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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対してアナフィラキシーショックの既往歴のある患者,
ムコ多糖症VI型
通常、ガルスルファーゼ(遺伝子組換え)として、1回体重1kgあたり1mgを週1回、点滴静注する。
Infusion reactionによって症状の急性増悪が起こる可能性があるので、患者の状態を十分に観察し、必要に応じて適切な処置を行うこと。,
投与日を遅らせることを考慮すること。
当該患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
妊婦又は妊娠している可能性のある患者には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
5歳未満の小児を対象とした安全性及び有効性を検討した臨床試験は実施していない。
副作用の発現に注意すること。生理機能が低下していることが多い。
重度のアナフィラキシー様反応(呼吸困難等)を投与中に起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合は直ちに投与を中止し、抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤や副腎皮質ホルモン剤の投与及び気道確保等の適切な処置を行うこと。,,,,,
免疫複合体を介した反応としてネフローゼ症候群(膜性腎症等)があらわれることがある。なお、投与の継続及び再投与の際はリスクとベネフィットを考慮すること。
5%以上
5%未満
頻度不明
全身障害及び投与局所様態
発熱、悪寒、胸痛、注入部位疼痛
顔面浮腫
神経系障害
頭痛
振戦
皮膚及び皮下組織障害
発疹、蕁麻疹、そう痒症、丘疹、紅斑
血管神経性浮腫、アレルギー性皮膚炎、斑状皮疹
胃腸障害
腹痛、嘔吐、悪心
筋骨格系及び結合組織障害
関節痛、靭帯弛緩
血管障害
低血圧、高血圧
充血
呼吸器、胸郭及び縦隔障害
呼吸困難、咳嗽
呼吸窮迫
血液及びリンパ系障害
貧血、白血球減少症
血小板減少症
眼障害
結膜炎
臨床検査
ALP上昇、好中球数増加
下表を参考に、注入ポンプを用いて4時間以上かけて投与すること。
投与総量=120mL注3)
投与開始~60分
3mL/時(約25μg/kg/時)
バイタルサインを測定し、安定していれば次の速度に上げる。
60~約250分
38mL/時(約320μg/kg/時)
バイタルサインが安定していれば投与終了までこの速度で投与する。
投与総量=250mL
6mL/時(約25μg/kg/時)
80mL/時(約320μg/kg/時)
海外において、ムコ多糖症VI型患者を対象として本剤1mg/kgを24週間にわたり週1回、4時間以上かけて静脈内投与したときの第1週及び第24週の薬物動態パラメータは下表のとおりであった1)。
薬物動態指標
薬物動態パラメータ値(平均値±SD)
第1週
第24週
Cmax(ng/mL)
816±216[n=14]
2,357±1,560[n=13]
AUC0-t(ng・min/mL)注4)
132,609±36,260[n=13]
342,448±241,294[n=13]
Vz(mL/kg)
118±74.7[n=11]
316±752[n=13]
CL(mL/min/kg)
7.28±1.48[n=11]
7.92±14.7[n=13]
t1/2(min)
11.1±5.3[n=11]
22.8±10.7[n=13]
ムコ多糖症VI型モデルネコに本剤0.5~1.5mg/kgを静脈内投与したところ、肝臓、脾臓、肺、腎臓、心臓、皮膚、大動脈及びリンパ節において酵素活性が認められた。また、病態モデルネコに出生時から本剤を投与したところ、関節軟骨を除く全ての臓器で酵素活性が認められた。組織内半減期は肝臓、脾臓、肺、腎臓及び心臓で2~4日と推定された2)。
外国において、ムコ多糖症VI型患者39例を対象とした本剤の第三相プラセボ対照二重盲検比較臨床試験(以下、第三相試験)を行い、本剤1mg/kg又はプラセボを24週間にわたって週1回投与した。「12分間歩行試験での歩行距離」を主要有効性評価項目、「3分間階段昇段試験での昇段速度」及び「尿中グリコサミノグリカン濃度」を副次的有効性評価項目とし、投与前から24週後のそれぞれの評価項目の変化量を本剤群とプラセボ群で比較した。その結果、本剤群はプラセボ群に比べて、12分間歩行試験で平均92m、3分間階段昇段試験で平均5.7段/分の改善が認められ、尿中グリコサミノグリカン濃度は平均227μg/mgクレアチニンの低下が認められた3)。
項目
本剤群(19例)
プラセボ群(20例)
12分間歩行試験結果(m)(平均値±SD)
投与前
227±170
381±202
投与24週後
336±227
399±217注5)
投与前からの変化
109±154
26±122
群間差
92±40注6)(p=0.025)注7)
3分間階段昇段試験結果(段/分)(平均値±SD)
19.4±12.9
31.0±18.1
26.9±16.8
32.6±19.6注5)
