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処方箋医薬品注)
通常、成人には、本品111MBqを静脈より投与し、約15分後以降にガンマカメラを用いて心シンチグラムを得る。必要に応じて、3~6時間後の心シンチグラムを得る。必要に応じて、運動負荷時投与の心シンチグラムを得る。なお、投与量は、年齢、体重により適宜増減する。
通常、成人には、本品111MBqを静脈より投与し、15~30分後及び3~4時間後にガンマカメラを用いて心シンチグラムを得る。なお、投与量は、年齢、体重により適宜増減する。
後期(3~4時間後)の撮像省略については、早期(15~30分)の撮像結果、患者の状態及びリスク・ベネフィットを考慮して慎重に判断すること。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児又は新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
0.1%未満
頻度不明
循環器
失神、うっ血性心不全、低心拍出量症候群、血圧低下、徐脈
消化器
悪心
嘔気
その他
全身倦怠感
レセルピン、三環系抗うつ剤、塩酸ラベタロールを投与している場合、本品の心臓及び腫瘍への集積が抑制されるとの報告がある2),3),4),5)。
本品の吸収線量は次のとおりである6)。
臓器
吸収線量(mGy/MBq)
成人
15歳
10歳
5歳
1歳
心臓
0.018
0.024
0.036
0.055
0.097
肺
0.016
0.023
0.033
0.049
0.092
肝臓
0.067
0.087
0.13
0.18
0.33
脾臓
0.020
0.028
0.043
0.066
0.12
胃
0.0084
0.011
0.019
0.030
0.056
副腎
0.017
0.022
0.032
0.045
0.071
腎臓
0.014
0.025
0.061
小腸
0.051
大腸上部
0.0091
0.012
0.058
大腸下部
0.0079
0.010
精巣
0.0057
0.0075
卵巣
0.0082
0.046
本品の尿中排泄は投与から4時間後までに投与量の30~40%、24時間後では平均で66%が尿中に移行した。
心筋梗塞、狭心症及び心筋症を中心とする心疾患患者981例に本品が投与された。そのうち有効性の評価で集計した心筋梗塞、狭心症、心筋症患者822例中781例(95%)に有効な画像情報が得られた7)。本品による心シンチグラフィは、心筋梗塞、不安定狭心症などの虚血性心疾患で、除神経領域の検出が、運動負荷時投与の心筋梗塞、労作性狭心症などでは虚血に先行する交感神経機能の障害の検出が、心筋症で心集積の程度と局所的な消失の経時的な観察による病態の定性的評価が可能である8),9),10),11),12),13),14),15),16),17),18)。総症例981例中、副作用は4例(0.4%)に血管痛、悪心、嘔吐、異臭、心悸亢進、気分不良、各1件認められた。
本品の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。
3-ヨードベンジルグアニジン(123I)(123I-MIBG)は、静注後心交感神経終末やカテコールアミン(CA)産生細胞のノルアドレナリン(NA)再摂取機構いわゆるuptake-1を介して主としてNA貯蔵顆粒に取り込まれる19),20)。しかし、NAとは異なり、CA受容体と結合せず21)、またカテコール-O-メチル転移酵素(COMT)、モノアミン酸化酵素(MAO)による代謝を受けない22)。
3-ヨードベンジルグアニジン(123I)、(3-Iodobenzyl guanidine(123I))(JAN)
C8H10123IN3
271.19
経過時間(時間)
残存放射能(%)
−10
168.9
1
94.9
−9
160.3
2
90.0
−8
152.1
3
85.4
−7
144.3
4
81.1
−6
137.0
5
76.9
−5
130.0
6
73.0
−4
123.3
7
69.3
−3
117.0
8
65.7
−2
111.1
9
62.4
−1
105.4
10
59.2
0
100
放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。
111MBq(1.5mL)[1シリンジ]
1) **織茂智之:BRAIN and NERVE. 2012;64:403-412
2) Nakajo M,et al:J Nucl Med. 1986;27:84-89
3) Sisson JC,et al:J Nucl Med. 1987;28:1625-1636
4) Khafagi FA,et al:J Nucl Med. 1989;30:481-489
5) Apeldoorn L,et al:Neth J Med. 1995;46:239-243
6) The International Commission on Radiological Protection:ICRP Publication 80, Ann ICRP. 1998;28:79
7) 廣澤弘七郎,ほか:核医学. 1991;28:461-476
8) 田中 健,ほか:核医学. 1988;25:1425-1429
9) 田中 健,ほか:核医学. 1989;26:257-261
10) 中嶋憲一,ほか:核医学. 1990;27:33-38
11) 田中 健,ほか:核医学. 1990;27:143-147
12) 山門享一郎,ほか:核医学. 1990;27:703-708
13) 西村恒彦,ほか:核医学. 1990;27:709-718
14) 両角隆一,ほか:核医学. 1990;27:735-740
15) 佐藤圭子,ほか:核医学. 1990;27:821-831
16) 山上英利,ほか:核医学. 1990;27:1175-1181
17) 斎藤富善,ほか:核医学. 1990;27:1301-1306
18) 西巻 博,ほか:日本画像医学雑誌. 1991;10:2-8
19) Tobes MC,et al:J Nucl Med. 1985;26:897-907
20) Sisson JC,et al:J Nucl Med. 1987;28:1620-1624
21) Wieland DM,et al:J Nucl Med. 1981;22:358-364
22) Wieland DM,et al:J Nucl Med. 1981;22:22-31
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