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処方箋医薬品注)
ショック等の重篤な副作用があらわれることがある。,,,,,,
本剤の使用濃度と用量は、撮影部位での必要なコントラストの程度と範囲及び使用X線装置と技術により左右される。通常、撮影部位、穿刺部位に応じて下表の濃度、用量を使用する。なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。
効能・効果
脊髄撮影
コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影
撮影部位
腰部
胸部
頸部
脳室
脳槽
脊髄
穿刺部位
腰椎
腰椎又は頸椎
使用濃度
190~240mgI/mL
240mgI/mL
用量
6~10mL
通常、成人1回1~10mLを関節腔内に注入する。なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬で副作用の発生頻度が高いとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤投与により、血圧低下、不整脈等の報告があり、重篤な心障害患者においては症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。静脈性胆のう造影剤で血液のゼラチン様変化をきたし死亡した報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。特に脱水症状のある場合、腎不全(無尿等)を起こすおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中カルシウム低下により、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬による副腎静脈造影で、血圧上昇発作が起こったとの報告がある。
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急性腎障害を起こすおそれがある。
血圧の上昇等、症状が悪化するおそれがある。
心・循環器系に影響を及ぼすことがある。
ヨード過剰に対する自己調節メカニズムが機能できず、症状が悪化するおそれがある。
症状が悪化するおそれがある。
本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。症状が悪化するおそれがある。,,,
痙攣発作が起こるおそれがある。
投与を継続すること。もし痙攣発作が発現した場合には、フェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること。,
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主たる排泄臓器は腎臓であり、腎機能低下患者では急性腎障害等、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射を伴う。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物(ラット静脈内投与)で乳汁中への移行が報告されている。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
ビグアナイド系糖尿病用剤
類薬で乳酸アシドーシスを起こしたとの報告があるので、異常が認められた場合には、ビグアナイド系糖尿病用剤の減量若しくは投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
ビグアナイド系糖尿病用剤の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇するためと考えられている。
フェノチアジン系化合物等の抗精神病薬
併用により痙攣発作の発現の可能性が増大するとの報告があるので注意し、少なくとも検査48時間前から検査後12時間は抗精神病薬の投与を中止すること。
併用により痙攣閾値を低下させる。
ショックを起こすことがある。また、軽度の過敏症状も重篤な症状に進展する場合がある。,,,,,
アナフィラキシー(顔面浮腫等)があらわれることがある。,,,,,
発現した場合にはフェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること。,,,
5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒感、発赤
じん麻疹、潮紅
循環器
血圧低下
消化器
悪心
嘔吐
精神神経系
頭痛
下肢脱力感・しびれ感、めまい、項部硬直、頭重感
内分泌系
甲状腺機能低下症
その他
発熱(37~38℃)、腰・背痛、下肢痛
胸内苦悶感、熱感
発赤、発疹、そう痒感
悪心、嘔吐
疼痛
本剤投与により、甲状腺機能検査等の放射性ヨードによる検査に影響を及ぼすことがある。したがって、これらの検査は本剤投与前に実施すること。本剤投与後1ヵ月間はこれらの検査に影響を及ぼすとの報告がある。
脊髄疾患を有し腰部脊髄撮影を必要とした患者6例にイオトロラン注射液(190mgI/mL)8mLを腰部クモ膜下腔に投与したところ、髄液から血中への吸収半減期は1.8±0.3時間で、約3時間後に最大血中濃度(32.0±8.7μgI/mL)に達し、24時間後には検出限界(5μgI/mL)以下に低下した1)。
比較臨床試験3)を含む国内第Ⅱ相及び第Ⅲ相臨床試験における有効率は次のとおりであった。
撮影の種類
有効率(撮影回数)
99.3%(415/418)
94.4%(221/234)
国内第Ⅱ相及び第Ⅲ相臨床試験における有効率は次のとおりであった。
二重造影
84.8%(28/33)
陽性造影
90.0%(18/20)
本剤の主成分(イオトロラン)の構成元素であるヨウ素は高いX線吸収能をもつ。これに基づき、本剤の存在部位と他の生体組織との間にX線画像上のコントラストが生じる。
イオトロラン(Iotrolan)
A diastereomeric mixture of 5,5’-[malonylbis-(methylimino)]bis[N,N’-bis[2,3-dihydroxy-1-(hydroxymethyl)propyl]-2,4,6-triiodoisophthalamide]
C37H48I6N6O18
1626.23
本品は白色の粉末又は塊で、においはなく、味は甘い。本品は水に極めて溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品は吸湿性である。本品の水溶液(1→10)は旋光性を示さない。
外箱開封後は遮光して保存すること。
10mL[5瓶]
1) 渡部恒夫他: 薬理と治療. 1986; 14: 4317-4326
2) 宮本好明他: 基礎と臨床. 1993; 27: 4669-4674
3) 井上駿一他: 医学のあゆみ. 1986; 139: 635-644
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