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前立腺及び膀胱疾患の経尿道的手術時、その他泌尿器科手術時並びに術後の洗浄
使用量は目的に応じて1,000~15,000mLとする。なお、手術など必要に応じ適宜増減する。
本剤は、経尿道的切除術中に生体内に吸収され、体液を希釈して、低ナトリウム血症等の電解質異常や循環器障害、高血糖を起こすことがあるので、本剤の灌流量の出納、患者の全身状態等を十分に観察しながら使用し、適宜電解質の補給をするなど適切な処置をとること。
細胞外液が過度に膨満し、循環系に過剰の負荷がかかることがある。
腎不全病態が悪化するおそれがある。
頻度不明
0.1~5%未満
体液・電解質注1)
血清浸透圧の低下、低ナトリウム血症等の電解質異常、高乳酸血症、アシドーシス、利尿、尿貯留、水腫、口渇、脱水
循環器注2)
徐脈、収縮期圧の上昇、低血圧、肺うっ血、狭心症様の痛み
血圧の上昇
精神神経系
興奮、不安、錯乱、痙攣、眼のかすみ、眩暈、悪寒
高血糖
その他
胸内苦悶、過呼吸、悪心、嘔吐、下痢、鼻炎、背部痛、アレルギー反応
経尿道的切除中に、灌流液が体内に吸収されることが知られている。前立腺肥大症患者8例を対象として実施した臨床的検討の結果、血清Na濃度法で平均160mL、イヌリンスペース法で平均1,305mLの灌流液吸収が示唆された1),2)。
前立腺肥大症(173例)、膀胱腫瘍(79例)、膀胱頸部硬化症(13例)、及び前立腺癌(7例)を対象とした経尿道的切除術計272例について、術視野の可視性、電気メス性能への影響、ループへの血液及び切除組織の付着等について検討した。使用量は個々の症例に応じて増減した。4段階評価での「すぐれている」、「よい」を合わせた有効率は、前立腺肥大で173例中169例(98%)、膀胱腫瘍では79例中79例(100%)、その他の疾患についても20例中20例(100%)と各評価項目とも90%以上の成績であった。1例において術後の一過性の血圧上昇が認められた1),3)。
前立腺肥大症を対象とした72例(うち本剤適用36例)につき同種同効薬との群間比較試験を実施した。総合評価と安全性(副作用と臨床検査結果)を総合し、本剤の灌流液としての有用性の判定を行った。本比較試験は本剤と注入システムを含めた評価試験であり、試験の結果、本剤と同種同効薬とは効力について共に優れていたが、術前の灌流液の準備操作、及び術中の操作の評価項目において本剤の高い有用性が認められた4),5)。
本剤は非溶血性、電気的に非伝導性であるため、内視鏡検査を必要とする泌尿器科処置に高い視認性をもたらし、経尿道的外科処置の間、血液および組織断片を除去するための洗浄液として作用する。
本剤は経尿道的切除術に際し、尿道・膀胱の開存性を維持し内視鏡視野を確保するとともに、切除された組織片あるいは血液の除去を目的として使用される。そのため本剤は、1)澄明であり、十分な内視鏡視野をもたらす、2)非溶血性である、3)非電導性であり、高周波電流が液内に分散して電気メスの性能を落とすことがない、などの物理的・化学的性質を有する。
D-ソルビトール
C6H14O6
182.17
3,000mL×3袋
1) 北川龍一他:西日本泌尿器科, 1985;47:1583-1589
2) 岡本重禮他:基礎と臨床, 1985;19:6683-6686
3) 社内資料:国内第Ⅲ相一般臨床試験(昭和61年4月30日承認、資料概要ト)
4) 社内資料:国内第Ⅲ相群間比較試験(昭和61年4月30日承認、資料概要ト)
5) 岡本重禮他:西日本泌尿器科, 1985;47:1591-1602
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