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タウヴィッド静注

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
5.効能又は効果に関連する注意
6.用法及び用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
11.副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.2非臨床試験に基づく情報
16.薬物動態
16.1血中濃度
16.3分布
16.4代謝
16.5排泄
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.2集積機序
18.1測定法
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
21.承認条件
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
25.保険給付上の注意
26.製造販売業者等

タウヴィッド静注

添付文書番号

430040BA1025_1_02

企業コード

651410

作成又は改訂年月

2024年12月作成(第1版)

日本標準商品分類番号

874300

薬効分類名

放射性医薬品/タウイメージング剤

承認等

タウヴィッド静注

販売名コード

YJコード

430040BA1025

販売名英語表記

TAUVID Injection

販売名ひらがな

たうう゛ぃっどじょうちゅう

承認番号等

承認番号

30600AMX00297000

販売開始年月

2025年3月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

検定日時から15分

一般的名称

フロルタウシピル(18F)

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

タウヴィッド静注

有効成分1バイアル中 1~9mL
フロルタウシピル(18F) 370MBq(検定日時)  
添加剤無水エタノール   78.9~710.1mg
生理食塩液   0.9~8.1mL
無水リン酸一水素ナトリウム   適量
希塩酸   適量

※検定日時においてフロルタウシピル(18F)を370MBq含有するように、製剤ごとに異なる放射能量が充填されている。

3.2 製剤の性状

タウヴィッド静注

pH6.0~8.0
浸透圧比約8(生理食塩液に対する比)
外観無色澄明の液

4. 効能又は効果

アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症患者におけるドナネマブ(遺伝子組換え)の適切な投与の補助

5. 効能又は効果に関連する注意

本剤を用いたPET検査は、ドナネマブ(遺伝子組換え)の投与の可否の検討において脳内タウ蓄積の有無に関する情報を得る目的でのみ実施すること。アルツハイマー病の診断における有用性は確立していない。

6. 用法及び用量

フロルタウシピル(18F)として370MBqを静脈内投与し、投与約80分後から撮像を開始する。撮像時間は20分間とする。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 検査の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
  2. 8.2 本剤を用いて撮像した画像の読影は、本剤を用いたPET検査に関する読影訓練を受けた医師が行うこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、検査の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

検査の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。投与する場合は、投与後4時間は授乳を中止するよう指導すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

0.1%未満

頻度不明

神経系障害

頭痛

味覚不全

一般・全身障害および投与部位の状態

注射部位疼痛

臨床検査

血圧上昇

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意

  1. 14.1.1 本剤の投与ルート内の残留を防ぐため、本剤の投与に引き続いて日局生理食塩液を急速静注すること。
  2. 14.1.2 本剤は、患者ごとに適切な投与量となるように製造された製剤であることから、本剤の取違え防止のため、投与にあたっては、本剤の製剤ラベルの表示を確認し、意図した患者へ確実に投与すること。

14.2 検査上の注意

  1. 14.2.1 脳内タウ蓄積の有無の評価は大脳皮質における本剤の集積のみにより行うこと。本剤の非特異的集積が脈絡叢、線条体、脳幹部に見られることがある。また、大脳皮質の集積と連続性を持たない本剤の小さな集積は偽陽性所見である場合があるので注意すること。
  2. 14.2.2 本剤を用いたPET検査について脳内タウの定量に関する有用性は確立していない。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

遺伝毒性試験のうち、細菌を用いる復帰突然変異試験及び培養チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いる染色体異常試験において、陽性の結果が報告されている1)

16. 薬物動態

16.1 血中濃度

50歳以上の認知機能正常被験者およびNIA-AA注1)診断基準で定義されたProbable AD患者20名に本剤240MBqを単回静脈内投与したとき、血漿中放射能(フロルタウシピル(18F)の未変化体及び全ての代謝物を含む)は投与5分後までに理論上の最高濃度の10%未満に低下した2)
注1)National Institute on Aging-Alzheimer's Association

16.3 分布

  1. 16.3.1 フロルタウシピル(18F)は投与後、速やかに脳に移行し10分以内に脳内の放射能がピークに達する3)。胃腸管及び肝臓に比較的高い放射能と長い滞留時間が認められた4)
  2. 16.3.2 吸収線量

    MIRD法により算出した吸収線量は次のとおりである4)