7.4±9.9
2.7±6.9
5.7±2.9注6)(p=0.053)注7)
尿中グリコサミノグリカン濃度(μg/mgクレアチニン)(平均値±SD)
346±128
330±114
85±36
317±80注5)
-227±18注6)(p<0.001)注7)
本剤投与患者19例全例が、24週間の第三相試験中に検出可能な総抗体反応を発現した。総抗体はGAG減少率と相関しないようであった。本剤投与患者のうち4例を除く全例が24週時までにIgE反応が認められた。総抗体反応またはIgE反応の発現とinfusion reactionとの間に相関は認められなかった。,2mg/kg/週群の19例中19例に副作用が認められた。2mg/kg/週群で認められた主な副作用は、腹痛9例(47%)、耳痛8例(42%)、関節痛8例(42%)、疼痛6例(32%)、結膜炎4例(21%)、呼吸困難4例(21%)、発疹4例(21%)及び悪寒4例(21%)であった。Infusion reactionは10例(53%)に認められた。
第三相試験に参加した患者39例中38例を対象とした第三相非盲検継続試験(以下第三相継続試験)において本剤1mg/kgを週1回投与した。「12分間歩行試験」はベースライン時(二重盲検試験開始時)から本剤/本剤群で平均183±26m、プラセボ/本剤群で平均141±25mの距離の延長が認められ、「3分間階段昇段試験」は本剤/本剤群で平均13.1±2.0段/分、プラセボ/本剤群で平均13.7±1.7段/分の改善が認められた。「尿中グリコサミノグリカン濃度」は本剤/本剤群では二重盲検終了時の値を96週まで維持しており、プラセボ/本剤群では二重盲検終了時から96週にかけて224±19μg/mgクレアチニンの低下が認められた4)。また、第1/2相試験及び第2相試験に参加し、168週以上投与を継続した患者14例においても尿中グリコサミノグリカン濃度の低下は継続していた5),6)。
肺機能について、最大随意換気量は、第三相試験の本剤群でベースライン時から24週後の差が2.5±1.9L/分と改善を認めたが、プラセボ群では0.0±1.5L/分と変化はなかった。第三相継続試験では本剤/本剤群はベースライン時から96週後の差が6.0±1.9L/分で二重盲検終了時よりも改善し、プラセボ/本剤群でも2.8±1.5L/分へと改善が認められた。また、努力肺活量及び1秒量もベースライン時から96週間で改善が認められた4)。
本剤投与24週後に酵素免疫測定法で評価したところ、38例中1例を除く全例に本剤に対するIgG抗体が認められた。延長試験の96週目に、4例を除く全例が総抗ガルスルファーゼ抗体検査で陽性であった3),4)。,2mg/kg/週群の19例中12例に副作用が認められた。主な副作用は、呼吸困難3例(15.8%)、そう痒4例(21.1%)、発疹(丘疹性、全身性を含む)4例(21.1%)及び嘔吐3例(15.8%)であった。Infusion reactionは10例(53%)に認められた4)。
特定使用成績調査(長期使用)での調査例7例中5例(71%)に副作用が認められた。主な副作用は、蕁麻疹3例(43%)であった。Infusion Reactionが7例中4例に認められた。(再審査終了時)
本剤は、ムコ多糖症VI型の組織及び細胞内に蓄積するグリコサミノグリカンの一種であるデルマタン硫酸のライソゾーム内加水分解酵素N-アセチルガラクトサミン-4-スルファターゼの遺伝子組換え製剤である。ムコ多糖症VI型モデルネコに本剤を静脈内投与した結果、ライソゾーム中のグリコサミノグリカン蓄積は、心臓弁、大動脈、皮膚、硬膜、肝臓及び大脳の周囲血管細胞では、ほぼ正常に回復したか、あるいは完全に消失した。なお、軟骨及び角膜では変化が認められなかった7)。
ガルスルファーゼ(遺伝子組換え)(JAN)Galsulfase(Genetical Recombination)(JAN)
約66000
ヒトN-アセチルガラクトサミン-4-スルファターゼをコードするcDNAを導入したチャイニーズハムスター卵巣細胞から産生される495個のアミノ酸残基(C2529H3833N689O717S15;分子量:55841.66)からなる糖たん白質(分子量:約66000)
凍結、振盪を避けること。
1バイアル
1) 社内資料: 第3相プラセボ対照二重盲検比較臨床試験(2008年3月28日承認、CTD 2.7.6.5)
2) Crawley AC, et al. J Clin Invest, 1996; 97(8): 1864-73.
3) Harmatz P, et al. J Pediatr. 2006; 148(4): 533-9.
4) 社内資料: 第3相非盲検継続試験(2008年3月28日承認、CTD 2.7.6.6)
5) 社内資料: 第1/2相非盲検非対照試験(2008年3月28日承認、CTD 2.7.6.2)
6) 社内資料: 第2相非盲検非対照試験(2008年3月28日承認、CTD 2.7.6.3)
7) Crawley AC, et al. J Clin Invest, 1997; 99(4): 651-62.
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