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ナボールパップ70㎎/ナボールパップ140㎎

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.5妊婦
9.7小児等
10.相互作用
10.2併用注意(併用に注意すること)
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
16.薬物動態
16.1血中濃度
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
17.3その他
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2抗炎症作用
18.3鎮痛作用
19.有効成分に関する理化学的知見
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

ナボールパップ70㎎/ナボールパップ140㎎

添付文書番号

2649734S3042_1_13

企業コード

650034

作成又は改訂年月

**2025年1月改訂(第3版)
2024年10月改訂(第2版)

日本標準商品分類番号

872649

薬効分類名

経皮鎮痛消炎剤(無臭性)

承認等

ナボールパップ70㎎

販売名コード

YJコード

2649734S3042

販売名英語表記

NABOAL Paps 70mg

販売名ひらがな

なぼーるぱっぷ70㎎

承認番号等

承認番号

22000AMX00250000

販売開始年月

2006年8月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

2年

ナボールパップ140㎎

販売名コード

YJコード

2649734S4049

販売名英語表記

NABOAL Paps 140mg

販売名ひらがな

なぼーるぱっぷ140㎎

承認番号等

承認番号

22000AMX00249000

販売開始年月

2006年8月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

2年

一般的名称

ジクロフェナクナトリウムパップ

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等により誘発される喘息発作)又はその既往歴のある患者[重症喘息発作を誘発するおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

ナボールパップ70㎎

有効成分1枚中
日局ジクロフェナクナトリウム   70mg
添加剤アジピン酸ジイソプロピル、エデト酸ナトリウム水和物、カオリン、カルメロースナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、乾燥硫酸アルミニウムカリウム、濃グリセリン、ジブチルヒドロキシトルエン、D-ソルビトール液、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、pH調節剤、ポリアクリル酸ナトリウム、その他6成分

ナボールパップ140㎎

有効成分1枚中
日局ジクロフェナクナトリウム   140mg
添加剤アジピン酸ジイソプロピル、エデト酸ナトリウム水和物、カオリン、カルメロースナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、乾燥硫酸アルミニウムカリウム、濃グリセリン、ジブチルヒドロキシトルエン、D-ソルビトール液、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、pH調節剤、ポリアクリル酸ナトリウム、その他6成分

3.2 製剤の性状

ナボールパップ70㎎

大きさ7cm×10cm
識別コードHP306P
剤形・性状白色~淡褐色の膏体を支持体に展延し、膏体表面をライナーで被覆したパップ剤である。

ナボールパップ140㎎

大きさ10cm×14cm
識別コードHP307P
剤形・性状白色~淡褐色の膏体を支持体に展延し、膏体表面をライナーで被覆したパップ剤である。

4. 効能又は効果

  • 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
    • 変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛(筋・筋膜性腰痛症等)、外傷後の腫脹・疼痛

6. 用法及び用量

1日1回患部に貼付する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
  2. 8.2 慢性疾患(変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 気管支喘息のある患者(アスピリン喘息又はその既往歴のある患者を除く)

    アスピリン喘息ではないことを十分に確認すること。気管支喘息の患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれている可能性があり、それらの患者では重症喘息発作を誘発するおそれがある。

  2. 9.1.2 皮膚感染症のある患者

    感染を伴う炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤又は抗真菌剤を併用し、観察を十分行い慎重に使用すること。皮膚の感染症を不顕性化するおそれがある。

9.5 妊婦

*妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
シクロオキシゲナーゼ阻害剤を妊娠中期以降の妊婦に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。また、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
    • ニューキノロン系抗菌剤
      • レボフロキサシン等

    痙攣を起こすおそれがある。痙攣が発現した場合には、気道を確保し、ジアゼパムの静注等を行う。

    ニューキノロン系抗菌剤が脳内の抑制性神経伝達物質であるGABAの受容体結合を濃度依存的に阻害し、ある種の非ステロイド性抗炎症剤との共存下ではその阻害作用が増強されることが動物で報告されている。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

      ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難等)があらわれることがある。

    2. 11.1.2 接触皮膚炎(頻度不明)

      使用部位に発赤、紅斑、発疹、そう痒感、疼痛の皮膚症状があらわれ、腫脹、浮腫、水疱・びらん等に悪化し、さらに全身に拡大し重篤化することがある。

    11.2 その他の副作用

    0.1~5%未満

    0.1%未満

    頻度不明

    皮膚

    皮膚炎、そう痒感、発赤、皮膚のあれ、刺激感

    水疱、色素沈着

    光線過敏症、浮腫、腫脹、皮膚剥脱

    注)1%ジクロフェナクナトリウム軟膏における発現頻度

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤使用時の注意

    1. 14.1.1 損傷皮膚及び粘膜に使用しないこと。
    2. 14.1.2 湿疹又は発疹の部位に使用しないこと。

    16. 薬物動態

    16.1 血中濃度

    1. 16.1.1 生物学的同等性試験

      健康成人男子の背部に、本剤及び膏体中にジクロフェナクナトリウムを1%含有するテープ剤を貼付した時の角質中ジクロフェナク濃度は同等であった1)

