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劇薬
向精神薬
習慣性医薬品注)
処方箋医薬品注)
フェノバルビタールナトリウムとして通常小児では1日4~7mg/kgを標準として直腸内に挿入する。なお、症状・目的に応じ適宜増減する。
呼吸抑制を起こすことがある。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがある。,
呼吸抑制を起こすことがある。
本剤の作用が強くあらわれることがある。
血圧低下や心拍数減少を起こすおそれがある。
中枢抑制作用が増強される。
精神依存及び身体依存を示すことがある。,
依存を示すおそれがある。,
甲状腺機能の異常をきたすおそれがある1) 。
症状の悪化、また血中濃度上昇のおそれがある。
症状の悪化、また血中濃度上昇のおそれがある。,
注)本剤は小児用の製剤である。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児、乳児に傾眠、哺乳量低下を起こすことがある。
生後5日までの新生児では、直腸よりの吸収が極めて微量のことがある。しかし、吸収されたときは半減期が極めて長い。
これらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用による。
ミフェプリストンの代謝が促進され、血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがあるので、本剤の影響がなくなるまで投与しないこと。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用による。
ニルマトレルビル及びリトナビルの血中濃度が低下し、作用の減弱や耐性出現のおそれがある。
リルピビリン及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びP糖蛋白誘導作用による。
ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するため、この薬剤の効果が減弱し、この薬剤に対する耐性が発現する可能性がある。
ダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれがある。
エルビテグラビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれがある。
ソホスブビル及びベルパタスビルの血中濃度が低下するおそれがある。
ドルテグラビル及びリルピビリンの血中濃度が低下するおそれがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びUGT1A1誘導作用による。
カボテグラビルの血漿中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがある。
本剤のUGT1A1誘導作用による。
相互に作用が増強されることがあるので、減量するなど注意すること。
相加的中枢神経抑制作用による。
機序不明。
(1)相互に作用が増強されることがあるので、減量するなど注意すること。(2)これらの抗うつ剤の血中濃度が低下することがある。注1)
(1)相加的中枢神経抑制作用による。(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤を減量するなど注意すること。
メチルフェニデートが肝代謝を抑制すると考えられている。
(1)本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。(2)バルプロ酸の血中濃度が低下することがある。注1)
(3)バルプロ酸による高アンモニア血症の発現リスクが高まるおそれがある。
(1)バルプロ酸が肝代謝を抑制する。(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
(3)機序不明。
(1)本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。
(2)スチリペントールの血中濃度が低下することがある。注1)
(1)スチリペントールが肝代謝を抑制する。
(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
(1)本剤の血中濃度が上昇することがある。(2)クロバザムの血中濃度が低下することがある。注1)
(1)機序不明。(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、併用を避けることが望ましい。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。
これらの薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、用量に注意すること。注1)
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。注1)
本剤がこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進する。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用及びP糖蛋白誘導作用による。
本剤のP糖蛋白誘導作用による。
ドルテグラビルの血中濃度が低下するおそれがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用及びUGT1A1誘導作用による。
レナカパビルの血漿中濃度が低下する可能性があり、レナカパビルの効果が減弱し、レナカパビルに対する耐性が発現する可能性がある。本剤との併用は推奨されない。
本剤の中程度の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用、P糖蛋白誘導作用及びUGT1A1誘導作用による。
ドキシサイクリンの血中濃度半減期が短縮することがある。
クマリン系抗凝血剤の作用が減弱することがあるので、通常より頻回に血液凝固時間の測定を行い、クマリン系抗凝血剤の量を調整すること。
アルベンダゾールの活性代謝物の血中濃度が低下し、効果が減弱することがある。
起立性低血圧が増強されることがあるので、減量するなど注意すること。
機序は不明であるが、高用量のフェノバルビタールは血圧を低下させることがある。
くる病、骨軟化症があらわれやすい。
