当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
本品に放薬基「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」2~8mLを加え、よく振り混ぜてフィチン酸テクネチウム(99mTc)注射液を得る。
得られたフィチン酸テクネチウム(99mTc)注射液の18.5~111MBqを静注し、20~30分後に適当な位置に患者を固定し、シンチスキャナーあるいはシンチカメラでシンチグラムをとる。なお、年齢・体重により適宜増減する。
通常、成人には得られたフィチン酸テクネチウム(99mTc)注射液を、次表に従い、適宜分割して投与し、2時間以降にガンマ線検出用のプローブで被検部を走査することにより、センチネルリンパ節を同定する。また、必要に応じガンマカメラで被検部を撮像することによりリンパシンチグラムをとる。なお、投与から検査実施までの時間等により適宜増減する。
癌種
投与部位
投与量
乳癌、悪性黒色腫、外陰癌
腫瘍近傍の皮下又は皮内
18.5~111MBq
子宮頸癌
子宮腟部又は腫瘍近傍の粘膜下
38~111MBq
子宮体癌
子宮腟部の粘膜下又は腫瘍近傍の子宮内膜下
頭頸部癌(甲状腺癌を除く)
腫瘍近傍の粘膜下
乳癌、悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節の同定においては、可能な限りフィチン酸テクネチウム(99mTc)注射液と色素法を併用することが望ましい。色素法との併用を行う際には、併用する薬剤の添付文書を参照した上で使用すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
肝硬変や肝炎などでは、脾臓と骨髄への集積が増加し、ときには肋骨も描出されることもある1)。
MIRD法により計算した吸収線量は次のとおりである。
臓器
吸収線量(mGy/37MBq)
全身
0.1
肺
肝臓
2.1
脾臓
0.2
腎臓
0.3
睾丸
卵巣
(自社データ)
404例において、肝脾シンチグラフィを行ったところ、402例(99.5%)で診断に有効であることが確認された。全404例に対し、副作用は認められなかった。
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により計数化または画像化される。
フィチン酸ナトリウム
イノシトール-六リン酸ナトリウム
C6H6Na12O24P6・xH2O
923.82(無水物として)
経過時間(時間)
残存放射能(%)
−3−2−1012345678910
141.3125.9112.210089.179.470.863.156.250.144.639.835.431.6
1112131415161718192021222324
28.225.122.419.917.815.814.112.611.210.08.97.97.16.3
2バイアル、10バイアル
1) 木下文雄・安河内浩編:診療核医学,金原出版,東京. 1979:223
2) **Chiyoda T,et al.:Int J Clin Oncol. 2022;27:1247-1255
3) **Smith AJB, et al.:Am J Obstet Gynecol. 2017;216:459-476. e10.
4) 立野育郎,ほか:Radioisotopes. 1974;23:620
*PDRファーマ株式会社 製品情報センター
*〒104-0031 東京都中央区京橋2-14-1 兼松ビルディング
*電話番号 0120-383-624
*PDRファーマ株式会社
*東京都中央区京橋2-14-1 兼松ビルディング
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.