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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
多発性硬化症の再発予防
進行型多発性硬化症に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
通常、成人にはインターフェロン ベータ-1a(遺伝子組換え)として1回30μgを週一回筋肉内投与する。
**注射部位反応(発赤、発疹、感染等)が報告されているので、投与ごとに注射部位を変えること。,
使用済みの注射針あるいは注射器を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導を徹底すること。すべての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの針及び注射器を廃棄する容器を提供すること。
症状が悪化するおそれがある。,,,
症状が悪化するおそれがある。,
症状が悪化するおそれがある。
脳出血等があらわれるおそれがある。
ショック等の過敏症があらわれることがある。,
投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。,,
投与しないこと。肝炎が悪化するおそれがある。,,
*妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物試験(サル)において本剤の高用量の投与で流産が認められたとの報告がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行が報告されている1) 。
臨床試験において除外されている。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。
小柴胡湯
,
間質性肺炎があらわれるおそれがある。なお、類薬(インターフェロンアルファ製剤)と小柴胡湯との併用で間質性肺炎があらわれたとの報告がある。
機序は不明である。
抗てんかん剤(フェニトイン等)
抗てんかん剤の作用を増強するおそれがある。
インターフェロン類は、動物において肝チトクロームP450分子種2C9及び2C19の活性を低下させるとの報告がある。
アンチピリン
本剤の投与量増加に伴い血漿中アンチピリンの消失が遅延することが報告されている。
インターフェロン類は、ヒトにおいて肝チトクロームP450分子種1A2の量及び活性を低下させるとの報告がある。
ワルファリン
ワルファリンの作用を増強するおそれがあるので用量を調節するなど注意すること。
テオフィリン
テオフィリンの血中濃度を高めるおそれがある。
抑うつ、自殺企図があらわれることがある。また、躁状態、攻撃的行動があらわれ、他害行為に至ることがある。患者の精神状態に十分注意し、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、投与継続の可否について慎重に検討すること。また、これらの症状が認められた場合には、投与終了後も観察を継続することが望ましい。,,,
アナフィラキシー(呼吸困難、気管支けいれん、舌浮腫、発疹及び蕁麻疹等)があらわれることがある。,,,,
白血球減少、血小板減少(10,000個/μL未満)及び汎血球減少等があらわれることがある。,
発作の既往のない患者でも本剤投与に伴い発作(てんかん発作又はけいれん発作)があらわれることがある。,
うっ血性心不全、心筋症又はうっ血性心不全を伴う心筋症が報告されている。
特発性血小板減少症(頻度不明)、甲状腺機能亢進症(頻度不明)、甲状腺機能低下症(頻度不明)、自己免疫性肝炎(頻度不明)、溶血性貧血(頻度不明)及び1型糖尿病の増悪又は発症等(頻度不明)が報告されている。,,
劇症肝炎、肝炎及び肝機能障害等の重篤な肝障害があらわれることがある。,,,
必要に応じてX線等の検査を実施し、異常が認められた場合には投与を中止するとともに、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。,,
易感染性となり、敗血症があらわれることがある。
**瘢痕が形成されることがある。重度の場合、壊死組織の切除及び皮膚移植が必要になる場合がある。また、注射部位感染(注射部位膿瘍、注射部位蜂巣炎等)があらわれ注射部位壊死に至る例も報告されている。患者に複数の病変があれば、本剤投与は治癒が見られるまで中止すること。
溶血性尿毒症症候群(血小板減少、溶血性貧血又は腎不全を主徴とする)があらわれることがある。
総蛋白減少又は血清アルブミン減少を伴う重篤な蛋白尿があらわれることがある。,
糖尿病を増悪又は発症することがあり、昏睡に至ることがある。,
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5%以上
5%未満
頻度不明
感染症および寄生虫症
咽頭炎
中耳炎
気管支炎、感染、注射部位膿瘍、副鼻腔炎、上気道感染、注射部位蜂巣炎、尿路感染
血液およびリンパ系障害
低色素性貧血
貧血
代謝および栄養障害
食欲減退
精神障害
錯乱状態、不安、知覚障害、睡眠困難、感情不安定、不眠症
神経系障害
頭痛(28%)
感覚鈍麻、知覚過敏、筋緊張亢進
浮動性めまい、錯感覚、片頭痛、筋痙直
眼障害
眼の障害
耳および迷路障害
聴覚障害、耳痛
心臓障害
不整脈、頻脈、動悸、失神
血管障害
血管拡張
呼吸器、胸郭および縦隔障害
鼻漏
胃腸障害
悪心
嘔吐、下痢、腹痛
歯痛
皮膚および皮下組織障害
そう痒症、皮膚炎
脱毛症、薬疹、多汗症、寝汗
筋骨格系および結合組織障害
関節痛、筋力低下、背部痛
筋肉痛
関節炎、四肢痛、筋骨格硬直
生殖系および乳房障害
月経困難症
不正子宮出血、月経過多
一般・全身障害および投与部位の状態
