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処方箋医薬品注)
生物由来製品
血液凝固第Ⅷ因子欠乏患者における出血傾向の抑制
本剤を添付の溶解液全量で溶解し、緩徐に静脈内注射する。なお、1分間に5mLを超える注射速度は避けること。通常、1回体重1kg当たり10~30国際単位を投与するが、患者の状態に応じて適宜増減する。定期的に投与する場合、通常、体重1kg当たり20~40国際単位を週2回又は週3回投与し、12歳以下の小児に対しては、体重1kg当たり25~50国際単位を週2回、週3回又は隔日投与する。
輸注速度が速すぎるとチアノーゼ、動悸を起こすことがあるので、1分間に5mLを超えない速度でゆっくり注入すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖発生毒性試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。
胸部圧迫感、めまい、低血圧、悪心等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
そう痒、潮紅、アレルギー性皮膚炎
じん麻疹、発疹注1)
精神神経系
頭痛、味覚異常
めまい、不眠
循環器
動悸、洞性頻脈
消化器
腹痛、腹部不快感、消化不良
投与部位
注射部位疼痛、注射部位そう痒
注射部位反応注2)
その他
リンパ節腫脹
発熱、胸部不快感
本剤はvon Willebrand因子を含んでいない。
日本人(N=4)
外国人(N=26)
生体内回収率(kg/dL)※1算術平均±SD
2.40±0.16※2
2.03±0.51※3
AUC(IU・h/dL)幾何平均/%CV
1850/34.9
1890/36.1
t1/2(h)幾何平均/%CV
12.8/23.0
13.8/28.0
Vss(dL/kg)幾何平均/%CV
0.527/8.39
0.511/31.0
合成基質法※1:生体内回収率(kg/dL)=[投与後のFⅧ活性(IU/dL)-投与前のFⅧ活性(IU/dL)]×体重(kg)/投与量(IU)、※2:N=5、※3:N=54
6歳未満(N=5)
6歳以上12歳以下(N=10)
1.63±0.31※2
1.76±0.42※3
1330/29.4※4
1160/34.7
11.8/27.0※4
11.9/16.6
0.636/20.6※4
0.761/28.6
合成基質法※1:生体内回収率(kg/dL)=[投与後のFⅧ活性(IU/dL)-投与前のFⅧ活性(IU/dL)]×体重(kg)/投与量(IU)、※2:N=24、※3:N=25、※4:N=4
治療歴のある12歳以上の小児及び成人の重症血友病A患者(FⅧ活性が1%未満)を対象とした試験において、定期投与が行われた62例に394件の出血が認められた(継続投与期間を含む)。主な出血は軽度又は中等度の自然出血であり、最も出血の多かった部位は関節であった。止血効果は評価可能であった383件の出血のうち、296件(77.3%)が「非常に良好」又は「良好」であり、また、394件の出血のうち343件(87.1%)は本剤の2回以下の投与で止血した。定期投与における一人あたりの推定年間出血率の中央値は1.98回/年であった4)。
総出血件数
止血効果評価可能件数
止血効果
非常に良好
良好
やや良好
不十分
定期投与(62例)
394
383
91(23.8%)
205(53.5%)
72(18.8%)
15(3.9%)
10例に12件の大手術、及び18例に26件の小手術が行われた。評価不能であった2件の小手術を除くすべての手術において止血管理に対する評価は「非常に良好」又は「良好」であった4)。安全性評価対象62例中6例(9.7%)に副作用が認められた。発現した副作用は、急性心筋梗塞、悪心、注入部位疼痛、季節性アレルギー、筋肉痛、味覚異常、頭痛、鼻閉、鼻漏、そう痒症及び潮紅が各1例であった。
