方箋医薬品注)
器質性過多月経の患者では、原疾患の治療を優先すること。
本剤1個を子宮腔内に装着する。
本剤は装着後5年を超えないうちに除去又は交換すること。
自然脱出の可能性があることを説明し、脱出に気付いたら速やかに受診するよう指導すること。子宮腔長が比較的短い女性では脱出のリスクが高くなる。部分脱出の場合でも、効果が低下するおそれがある。部分脱出あるいは完全脱出の兆候として出血及び疼痛があらわれることがあるが、使用者が気付かないうちに脱出することもありうる。正しい位置にない場合は、除去して、新たな本剤を装着すること。なお、使用者自身が除去糸を確認することで脱出の有無を確かめることができる。
定期検診時に本剤の位置を確認すること。また、除去糸が見つからない場合は穿孔若しくは脱出の可能性も考えられるので、本剤の位置を確認すること。本剤の位置は超音波検査によって確認できるが、妊娠していないことが確認されれば単純レントゲン撮影も可能である。
月経期間以外に除去し、その後新たな本剤又はIUDを装着しない場合、除去前1週間以内に性交渉があれば妊娠する可能性がある。除去後妊娠を望まない場合は月経期間中に除去すること。
本剤を装着又は除去するときは抗生物質を予防的に投与することが望ましい。感染性心内膜炎の危険性がある。
十分コントロールを行うこと。耐糖能が低下することがある。
第一選択の避妊法としないこと。IUDにおいて経産婦の装着と比較して脱出、妊娠、出血・疼痛、感染症、迷走神経反射の頻度が高いとの報告がある。
装着しないこと。肝臓への負担が増加し、症状が増悪するおそれがある。
肝臓への負担が増加し、症状が増悪するおそれがある。
徐々に稀発月経が発現し、約20%の女性に無月経がみられる。前回の月経から6週間以内に月経が起こらない場合は妊娠の可能性も考慮すること。,,
発熱、下腹部痛、腟分泌物の異常等の症状を伴うPIDがあらわれることがある。海外において、骨盤内感染症が重症化して敗血症(A群β溶血性レンサ球菌性敗血症等)に至った症例が報告されている。PIDは装着時の汚染が原因の場合には、一般的に装着後20日以内に発現することが多い。性感染症のある女性ではPIDのリスクが高い。副腎皮質ホルモンの長期投与療法を受けている場合は、感染症に対する特別な注意が必要である。骨盤内の炎症が起こると妊孕性が低下し、異所性妊娠の危険性が高くなる。PIDが認められた場合は、抗生物質の投与等適切な処置を行うこと。再発性の子宮内膜炎又は骨盤内感染が起こった場合、あるいは、急性の感染症に対する治療効果が開始後数日間内に認められない場合は、本剤を除去すること。異常な帯下等、感染が疑われる他の症状がある場合でも、細菌学的検査を行い、経過を観察すること。,,,
本剤装着中に妊娠した場合、その約半数が異所性妊娠である。異所性妊娠、骨盤内の手術、又は骨盤内感染症の既往歴のある女性が妊娠した場合、異所性妊娠の可能性が高い。月経遅延時の下腹部痛又は無月経の女性で出血が始まった場合は、異所性妊娠の可能性を考慮すること。異所性妊娠の場合は、速やかに本剤を除去し、必要な処置を行うこと。,,
子宮穿孔又は子宮体部や頸部への部分的貫入が起こることがあるが、これは装着時に起こることが多く、効果が低下するおそれがある。挿入が困難であったり、装着時又は装着後に異常な痛みや出血があった場合は、速やかに穿孔の可能性を考慮すること。穿孔又は部分的貫入した場合は、本剤は除去すること。,
卵巣のう胞が認められた場合は、経過観察を十分に行い、持続性又は急性の腹部膨満感や下腹部痛(圧痛)等の異常が認められた場合には、速やかに適切な処置を行うこと。
5%以上
5%未満
頻度不明
代謝・栄養障害
浮腫、末梢性浮腫、高トリグリセライド血症、フェリチン上昇、体重増加
精神神経系
頭痛、抑うつ
気分の変化、性欲減退、片頭痛、神経過敏
消化器
悪心、鼓腸放屁
皮膚
ざ瘡、湿疹
多毛、脱毛、そう痒
過敏症
じん麻疹
発疹、血管浮腫
肝臓
γ-GTP上昇、肝機能異常
乳房
乳房痛
乳房緊満
生殖器
月経異常(過長月経、月経周期異常等)(78.6%)、月経中間期出血、除去後の消退出血、卵巣のう胞
