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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往症のある患者
SOD1遺伝子変異を有する筋萎縮性側索硬化症における機能障害の進行抑制
通常、成人には、トフェルセンとして1回100mgを1~3分かけて髄腔内投与する。初回、2週後、4週後に投与し、以降4週間間隔で投与する。
妊娠可能な女性に対しては本剤の投与中及び投与終了後7日間は適切な避妊法を用いるよう指導すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明だが、マウスで乳汁中への移行が認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
脊髄炎(横断性脊髄炎、視神経脊髄炎スペクトラム障害を含む)、神経根炎(神経根障害及び腰髄神経根障害を含む)があらわれることがある。
視神経乳頭浮腫(頭蓋内圧上昇を含む)があらわれることがある。
無菌性髄膜炎(化学性髄膜炎を含む)があらわれることがある。
5%以上
1%以上5%未満
1%未満
神経系障害
頭痛(13.6%)、髄液細胞増加症(8.2%)、錯感覚(6.1%)
浮動性めまい、感覚鈍麻、筋痙直、異痛症、異常感覚、電気ショック様感覚、片頭痛、不随意性筋収縮、感覚障害
坐骨神経痛、灼熱感、振動覚低下、構語障害、起立障害、顔面麻痺、歩行失行、頭部不快感、知覚過敏、固有感覚の欠如、神経痛、末梢性ニューロパチー、感覚消失、緊張性頭痛、振動覚亢進
臨床検査
CSF蛋白増加(22.4%)、CSF白血球数増加(14.3%)
CSF白血球陽性、CSF細胞数増加、CSF細胞数異常、CSFリンパ球数増加、CSF検査異常
ALT増加、AST増加、血中アルカリホスファターゼ増加、CSFブドウ糖増加、CSF圧上昇、総蛋白増加
筋骨格系障害および結合組織障害
四肢痛(17.7%)、筋肉痛(10.2%)
背部痛、関節痛、筋骨格硬直、筋骨格痛、筋痙縮、筋力低下、成長痛、四肢不快感、筋緊張、筋骨格不快感
側腹部痛、筋肉疲労、筋攣縮、頚部痛、仙骨痛
一般・全身障害および投与部位の状態
疲労(5.4%)
疼痛、発熱、悪寒
熱感、冷感、歩行障害、注入部位内出血、末梢性浮腫、末梢腫脹
傷害、中毒および処置合併症
処置による疼痛(6.8%)
腰椎穿刺後症候群、転倒、神経学的処置合併症
注入に伴う反応、筋骨格系処置合併症、処置後そう痒感、処置後腫脹、処置による悪心
胃腸障害
悪心
腹部膨満、腹痛、上腹部痛、下痢、嚥下障害、胃炎、食道痛、食道痙攣、膵炎
皮膚および皮下組織障害
そう痒症
脱毛症、皮膚炎、湿疹、丘疹性皮疹、そう痒性皮疹、敏感肌、蕁麻疹
眼障害
複視
網脈絡膜皺襞、近視、霧視
感染症および寄生虫症
膀胱炎
耳および迷路障害
耳鳴、回転性めまい
精神障害
パニック発作
腎および尿路障害
尿意切迫
生殖系および乳房障害
骨盤不快感
呼吸器、胸郭および縦隔障害
口腔咽頭痛
ベースライン後に抗薬物抗体評価用血漿検体を採取した166例を対象に、トフェルセンに対する免疫原性反応を評価した。本剤群全体で97例(58.4%)に治験薬投与後に抗薬物抗体の発現が認められた1) 。
SOD1遺伝子変異を有する日本人及び外国人成人ALS患者に、本剤100mgを初回、2週後、4週後に髄腔内投与し、以降4週間間隔で髄腔内投与したときの血漿中及び脳脊髄液中本薬トラフ濃度の推移、並びに血漿中薬物動態パラメータは表16-1、表16-2のとおりであった。
評価時点
血漿中濃度
CSF中濃度
評価例数
トラフ濃度(ng/mL)
15日目
72
0.79±0.64
71
19.12±24.59
29日目
18.47±146.05
25.67±35.04
57日目
67
0.76±0.40
66
17.95±20.18
85日目
64
0.74±0.51
62
17.58±18.88
平均値±標準偏差
Cmax(ng/mL)
tmax(時間)a)
AUC0-24(hr・ng/mL)
1日目
22
1134.9±1032.78
4.0[1, 24]
17095.4±14136.12
19
704.3±406.35
4.0[1, 6]
13565.8±8082.33
平均値±標準偏差a)中央値[範囲]
ヒト血漿蛋白結合率は約98%であった5) 。
トフェルセンは主にエキソヌクレアーゼ(3'及び5')による加水分解によって代謝される。
未変化体及びその代謝物の主な排泄経路は尿中排泄であると考えられる。カニクイザルの中枢神経系組織における終末相消失半減期の平均値は31~40日であった6) 。