日本人を含む治療歴のある12歳以上の小児及び成人の重症血友病A患者(FⅧ活性が1%未満)を対象とした試験2)において、出血時投与が行われた21例(日本人3例を含む)に1204件の出血が認められた。主な出血は軽度又は中等度の自然出血であり、最も出血の多かった部位は関節であった。止血効果は評価可能であった1196件の出血のうち、834件(69.7%)が「非常に良好」又は「良好」であり、また、1204件の出血のうち1147件(95.3%)は本剤の2回以下の投与で止血した。また、定期投与が行われた59例(日本人5例を含む)に293件の出血が認められた。主な出血は軽度又は中等度の自然出血であり、最も出血の多かった部位は関節であった。止血効果は評価可能であった279件の出血のうち、172件(61.6%)が「非常に良好」又は「良好」であり、また、293件の出血のうち282件(96.2%)は本剤の2回以下の投与で止血した。定期投与における一人あたりの推定年間出血率の中央値は1.98回/年であった。
定期投与(59例)
293
279
48(17.2%)
124(44.4%)
95(34.1%)
12(4.3%)
出血時投与(21例)
1204
1196
335(28.0%)
499(41.7%)
346(28.9%)
16(1.3%)
1例に1件の大手術、及び14例に20件の小手術が行われた。評価不能であった1件の小手術を除くすべての手術において止血管理に対する評価は「非常に良好」又は「良好」であった。安全性評価対象80例中3例(3.8%)に副作用が認められた。発現した副作用は、リンパ節症、注入部位そう痒感及びアレルギー性皮膚炎が各1例であった。
治療歴のある12歳以下の小児の重症血友病A患者(FⅧ活性が1%未満)を対象とした試験3)において、定期投与が行われた51例に97件の出血が認められた。主な出血は軽度又は中等度の外傷性出血であり、最も出血の多かった部位は皮膚/粘膜であった。止血効果は評価可能であった81件の出血のうち、73件(90.1%)が「非常に良好」又は「良好」であり、また、97件の出血のうち87件(89.7%)は本剤の2回以下の投与で止血した。定期投与における一人あたりの推定年間出血率の中央値は1.90回/年であった。
定期投与(51例)
97
81
32(39.5%)
41(50.6%)
7(8.6%)
1(1.2%)
1例に1件の大手術が行われ、止血管理に対する評価は「良好」であった。安全性評価対象51例中1例(2.0%)に副作用が認められた。発現した副作用は、そう痒症であった。
血液凝固第Ⅷ因子欠乏患者に対し、血漿中の血液凝固第Ⅷ因子を補うことにより、出血傾向を改善する5),6)。
血友病Aマウスを用いた出血モデルにおいて、本剤静脈内投与(出血5分前又は24時間前)により止血効果が認められた6)。
オクトコグ ベータ(遺伝子組換え)[Octocog Beta(Genetical Recombination)]
オクトコグ ベータは、遺伝子組換えヒト血液凝固第Ⅷ因子であり、ベビーハムスター腎細胞で産生される。オクトコグ ベータは、1648個のアミノ酸残基からなるH鎖及び684個のアミノ酸残基からなるL鎖で構成される糖タンパク質(分子量:約350,000)である。
*外箱開封後は遮光して保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1バイアル[添付溶解液プレフィルドシリンジ(日本薬局方 注射用水2.5mL)×1シリンジ付き]
1バイアル[添付溶解液プレフィルドシリンジ(日本薬局方 注射用水5mL)×1シリンジ付き]
1) 社内資料: 治療歴のある12歳以上の小児及び成人の重症血友病A患者を対象とした海外臨床試験(2016年3月28日承認、CTD2.7.6.1)
2) 社内資料: 日本人を含む治療歴のある12歳以上の小児及び成人の重症血友病A患者を対象とした国際共同試験(2016年3月28日承認、CTD2.7.6.4)
3) 社内資料: 治療歴のある12歳以下の小児の重症血友病A患者を対象とした海外臨床試験(2016年3月28日承認、CTD2.7.6.6)
4) 社内資料: 治療歴のある12歳以上の小児及び成人の重症血友病A患者を対象とした海外臨床試験及び日本人を含む国際共同試験の併合解析(2016年3月28日承認、CTD2.7.6.3)
5) Giles AR, et al.: Blood. 1988; 72: 335-339
6) 社内資料: マウスにおける止血効果(2016年3月28日承認、CTD2.6.2.2)
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