無月経、月経困難症、過多月経、卵巣疾患、腟炎、外陰炎、陰部そう痒、白帯下、生殖器モニリア症、本剤の脱出、装着・除去時の疼痛・出血
生殖器感染症、子宮頸管炎、骨盤痛
その他
腹痛
背部痛、倦怠感、白血球増多
血圧上昇
健康な日本人女性に本剤を装着したとき、レボノルゲストレルは子宮組織から速やかに吸収され全身血中へ移行し、装着後1年間の血清中濃度は290~360pg/mLであった。本剤除去後は、血清中レボノルゲストレル濃度は速やかに低下し、7日後には血清中に検出されない1)。
出産後の女性に装着した試験より、レボノルゲストレルの母体用量の約0.1%が母乳中に排泄されると考えられた(外国人データ)。
*本剤のレボノルゲストレルの子宮腔への初期放出速度は20μg/日である。なお、1年後には18μg/日、5年後には10μg/日に減少し、5年間の平均放出速度は15μg/日である。
避妊を希望する経産婦を対象とした多施設無比較非盲検試験において、1年目までに482例中2例の妊娠が報告された。副作用は482例中428例(88.8%)に認められ、主な副作用は、月経異常(過長月経、月経周期異常等)379例(78.6%)、卵巣のう胞61例(12.7%)、除去後の消退出血57例(11.8%)、月経中間期出血48例(10.0%)、腹痛38例(7.9%)であった1)。
海外臨床試験(4試験)において、1年目までに2848例中4例の妊娠が報告された。また、海外臨床試験(2試験)2245例における5年目までの累積妊娠率は0.71%であった2)。
特発性過多月経※1患者を対象とした海外無作為化オープン比較臨床試験において、本剤群※2及び酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)群※3でのベースラインから最終評価時の月経血の減少量(中央値)は、それぞれ-128.8mL、-17.8mLであり、両群間に有意な差がみられた。また、治療が有効※4であった症例の割合は、それぞれ84.8%(67/79例)及び22.2%(18/81例)であり、両群間に有意な差がみられた。
月経血の減少量(mL)
中央値
範囲
本剤群(82例)
-128.8
-393.6~+1242.2
MPA群(83例)
-17.8
-271.5~+78.6
※1:アルカリ・ヘマチン法で測定した月経周期あたりの月経血量が80mL以上※2:月経開始から7日以内に子宮腔内に装着し、装着日から30日を1周期として6周期投与※3:各月経周期の16日目から10日間、1日1回10mgを6周期経口投与※4:月経血量が80mL未満で且つベースラインに比べ月経血量が50%以上減少
本剤群(80例)の主な有害事象は、頭痛13例(16.3%)、卵巣のう胞10例(12.5%)、細菌性腟炎9例(11.3%)、尿路感染6例(7.5%)であった3)。
レボノルゲストレル(Levonorgestrel)
(-)-13-Ethyl-17-hydroxy-18,19-dinor-17α-pregn-4-en-20-yn-3-one
C21H28O2
312.45
本品は白色の結晶性の粉末である。本品はテトラヒドロフラン又はクロロホルムにやや溶けやすく、アセトニトリル、メタノール、エタノール(99.5)、アセトン又はジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
235~241℃
1個×1
1) 丸尾猛他: 診療と新薬. 2006; 43: 1157-1174
2) 社内資料: 海外臨床試験(2007年1月26日承認、CTD2.7.3.3.2.2.1)
3) Kaunitz AM, et al.: Obstet Gynecol. 2010; 116: 625-632
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本剤を「避妊」の目的で使用した場合は、保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
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