遺伝学的にSOD1遺伝子変異を有するALSと診断された患者を対象として、28週間の無作為化二重盲検プラセボ対照試験を実施した(本剤群72例[うち日本人3例]、プラセボ群36例[うち日本人4例])。本剤100mg又はプラセボを1~3分かけて、初回、2週後、4週後に髄腔内投与し、以降4週間間隔で5回髄腔内投与した。主要評価項目である、疾患進行が急速な被験者群(60例、mITT集団注2) )における投与28週後の筋萎縮性側索硬化症機能評価尺度改訂版(ALSFRS-R)の合計スコアのベースラインからの変化量は表17-1のとおりであり、本剤群でプラセボ群と比較してベースラインからのALSFRS-R合計スコアの低下が小さい傾向にあったが、統計学的に有意な差は認められなかった。また、疾患進行が急速な定義に該当しない被験者群(non-mITT集団注3) )の成績は表17-1のとおりであった。
解析対象集団
投与群
ベースライン値
ベースラインからの変化量a)
群間差[95%信頼区間]b)
p値c)
mITT集団
プラセボ群
21
35.4±5.66
-8.1±1.79
1.2[-3.19, 5.53]
0.9689
本剤群
39
36.0±6.40
-7.0±1.42
non-mITT集団
15
39.9±5.09
-2.73±1.10
1.4[-1.1, 3.9]
−
33
38.1±5.13
-1.33±0.80
平均値±標準偏差、−:未算出a)ベースライン時点の罹病期間、ベースラインのALSFRS-R合計スコア及びリルゾール又はエダラボン使用の有無を共変量とし、欠測を多重代入法で補完した共分散分析(ANCOVA)モデルにより算出した最小二乗平均値±標準誤差b)群間差及び信頼区間は上記のANCOVAモデルにより算出した。c)Joint-Rank法で算出。両側有意水準5%
副作用は、本剤群で28例(38.9%)に認められた。本剤群に発現した主な副作用(本剤群でプラセボ群より発現率が5%以上高い)は、頭痛(8.3%)、四肢痛(6.9%)、筋肉痛(6.9%)、処置による疼痛(5.6%)であった。
試験1に参加した被験者108例のうち被験者95例(うち日本人7例)が非盲検長期継続投与試験(試験2)に移行し、本剤100mgを4週間間隔で1~3分かけて髄腔内投与した。試験1で治験薬が1回以上投与された被験者群(ITT集団)108例を対象とした、試験1及び試験2の統合解析(中間解析)における、投与開始遅延群(試験1でプラセボが投与され試験2で本剤の投与が開始された被験者群)及び早期開始群(試験1で本剤の投与が開始され、試験2で本剤投与を継続した被験者群)のALSFRS-R合計スコア変化量の推移は表17-2のとおりであった。
プラセボ群/投与開始遅延群
群間差c)
ベースライン値a)
37.3±5.81(36)
36.9±5.91(72)
ベースラインからの変化量b)
12週時点
-1.7±0.68(36)
-1.3±0.54(66)
0.4[-1.1, 1.8]
28週時点
-5.5±1.34(33)
-4.0±1.06(63)
1.5[-1.4, 4.4]
40週時点
-7.7±1.60(29)
-5.4±1.27(58)
2.3[-1.2, 5.7]
52週時点
-7.9±1.77(28)
-5.4±1.41(57)
2.4[-1.4, 6.3]
64週時点
-9.0±1.93(22)
-6.5±1.52(55)
2.5[-1.6, 6.6]
76週時点
-9.1±2.01(20)
-6.9±1.58(54)
2.2[-2.1, 6.5]
88週時点
-9.8±2.25(21)
-7.7±1.75(51)
2.1[-2.7, 6.9]
104週時点
-11.0±2.46(20)
-8.6±1.95(49)
2.3[-2.9, 7.6]
a)試験1の1日目の治験薬投与前の値。平均値±標準偏差(評価例数)b)治療を固定効果とし、ベースラインのALSFRS-R合計スコア、リルゾールもしくはエダラボンの治療を共変量として調整をしたANCOVAモデルにより算出。欠測は多重代入法で補完。最小二乗平均値±標準誤差(評価例数)c)ANCOVAモデルの変化量における群間差。最小二乗平均値の差[95%信頼区間]
副作用は、本剤が投与された104例中66例(63.5%)に認められた。発現した主な副作用(5%以上)は、CSF蛋白増加(22.1%)、四肢痛(17.3%)、CSF白血球数増加、頭痛(15.4%)、筋肉痛(10.6%)、髄液細胞増加症、処置による疼痛(9.6%)、錯感覚、背部痛(6.7%)であった。
