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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
ウイルス、細菌等による重篤な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意し、本剤投与後に感染症の徴候又は症状があらわれた場合には、速やかに担当医に連絡するよう患者を指導すること。,,,
膿疱性乾癬における急性症状の改善
通常、成人にはスペソリマブ(遺伝子組換え)として、1回900mgを点滴静注する。なお、急性症状が持続する場合には、初回投与の1週間後に900mgを追加投与することができる。
急性症状が持続する場合には初回投与の1週間後に追加投与することができるが、初回投与から2週間以内に治療反応が得られない場合には、治療計画を慎重に再考すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。一般にヒトIgGは胎盤を通過することが知られている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤の乳汁中への移行については不明であるが、一般にヒトIgGは乳汁中へ移行することが知られている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
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アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。
5%以上
1~5%未満
頻度不明
精神神経系
末梢性ニューロパチー
感染症及び寄生虫症
上気道感染
皮膚及び皮下組織障害
そう痒症
一般・全身障害及び投与部位の状態
疲労
注射部位反応(注射部位紅斑、注射部位腫脹、注射部位疼痛、注射部位硬結、注射部位熱感を含む)
日本人健康成人男性にスペソリマブ300mg、600mg及び1200mgを単回静脈内投与した時の血漿中濃度は、用量に比例して増加し、スペソリマブの薬物動態は300mg~1200mgの用量範囲で線形性を示した。消失半減期は約4~5週間であった。
注)1200mg群の投与後92日における血漿中濃度の平均値は、データ数が少なかったため算出されていない。日本人健康成人男性にスペソリマブを単回静脈内投与後の血漿中濃度推移(平均値+標準偏差)
パラメータ名[単位]
300mg
600mg
1200mg
6例
Cmax[μg/mL]
100±10.5
196±33.7
402±49.7
AUC0-∞[day・μg/mL]
1920±374
3980a)±742
7150a)±1240
tmaxb)[day]
0.125(0.0625-0.167)
0.104(0.0625-0.167)
0.0833(0.0625-0.167)
t1/2[day]
27.8±2.86
34.3a)±3.15
30.2a)±7.10
平均値±標準偏差a):5例, b):中央値(最小値-最大値)
国際共同第II相試験(Effisayil-1)において、日本人及び外国人膿疱性乾癬患者にスペソリマブ900mgをDay1又はDay8に単回静脈内投与した時の薬物動態パラメータは下表の通りであった。
AUC0-tz[day・μg/mL]
CL[L/day]
Vss[L]
4030±1620
3690±1340
20.2±9.27
0.269±0.141
7.33±2.29
平均値±標準偏差
本剤はペプチド及びアミノ酸に代謝されると推定される。
中等度から重度の膿疱性乾癬(GPP)の急性症状が認められる成人患者(Generalized Pustular Psoriasis Physician Global Assessment〔GPPGA〕スコアが3〔中等度〕以上、新鮮な膿疱の存在、GPPGA膿疱サブスコアが2〔軽度〕以上、Body Surface Area(BSA)の5%以上に及ぶ紅斑に膿疱が存在)を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。GPP患者53例(うち日本人患者2例)に対する全身及び外用療法を中止し、本剤900mg(35例)又はプラセボ(18例)を2:1に無作為化し単回静脈内投与した。本剤投与1週後に、GPPGAの膿疱サブスコアが0(肉眼で確認可能な膿疱なし)を達成した患者の割合は、プラセボ群と比較して、本剤群で統計的に有意な差が認められた(表1参照)。初回投与の1週間後に急性症状が持続する場合には、本剤900mg(非盲検)の追加投与を受けることができ、追加投与を受けた本剤群12例のうち5例が追加投与から1週間後にGPPGAの膿疱サブスコア0を達成した。16週までに本剤群の48.6%(17/35例)に副作用が認められ、主な副作用は、膿疱性乾癬17.1%(6/35例)、末梢性浮腫5.7%(2/35例)及び好酸球増加と全身症状を伴う薬物反応5.7%(2/35例)であった。1)
本剤群
プラセボ群
Day8におけるGPPGAの膿疱サブスコア(0)達成率
54.3(19/35)
5.6(1/18)
プラセボとの差[95%CI]b)p値c)
48.7[21.5, 67.2] 0.0004
%(例数)a)「死亡」及び「救済治療」後の評価はnon-responderとされた。b)Chan及びZhang法(Biometrics 1999; 55:1202-9)c)Suissa-Shuster Z-pooled検定(J R Stat Soc Ser A Stat Soc 1985;148:317-27)、有意水準片側2.5%
本剤はヒトIL-36受容体(IL-36R)に結合する、ヒト化抗ヒトIL-36RモノクローナルIgG抗体である。本剤はIL-36Rに結合することにより、内因性のIL-36RリガンドであるIL-36α、β及びγのシグナル伝達を阻害し、IL-36Rリガンドによる炎症及び線維化シグナルを抑制すると考えられる。
本剤はin vitro試験でヒトIL-36Rに高い親和性で結合し2)、ヒト皮膚角化細胞、皮膚線維芽細胞においてIL-36で誘導されるNF-κBの活性化及びサイトカインの産生を阻害した3)。また、IL-36で刺激した時のヒト末梢血単核球からのIFN-γ産生も阻害した4)。
In vivo試験において、マウスIL-36及びイミキモド刺激マウス皮膚炎症モデルに抗マウスIL-36R抗体を腹腔内に投与したとき、皮膚の炎症及び炎症マーカーの発現を抑制した5),6),7)。
スペソリマブ(遺伝子組換え)[Spesolimab(Genetical Recombination)][JAN]
スペソリマブは遺伝子組換え抗ヒトインターロイキン-36受容体モノクローナル抗体であり、その相補性決定部はマウス抗体に由来し、その他はヒトIgG1に由来する。スペソリマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。スペソリマブは、449個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び215個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約149,000)である。
7.5mL[2バイアル]
1) 社内資料:中等度から重度の急性期症状が認められる膿疱性乾癬(汎発型)(GPP)患者を対象とした国際共同第II相二重盲検比較試験(Effisayil-1)(2022年9月26日承認、CTD 2.7.6.3.2)
2) 社内資料:非臨床薬効薬理試験(in vitro、結合親和性)(2022年9月26日承認、CTD 2.6.2.2)
3) 社内資料:非臨床薬効薬理試験(in vitro、ヒト初代培養細胞に対する作用)(2022年9月26日承認、CTD 2.6.2.2)
4) 社内資料:非臨床薬効薬理試験(in vitro、ヒト末梢血単核球に対する作用)(2022年9月26日承認、CTD 2.6.2.2)
5) 社内資料:非臨床薬効薬理試験(in vivo、マウスIL-36誘発性耳介腫脹モデルに対する作用)(2022年9月26日承認、CTD 2.6.2.2)
6) 社内資料:非臨床薬効薬理試験(in vivo、マウスIL-36誘発性耳介腫脹モデルに対する作用)(2022年9月26日承認、CTD 2.6.2.2)
7) 社内資料:非臨床薬効薬理試験(in vivo、マウスイミキモド誘発性耳介腫脹モデルに対する作用)(2022年9月26日承認、CTD 2.6.2.2)
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