    臓器

    吸収線量(mGy/370MBq)

    平均

    標準偏差

    副腎

    5.3

    0.3

    3.1

    0.4

    乳房

    2.6

    0.1

    胆嚢壁

    14.1

    6.9

    下部大腸壁

    12.9

    1.5

    小腸

    31.3

    4.4

    胃壁

    4.7

    0.1

    上部大腸壁

    35.3

    5.0

    心臓壁

    11.0

    1.3

    腎臓

    14.8

    3.9

    肝臓

    21.2

    3.0

    12.5

    2.1

    筋肉

    3.3

    0.1

    卵巣

    7.7

    0.6

    膵臓

    5.3

    0.2

    赤色骨髄

    3.7

    0.1

    骨形成細胞

    4.3

    0.2

    皮膚

    2.2

    0.1

    脾臓

    3.8

    0.2

    精巣

    2.6

    0.2

    胸腺

    3.2

    0.1

    甲状腺

    2.5

    0.2

    膀胱壁

    13.9

    4.0

    子宮

    6.7

    0.5

    全身

    4.4

    0.1

    実効線量

    8.7mSv/370MBq

    0.6mSv/370MBq

16.4 代謝

フロルタウシピル(18F)は血中から速やかに消失し、血漿中放射能に対する未変化体の割合は投与後5分、80分及び130分それぞれの時点で約86%、34%及び23%である4)

16.5 排泄

フロルタウシピル(18F)は主に肝胆汁中排泄及び腎排泄により体内から消失する3)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  1. 17.1.1 海外第Ⅲ相臨床試験(A16試験)5)

    剖検時のタウの病理学的所見を真のスタンダードとして、50歳以上の終末期患者64名(認知症49名、軽度認知障害1名、認知機能正常14名)の本剤を用いたPET検査画像に基づく読影結果の感度及び特異度を評価した。NFT注2)スコアがB3の被験者を検出するための診断能(有効性主要解析1)およびADNC注3)が高レベルの被験者を検出するための診断能(有効性主要解析2)は表1のとおりであった。
    本剤投与から48時間以内に報告された副作用は、下痢、心筋梗塞、悪心、回転性めまいが各1件であった。
    注2)Neurofibrillary Tangle
    注3)Alzheimer's Disease Neuropathologic Change

    表1.海外第Ⅲ相臨床試験(A16試験)における成績

    有効性主要解析1(64例)a,c

    感度(%)

    特異度(%)

    読影者1

    97.4[86.8,99.5]

    68.0[48.4,82.8]

    読影者2

    92.3[79.7,97.3]

    92.0[75.0,97.8]

    読影者3

    92.3[79.7,97.3]

    88.0[70.0,95.8]

    読影者4

    92.3[79.7,97.3]

    76.0[56.6,88.5]

    読影者5

    100.0[91.0,100.0]

    52.0[33.5,70.0]

    有効性主要解析2(64例)b,c

    感度(%)

    特異度(%)

    読影者1

    97.4[86.8,99.5]

    65.4[46.2,80.6]

    読影者2

    94.7[82.7,98.5]

    92.3[75.9,97.9]

    読影者3

    94.7[82.7,98.5]

    88.5[71.0,96.0]

    読影者4

    94.7[82.7,98.5]

    76.9[57.9,89.0]

    読影者5

    100.0[90.8,100.0]

    50.0[32.1,67.9]

    点推定値[95%信頼区間]、95%信頼区間はWilsonスコア法により算出
    a:病理診断における陽性(NFTスコアがB3)は39例、陰性(NFTスコアがB0~2)は25例
    b:病理診断における陽性(ADNCが高レベル)は38例、陰性(ADNCがなし、低レベル又は中間レベル)は26例
    c:有効性主要解析1及び2のいずれにおいても基準(感度及び特異度の95%信頼区間の下限値がいずれも50%以上を達成した読影者が5名のうち3名以上)を満たすことが試験の成功基準とされた

  2. 17.1.2 国際共同第Ⅲ相臨床試験(AACI試験)6)