    17. 臨床成績

    17.1 有効性及び安全性に関する試験

    1. 17.1.1 国内臨床試験

      1%ジクロフェナクナトリウム軟膏における二重盲検試験を含む935例の臨床試験結果より得られた改善率は以下のとおりである2),3),4),5),6),7),8),9),10),11),12),13),14),15),16),17)

      疾患名

      改善率(%)
      (中等度改善以上/評価例数)

      変形性関節症

      63.7(135/212例)

      肩関節周囲炎

      60.0(81/135例)

      腱・腱鞘炎、腱周囲炎

      66.9(85/127例)

      上腕骨上顆炎

      66.0(70/106例)

      筋肉痛

      74.6(153/205例)

      外傷後の腫脹・疼痛

      78.0(117/150例)

      68.6(641/935例)

      (1%ジクロフェナクナトリウム軟膏の臨床成績)

    17.3 その他

    1. 17.3.1 国内臨床試験(皮膚安全性試験)

      健康成人男子の背部に、脊椎を境に左右対称となるように本剤及びプラセボを貼付し、パッチテスト並びに光パッチテストを行ったところ、本剤及びプラセボ貼付部位のいずれにおいても光じん麻疹性、光毒性は認められなかった18)

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    酸性非ステロイド性消炎鎮痛剤の作用機序は、主としてアラキドン酸代謝におけるシクロオキシゲナーゼの活性を阻害することにより、炎症、疼痛等に関与するプロスタグランジンの合成を阻害することとされている。

    18.2 抗炎症作用

    1. 18.2.1 急性炎症

      1%ジクロフェナクナトリウム軟膏は、カラゲニン足蹠浮腫(ラット)、紫外線紅斑(モルモット)で、1%インドメタシン軟膏と同程度の抗炎症作用を示した。また、カラゲニン誘発炎症足中(ラット)のプロスタグランジンE2の産生を有意に抑制した19)
      なお、本剤はカラゲニン足蹠浮腫試験(ラット)で、1%ジクロフェナクナトリウム軟膏と同等とされたテープ剤と同程度の抗炎症作用を示した20)

    2. 18.2.2 亜急性・慢性炎症

      1%ジクロフェナクナトリウム軟膏は、マスタード足蹠浮腫(ラット)、ペーパーディスク試験(ラット)、アジュバント関節炎(ラット)で、1%インドメタシン軟膏と同程度の抗炎症作用を示した19)
      なお、本剤はマスタード足蹠浮腫試験(ラット)、アジュバント関節炎試験(ラット)で、1%ジクロフェナクナトリウム軟膏と同等とされたテープ剤と同程度の抗炎症作用を示した21)

    18.3 鎮痛作用

    1%ジクロフェナクナトリウム軟膏は、酢酸ライジング疼痛試験(マウス)、イースト疼痛試験(ラット)で、1%インドメタシン軟膏と同程度の疼痛抑制作用を示した19)
    なお、本剤はビール酵母誘発疼痛試験(ラット)で、1%ジクロフェナクナトリウム軟膏と同等とされたテープ剤と同程度の疼痛抑制作用を示した22)

    19. 有効成分に関する理化学的知見

    一般的名称

    ジクロフェナクナトリウム(Diclofenac Sodium)

    化学名

    Monosodium 2-(2,6-dichlorophenylamino)phenylacetate

    分子式

    C14H10Cl2NNaO2

    分子量

    318.13

    性状

    白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、水又は酢酸(100)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。

    化学構造式

    融点

    280℃(分解)

    22. 包装

    • 〈ナボールパップ70mg〉

      70枚[7枚/1袋×10袋]

    • 〈ナボールパップ140mg〉

      70枚[7枚/1袋×10袋]
      280枚[7枚/1袋×40袋]

    23. 主要文献

    24. 文献請求先及び問い合わせ先

    久光製薬株式会社 お客様相談室

    〒135-6008 東京都江東区豊洲三丁目3番3号

    TEL.0120-381332
    FAX.(03)5293-1723
    受付時間/9:00-17:50(土日・祝日・会社休日を除く)

    26. 製造販売業者等

    26.1 製造販売元

    久光製薬株式会社

    〒841-0017 鳥栖市田代大官町408番地

    〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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