発熱(44%)注3)、インフルエンザ様症状(80%)、倦怠感、注射部位反応、嚢胞
悪寒、疲労、注射部位疼痛
注射部位紅斑、注射部位内出血、注射部位斑状出血、注射部位炎症、注射部位硬結、無力症、疼痛、胸痛
臨床検査
体重減少、ALT増加
AST増加、γ-GTP増加、CRP増加、血中CK増加、肝機能検査異常、尿検査異常
筋肉内にのみ投与すること。
外国人健康成人に本剤(60μg)を単回筋肉内投与した際の薬物動態パラメータ及び薬力学的パラメータは以下のとおりであった6)。
投与量(μg)
n(例)
Tmax(hr)
Cmax(IU/mL)
AUC(0-168)(IU・hr/mL)
60
87
13.0
71.4
2,006.9
Emax(μg/L)
EAUC(0-168)(μg・hr/L)
92
47.61
860
72,230
日本人再発型多発性硬化症患者(25例)を対象とし、非盲検非対照試験を実施した。本剤30μgを週1回24週間筋肉内投与し、投与前(-12、-8、-4及び0週)と投与後(12、16、20及び24週)それぞれ4回の脳MRI検査の平均ガドリニウム(Gd)増強病巣数を比較した結果、有効性解析対象症例(23例)において5.9個から2.8個へ有意に減少した。また、本剤の投与により、血清中のネオプテリンが誘導された7)。
投与前
投与後
23
平均値±標準偏差(個)
5.9±7.0
2.8±7.2
中央値〔範囲〕(個)
2.5〔0.5-27.8〕
0.3〔0.0-32.3〕
本剤を投与された25例中25例(100%)に副作用が認められた。主な副作用は、インフルエンザ様症状20例(80%)、発熱11例(44%)及び頭痛7例(28%)であった。
投与開始前
投与開始1年後
投与開始2年後
投与群
プラセボ
本剤
132
141
123
134
82
83
平均値±標準誤差(個)
2.32±0.37
3.17±0.62
1.59±0.31
1.04±0.28
1.65±0.48
0.80±0.22
1〔0-23〕
1〔0-56〕
0〔0-22〕
0〔0-28〕
0〔0-34〕
0〔0-13〕
投与開始6ヵ月後
投与開始12ヵ月後
投与開始18ヵ月後
179
183
152
165
124
147
114
0.6±1.39注6)
0.7±1.29注6)
1.49±0.25
0.87±0.18
1.63±0.34
0.73±0.17
1.36±0.34
0.45±0.13
0〔0-12〕
0〔0-7〕
0〔0-23〕
0〔0-16〕
0〔0-27〕
0〔0-20〕
0〔0-33〕
使用成績調査での調査例1486例中594例(40%)に副作用が認められた。主な副作用は発熱284例(19%)、頭痛65例(4%)、倦怠感64例(4%)であった。
製造販売後臨床試験の安全性解析対象症例100例中100例(100%)に副作用が認められた。主な副作用は、インフルエンザ様疾患92例(92%)、注射部位反応30例(30%)、発熱25例(25%)、鼻咽頭炎23例(23%)であった。
インターフェロンベータが多発性硬化症に対して臨床効果を発揮する正確な機序は不明であるが、下記のような作用が多発性硬化症の再発予防に関与するものと考えられる。
A549細胞(ヒト肺がん細胞株)にインターフェロンベータ-1aを加えて培養した後、間接的FACS解析を行った結果、A549細胞表面にクラスI主要組織適合性抗原を誘発した13)。
A549細胞(ヒト肺がん細胞株)にインターフェロンベータ-1aを加えて培養した後、脳心筋炎ウイルスを接種し、細胞変性効果(CPE)測定法を用いて細胞生存率を測定した結果、抗ウイルス作用が認められた13)。
Daudi細胞(ヒトBリンパ腫細胞株)にインターフェロンベータ-1aを加えて培養した後、3H-チミジン1μCiを加えて標識し、液体シンチレーション計数法によりチミジンの量を測定した結果、細胞増殖抑制作用が認められた13)。
インターフェロン ベータ-1a(遺伝子組換え)Interferon Beta-1a(Genetical Recombination)(略名:IFNβ-1a)
C908H1408N246O252S7
約25,300(糖鎖を含めた実測値)
166個のアミノ酸からなる糖蛋白質
1シリンジ
1) Hale TW et al., Breastfeed Med. 7(2):123-125(2012)
2) Rudick R.A. et al., N Engl J Med. 2006; 354:911-923
3) Kleinschmidt-DeMasters B.K. et al., N Engl J Med. 2005; 353:369-374
4) Langer-Gould A. et al., N Engl J Med. 2005; 353:375-381
5) Matson M.A. et al., Curr Med Res Opin. 2011; 27:2271-2278
6) 社内資料:海外第I相臨床試験(2006年7月26日承認、CTD2.7.6.2.5)
7) Saida. T. et al., MultScler. 2012; 18:1782-1790
8) Jacobs L.D. et al., Ann Neurol. 1996; 39:285-294
9) Rudick R.A. et al., Neurology 1997; 49:358-363
10) 社内資料:海外第III相臨床試験(2006年7月26日承認、CTD2.7.6.2.10)
11) Jacobs L.D. et al., N Engl J Med. 2000; 343:898-904
12) 社内資料:海外第III相臨床試験(2006年7月26日承認、CTD2.7.6.2.12)
13) 社内資料:薬理試験(2006年7月26日承認、CTD2.6.2.2.1.1)
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