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処方箋医薬品注)
生物由来製品
肺シンチグラムによる肺血流分布異常部位の診断
上記によって得られたテクネチウム大凝集人血清アルブミン(99mTc)注射液をよく振り混ぜたのち注射筒にその37~370MBqをとり被検者に静注する。静注30秒~3分後にプローブ型シンチレーションスキャナ又はシンチカメラを用いてディテクタを体外より肺野部に向けて走査又は撮影することにより肺シンチグラムを得る。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
投与量を少なくし酸素吸入を行いながら、ゆっくり投与することが望ましい1)。呼吸困難、チアノーゼなどが増強することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
過敏症
発疹
循環器
低血圧、動悸、胸痛
呼吸器
チアノーゼ
消化器
悪心、嘔気
その他
失神
本品は投与前にバイアルを振り混ぜ、粒子を分散均一化すること。
MIRD法により計算した吸収線量は次のとおりである。
臓器
吸収線量(mGy/37MBq)
全身
0.17
肺
1.48
肝臓
0.55
腎臓
3.64
脾臓
0.57
睾丸
0.30
卵巣
0.25
(自社データ)
各種疾患患者の肺シンチグラフィを行い、診断に有効なシンチグラムが得られたものを有効例とした場合の有効率(有効例数/症例数)は次のとおりである。
疾患名
有効例数/症例数
有効率
肺結核
135/136
99.3%
肺癌
110/112
98.2%
気管支喘息
28/28
100%
閉塞性肺疾患
10/10
大動脈炎症候群
7/7
肺塞栓症
6/6
肺線維症
18/18
肺炎
肺気腫
4/4
肺動脈狭窄症
2/2
肺高血圧症
5/5
僧帽弁狭窄症
19/19
肋膜
32/32
143/147
97.3%
合計
525/532
98.7%
全532例に対し、副作用は認められなかった。
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。
99mTc-MAAは粒子の長径が毛細血管の直径より大きいため、肘静脈より投与すると、一過性の微小塞栓となって肺に選択的に集積する。肺内分布は、その領域に流れる肺動脈血流量に比例するので、血流欠損部には99mTc-MAAによる放射活性が認められず、シンチグラムを撮像することにより肺血流分布異常部位を検索することが可能となる。
大凝集人血清アルブミン
経過時間(時間)
残存放射能(%)
-3
141.3
11
28.2
-2
125.9
12
25.1
-1
112.2
13
22.4
0
100
14
19.9
1
89.1
15
17.8
2
79.4
16
15.8
3
70.8
17
14.1
4
63.1
18
12.6
5
56.2
19
11.2
6
50.1
20
10.0
7
44.6
21
8.9
8
39.8
22
7.9
9
35.4
23
7.1
10
31.6
24
6.3
解凍後は冷蔵庫に保存すること。
2バイアル、10バイアル
1) 大柳光正,ほか:核医学. 1979;16:927-931
2) Subramanian G,et al.:J Nucl Med. 1972;13:790
3) 井沢豊春,ほか:日本胸部臨床. 1974;33:474-477
4) Monroe LA,et al.:J Nucl Med. 1974;15:192-194
5) 飯尾正明:基礎と臨床. 1974;8:2973-2979
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