当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記の皮膚真菌症の治療
1日2~3回患部に塗布する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
1%以上
1%未満
過敏症
刺激感、そう痒
発赤、接触性皮膚炎、疼痛
本剤の基剤として使用されている油脂性成分は、コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、これらとの接触を避けさせること。
イソコナゾール硝酸塩1%含有クリームをヒト皮膚切片に塗布したところ、角層中に速やかに浸透し、遅くとも1時間後には表皮及び真皮中におけるイソコナゾール硝酸塩の平均濃度は、皮膚糸状菌、酵母及びその他カビ類の臨床関連菌種に対する最小発育阻止濃度(MIC)の中央値よりも明らかに高かった1)(外国人データ)。イソコナゾール硝酸塩1%含有クリームを局所に塗布し経皮吸収を糞尿中の3H-物質の排泄を通じて測定したところ、吸収は正常及び損傷皮膚のいずれにおいても1%以下であった2)(外国人データ)。
パイロット試験、二重盲検比較試験3)及び一般臨床試験603例における有効率は次のとおりであった。
疾患名
有効率(例数)
白癬:体部白癬、股部白癬、足部白癬
81.9%(272/332)
カンジダ症:指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、爪囲炎、外陰部カンジダ症、その他の皮膚カンジダ症
91.6%(208/227)
癜風
100.0%(44/44)
イソコナゾール硝酸塩は真菌類の細胞膜の透過性を迅速かつ強力に変化させることによって抗真菌作用を発揮する。この結果、細胞呼吸が抑制され、細胞膜構造が破壊される4)。
イソコナゾール硝酸塩はin vitroの試験の結果、皮膚糸状菌、酵母及び酵母様真菌、カビ類、グラム陽性細菌、腟のトリコモナスに対して広範な抗菌活性スペクトルを示した5),6),7)。
SPECIES
MICROORGANISMS
最小発育阻止濃度(MIC)7)(μg/mL)
Dermatophytes
Trichophyton mentagrophytes Trichophyton rubrum Microsporum canis Epidermophyton floccosum
0.10-3.130.10-0.390.10-3.130.10-0.20
Yeast & yeastlike fungi
Candida albicans Candida tropicalis Candida parapsilosis Candida stellatoidea Torulopsis glabrata
0.20-3.130.78-3.130.78-1.560.10-0.201.56-6.25
Moulds
Aspergillus fumigatus Aspergillus niger
1.56-6.250.78-1.56
Grampositive bacteria
Nocardia asteroides
0.78-1.56
Staphylococcus/Micrococcus ※
1.6-6.3
MIC定量は、Sabouraud’s dextrose agar(ブドウ糖2%)の寒天平板希釈法による7)。※:液体培地の倍数希釈法による5)。
イソコナゾール硝酸塩(Isoconazole Nitrate)
1-{2-[(2,6-Dichlorobenzyl)oxy]-2-(2,4-dichlorophenyl)ethyl}imidazole nitrate
C18H14Cl4N2O・HNO3
479.14
本品は白色~微黄白色の結晶性の粉末である。本品はメタノールにやや溶けやすく、酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、水に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約178℃(分解)
小児の手のとどかない所に保管するよう指導すること。
10g[10チューブ]
1) Täuber U, et al.: Mykosen. 1979; 22: 201-216
2) Täuber U, et al.: Mykosen. 1979; 22: 223-232
3) 福代良一他: 西日本皮膚科. 1981; 43: 103-115
4) 西木克侑他: 真菌と真菌症. 1982; 22: 227-239
5) Kessler HJ: Arzneim-Forsch/Drug Res. 1979; 29: 1344-1351
6) 渡辺昌平他: 皮膚科紀要. 1978; 73: 209-214
7) 岩田和夫他: Chemotherapy. 1981; 29: 1149-1153
文献請求先バイエル薬品株式会社・メディカルインフォメーション
〒530-0001大阪市北区梅田二丁目4番9号
バイエル医療用医薬品のお問い合わせ先
電話0120-106-398
バイエル薬品株式会社
大阪市北区梅田二丁目4番9号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.