トフェルセンは、SOD1-ALS患者の原因遺伝子であるヒトSOD1 mRNAの3'非翻訳領域を標的とするアンチセンス核酸であり、ワトソン・クリック塩基対対合(ハイブリダイゼーション)によりSOD1 mRNAに結合し、生体内のRNase-Hにより分解されることで、SOD1タンパク質合成量を減少させる。
In vitroにおいて、ヒト細胞株のSOD1 mRNA量を濃度依存的に減少させた9) 。ヒトSOD1(SOD1-G93A変異)遺伝子を発現させたトランスジェニックマウス(ALS病態モデル)に脳室内投与することにより、大脳皮質及び腰髄のSOD1タンパク質濃度を減少させ10),11) 、疾患発症までの時間及び生存期間を延長させた12) 。さらに、神経損傷及び支配筋の筋萎縮を抑制することが示された13),14) 。
トフェルセン(JAN)Tofersen(JAN)
all-P-ambo-2'-O-(2-メトキシエチル)-5-メチル-P-チオシチジリル-(3'→5')-2'-O-(2-メトキシエチル)アデニリル-(3'→5')-2'-O-(2-メトキシエチル)-P-チオグアニリル-(3'→5')-2'-O-(2-メトキシエチル)グアニリル-(3'→5')-2'-O-(2-メトキシエチル)-P-チオアデニリル-(3'→5')-P-チオチミジリル-(3'→5')-2'-デオキシ-P-チオアデニリル-(3'→5')-2'-デオキシ-5-メチル-P-チオシチジリル-(3'→5')-2'-デオキシ-P-チオアデニリル-(3'→5')-P-チオチミジリル-(3'→5')-P-チオチミジリル-(3'→5')-P-チオチミジリル-(3'→5')-2'-デオキシ-5-メチル-P-チオシチジリル-(3'→5')-P-チオチミジリル-(3'→5')-2'-デオキシ-P-チオアデニリル-(3'→5')-2'-O-(2-メトキシエチル)-5-メチルシチジリル-(3'→5')-2'-O-(2-メトキシエチル)-P-チオアデニリル-(3'→ 5')-2'-O-(2-メトキシエチル)グアニリル-(3'→5')-2'-O-(2-メトキシエチル)-5-メチル-P-チオシチジリル-(3'→5')-2'-O-(2-メトキシエチル)-5-メチルウリジン
C230H317N72O123P19S15
7127.86
無色~微黄色の澄明な液
1バイアル/箱
1) 社内資料:国際共同第I/II相試験、日本を含む国際共同第III相試験(試験1)、及び日本を含む国際共同長期継続投与試験(試験2)(安全性統合解析)
2) Ho YS, et al. J Biol Chem. 1998; 273:7765-9.
3) Garratt M, et al. Reproduction. 2013; 146:297-304.
4) 社内資料:サルの39週間反復投与毒性試験(2024年12月27日承認、CTD 2.4.4.2.2.2)
5) 社内資料:In vitro血漿蛋白結合試験(2024年12月27日承認、CTD 2.7.2.3.6.1.5)
6) 社内資料:サルの13週間反復投与毒性試験(2024年12月27日承認、CTD 2.4.1.3.3)
7) 社内資料:日本を含む国際共同第III相試験(試験1)(2024年12月27日承認、CTD 2.7.3.2.2、CTD 2.7.6.2.1)
8) 社内資料:日本を含む国際共同第III相試験(試験1)及び日本を含む国際共同長期継続投与試験(試験2):有効性に関する主な解析(2024年12月27日承認、CTD 2.7.3.3.1.2)
9) 社内資料:In vitro薬理試験(2024年12月27日承認、CTD 2.6.2.2.2)
10) 社内資料:ヒトSOD1トランスジェニックマウスにおける用量反応性評価(2024年12月27日承認、CTD 2.6.2.2.3)
11) 社内資料:ヒトSOD1トランスジェニックマウスにおける用量反応性解析(2024年12月27日承認、CTD 2.6.2.2.8)
12) 社内資料:ヒトSOD1トランスジェニックマウスにおける生存期間に及ぼす作用(2024年12月27日承認、CTD 2.6.2.2.4)
13) 社内資料:ヒトSOD1トランスジェニックマウスにおける電気生理学的及び組織学的試験(2024年12月27日承認、CTD 2.6.2.2.6)
14) 社内資料:ヒトSOD1トランスジェニックマウスにおける組織学的試験(2024年12月27日承認、CTD 2.6.2.2.7)
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