    本剤を用いたPET検査により軽度から高度の脳内タウ蓄積が認められたアルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症患者1736例(日本人88例を含む)に、プラセボ又はドナネマブ(遺伝子組換え)を投与した結果、主要評価項目とされた全体集団及び脳内タウ蓄積が軽度又は中等度の集団におけるベースラインから治験薬投与76週までのiADRS注4)の変化量について、ドナネマブ(遺伝子組換え)群でプラセボ群と比較して統計学的に有意な悪化抑制が認められ(両集団のいずれもp<0.001)、CDR-SB注5)を含む副次評価項目についても、ドナネマブ(遺伝子組換え)群でプラセボ群と比較して一貫した悪化抑制傾向が認められた。
    各投与群における有害事象、重篤な有害事象、治験薬投与中止に至った有害事象の発現頻度は表2のとおりであった。主な副作用は、ドナネマブ(遺伝子組換え)群853例において、ARIA-E注6)(アミロイド関連画像異常-浮腫/滲出液貯留)23.8%(203例)、ARIA-H注7)(アミロイド関連画像異常-微小出血およびヘモジデリン沈着)19.0%(162例)、注入に伴う反応8.3%(71例)、脳表ヘモジデリン沈着症6.0%(51例)、頭痛5.3%(45例)、脳微小出血2.1%(18例)であり、これらの事象についてプラセボ群874例では、ARIA-E 1.9%(17例)、ARIA-H 6.8%(59例)、注入に伴う反応0.5%(4例)、脳表ヘモジデリン沈着症1.0%(9例)、頭痛3.0%(26例)、脳微小出血1.1%(10例)であった。
    注4)integrated Alzheimer's Disease Rating Scale
    注5)Clinical Dementia Rating Scale-Sum of Boxes
    注6)Amyloid related imaging abnormalities-edema/effusion
    注7)Amyloid related imaging abnormalities-hemorrhage or superficial siderosis

    表2.有害事象の発現頻度

    ドナネマブ
    (遺伝子組換え)群
    (853例)

    プラセボ群
    (874例)

    有害事象

    89.0%
    (759例)

    82.2%
    (718例)

    重篤な有害事象

    17.4%
    (148例)

    15.8%
    (138例)

    治験薬投与中止に至った有害事象

    13.1%
    (112例)

    4.3%
    (38例)

18. 薬効薬理

18.1 測定法

本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。

18.2 集積機序

精製ヒトタウ蛋白凝集体を用いたin vitro結合試験において、フロルタウシピル(18F)は精製ヒトタウ蛋白凝集体に高い親和性で結合することが示された。また、ヒト脳組織切片を用いたオートラジオグラフィー試験において、フロルタウシピル(18F)は ヒトタウ蛋白凝集体に選択的に結合することが示された7)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1 フロルタウシピル(18F)

一般的名称

flortaucipir(18F)(INN)

化学名

7-(6-[F-18]fluoropyridin-3-yl)-5H-pyrido[4,3-b]indole

分子式

C16H1018F]N3

分子量

262.27

化学構造式

核物理学的特性(18Fとして)

  • 物理的半減期:109.77分
  • 主なγ線エネルギー:0.511MeV
  • 減衰表:

    投与時間から(分)

    MBq

    投与時間から(分)

    MBq

    -110

    741.1

    10

    347.4

    -100

    695.7

    15

    336.6

    -90

    653.2

    20

    326.1

    -80

    613.2

    30

    306.1

    -70

    575.7

    40

    287.4

    -60

    540.4

    50

    269.8

    -50

    507.4

    60

    253.3

    -40

    476.3

    70

    237.8

    -30

    447.2

    80

    223.2

    -20

    419.8

    90

    209.6

    -10

    394.1

    100

    196.8

    0

    370.0

    110

    184.7

20. 取扱い上の注意

放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。

21. 承認条件

  1. 21.1 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
  2. 21.2 放射性医薬品としての特性を考慮し、製品の出荷の可否判定に用いる製造管理及び品質管理に関する試験検査項目を適切に設定するとともに、当該試験結果に基づき、適切な流通管理が行われるよう製造販売にあたって適正な措置を講ずること。

22. 包装

370MBq(1~9mL)[1バイアル]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

PDRファーマ株式会社 製品情報センター

〒104-0031 東京都中央区京橋2-14-1 兼松ビルディング

電話番号 0120-383-624

25. 保険給付上の注意

本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

PDRファーマ株式会社

東京都中央区京橋2-14-1 兼松ビルディング



タウヴィッド、TAUVIDはAvid Radiopharmaceuticals, Inc. の登録商標である。

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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