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日本薬局方
ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル
処方箋医薬品注)
投与量は、甲状腺131I摂取率、推定甲状腺重量、有効半減期等をもとにして、適切な量(期待照射線量30~70Gy)を算定し、経口投与する。
結節の大きさ、機能の程度、症状等により適切な量を経口投与する。
本品を1回あたり1.11~7.4GBq経口投与する。一定の期間後症状等を観察し、適宜再投与する。
本品18.5~370MBqを経口投与し、一定時間後に甲状腺癌転移巣のシンチグラムを得る。
本品投与の前又は後に抗甲状腺剤治療を行うこと。一過性の臨床症状の悪化、クリーゼの誘発等があらわれることがある。また晩発性の副作用として甲状腺機能低下症がみられることが多い1),2),3),4),5),6)。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療あるいは診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
過敏症
発疹
血液
白血球減少、ヘモグロビン減少、血小板減少
その他
喉頭浮腫
投与量又は体内残留放射能量
患者の体表面から1メートルの点における1センチメートル線量当量率
500MBq
30μSv/h
適用範囲
投与量(MBq)
遠隔転移のない分化型甲状腺癌で甲状腺全摘術後の残存甲状腺破壊(アブレーション)治療※
1110
※実施条件:関連学会が作成した実施要綱に従って実施する場合に限る。
晩発性の副作用として、甲状腺癌、白血病、遺伝因子に対する影響が考えられているが、白血病、遺伝因子については現在のところ統計学的に有意な報告はみられない。しかし、甲状腺癌については若年者に対する131I甲状腺治療は成人に対してより甲状腺癌発生の可能性が高いことが指摘されている4),6)。
甲状腺機能亢進症患者の131I治療時における吸収線量をMIRD法により計算すると次のとおりである。
臓器
吸収線量(mGy/37MBq)
全身肝臓血液骨髄生殖腺
11.522.117.211.410.7
(自社データ)
甲状腺機能亢進症の131I療法を実施して、少なくとも半年以上経過した症例を対象として、3,666例の治療成績の集計を行った結果は次のとおりである。
甲状腺癌及び転移巣の治療に関しては、下記のような臨床試験(7施設64例に関する施設毎の報告を取りまとめたもの)が報告されている。
疾患名
症例数
甲状腺癌甲状腺癌・肺転移甲状腺癌・肺・肝転移甲状腺癌・肺・腎転移甲状腺癌・肺・頸椎転移甲状腺癌・リンパ節転移甲状腺癌・骨転移甲状腺癌・胸壁・骨盤転移甲状腺癌・頸部・縦隔・肋膜転移甲状腺癌・全身転移甲状腺癌・転移
3618111211111
計
64
ヨウ化ナトリウム(131I)が体内に取り込まれると、甲状腺ホルモンであるチロキシンやトリヨードチロニン合成のために131Iは甲状腺に蓄積される8)。
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により計数化または画像化される。
Na131I
153.99
経過日数(日)
残存放射能(%)
−3−2−101234567
129.6118.9109.010091.784.177.270.864.959.554.6
89101112131415161718
50.145.942.138.735.532.529.827.425.123.021.1
1920212223242526272829
19.417.816.314.913.712.611.510.69.78.98.2
放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。
2,3,10カプセル[バイアル、乾燥剤入り]
1,2,10カプセル[バイアル、乾燥剤入り]
1,2,3,10カプセル[バイアル、乾燥剤入り]
1,2カプセル[バイアル、乾燥剤入り]
1) 斉藤慎太郎,ほか:最新医学. 1971;26:1358-1365
2) 安部喬樹,ほか:ホルモンと臨床. 1973;21:965-967
3) 久田欣一編著:最新核医学,金原出版,東京. 1975;164-170
4) 木下文雄,ほか:日本医学放射線学会雑誌. 1976;36:128-142
5) 伊丹康人・宮地幸隆著:核医学大系 9,臨床核医学,骨・関節系/内分泌系,実業公報社,東京. 1977;168-175
6) 飯尾正宏監修:核医学診断マニアルインビボ編,テクノ,東京. 1978;Ⅵ-Ⅰ
7) 厚生労働省医政局指導課長通知(医政指発第1108第2号,平成22年11月8日付)
8) 日本公定書協会監修:第十六改正日本薬局方解説書,廣川書店,東京 2011;C5035-5036
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