本剤によるビタミンDの不活性化促進、又はアセタゾラミドによる腎尿細管障害、代謝性アシドーシス等が考えられている。
本剤の長期連用者は、アセトアミノフェンの代謝物による肝障害を生じやすくなる。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進されると考えられている。
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている。
これらの薬剤の血中濃度を低下させることがあるので、併用する場合にはこれらの薬剤を増量するなど慎重に投与すること。
本剤は甲状腺ホルモンの異化を促進すると考えられている。
発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒感、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと3) 。
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、不安、不眠、けいれん、悪心、幻覚、妄想、興奮、錯乱又は抑うつ状態等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。,,,
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。,
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0.1%未満
頻度不明
過敏症
猩紅熱様発疹
麻疹様発疹、中毒疹様発疹
血液
血小板減少、巨赤芽球性貧血
肝臓
AST・ALT・γ-GTPの上昇等の肝機能障害、黄疸
腎臓注2)
蛋白尿等の腎障害
精神神経系4),5)
眠気、脱力感
アステリキシス(asterixis)、眩暈、頭痛、ふらつき、せん妄、昏迷、鈍重、構音障害、知覚異常、運動失調、精神機能低下、興奮、多動
消化器
食欲不振
下痢
骨・歯
くる病注3) 、骨軟化症注3) 、歯牙の形成不全注3) 、低カルシウム血症
内分泌系1)
甲状腺機能検査値(血清T4値等)の異常
その他
血清葉酸値の低下、ヘマトポルフィリン尿注2) 、発熱
中枢神経系及び心血管系抑制。血中濃度40~45μg/mL以上で眠気、眼振、運動失調が起こり、重症の中毒では昏睡状態となる。呼吸は早期より抑制され、脈拍は弱く、皮膚には冷汗があり、体温は下降する。肺の合併症や腎障害の危険性もある。
呼吸管理。また、炭酸水素ナトリウム投与による尿アルカリ化、利尿剤投与により薬物の排泄を促進させる。重症の場合は、血液透析や血液灌流を考慮すること。
直腸内投与のみに使用し、経口投与はしないこと。
ラット及びマウスに長期間大量投与(ラット:25mg/kg、マウス:75mg/kg)したところ、対照群に比較して肝腫瘍の発生が有意に増加したとの報告がある。
フェノバルビタールは肝ミクロゾーム酵素により不活性化される。主な代謝産物はparahydroxyphenyl誘導体であり不活性物質である7) 。
フェノバルビタールの10~25%はpHに左右されるが腎臓からの排泄によって体外へ出される7) 。
一般臨床試験として11施設354例、二重盲検試験として①理学検査施行時の鎮静・催眠11施設40例、②不安・緊張時の鎮静・催眠6施設32例の総計426例について臨床試験を実施し、本剤の有用性が認められている8),9) 。使用目的別の有効率は、催眠・鎮静75.7%(209/276例)、抗けいれん83.3%(65/78例)であった。
GABAA受容体のサブユニットに存在するバルビツール酸誘導体結合部位に結合することにより、抑制性伝達物質GABAの受容体親和性を高め、Cl-チャネル開口作用を増強して神経機能抑制作用を促進する10) 。
マウス又はラットを用い、フェノバルビタールナトリウム350mg/kgを直腸投与し、一般症状を観察したところ、10数分以内に運動量の減少、眼瞼下垂、歩行失調および正向反射の消失がみられ、これら中枢抑制症状の発現は経口投与の場合より速やかであった11) 。
マウス又はラットにフェノバルビタールナトリウムを直腸内前投与することにより、各種の実験的けいれん発現(電気ショック、ペンテトラゾール、ストリキニーネ)に対する抑制効果が認められ、この抗けいれん効果は経口投与の場合よりまさっていた11) 。フェノバルビタールナトリウムは、バルビツール酸誘導体の長時間作用型催眠・抗てんかん薬で、ことに抗けいれん作用はバルビツール酸誘導体中、とくに強力である。
フェノバルビタールナトリウム(Phenobarbital sodium)
Sodium 5-ethyl-5-phenyl-2,4,6(1H,3H,5H)-pyrimidine trione
C12H11N2NaO3
254.22
白色の結晶又は結晶性の粉末、においはなく、味は苦い。吸湿性があり、湿った空気中に放置すると徐々に分解する。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテル、クロロホルムにほとんど溶けない。
100個
1) 有田忠司 ほか: 精神医学 1985; 27(11): 1297-304.
2) Delgado-Escueta AV, et al.: Neurology 1992; 42(Suppl5): 149-60.
3) 松本鐐一 ほか: 皮膚臨床 1970; 12(11): 973-83.
4) 竹下久由 ほか: 精神医学 1984; 26(12): 1299-308.
5) 金山隆夫 ほか: 精神神経学雑誌 1981; 83(7): 448-58.
6) 久野保夫 ほか: 小児科臨床 1978; 31(9): 1681-4.
7) 上条一也: グッドマン・ギルマン薬理書 上 第5版. 廣川書店; 1980.121-48,258-9.
8) 有泉基水 ほか: 小児科診療 1979; 42(10): 1367-75.
9) 武部幸侃 ほか: 小児科臨床 1980; 33(3): 589-97.
10) 第十七改正日本薬局方解説書. 廣川書店; 2016. C-4403-8.
11) 辻本明 ほか: 薬理と治療 1978; 6(8): 2415-23.
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厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)にもとづき、投薬量は1回14日分を限度とされています。
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