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毒薬
処方箋医薬品注)
本品に、日局「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」185~740MBq(1~3mL)を加えて振り混ぜ、95~99℃で15分間加熱した後、室温で15分間放冷する。
通常、成人には、調製後の本品370~555MBqを静脈より投与し、30分以降にガンマカメラを用いて心筋血流シンチグラムを得る。または、心電図に同期させてデータ収集を行い、心筋血流シンチグラムを得る。なお、投与量は、年齢、体重及び検査方法によりそれぞれ適宜増減する。
通常、成人には、調製後の本品740MBqを肘静脈より急速に投与し、直後より心RIアンギオグラムを得る。必要に応じ、収集したデータより駆出分画を算出する。また、心電図に同期させてデータ収集を行い、拡張末期像及び収縮末期像を得る。なお、投与量は、年齢、体重及び検査方法によりそれぞれ適宜増減する。
・ダブルフェーズ法
初回循環時法及び心筋血流シンチグラフィをともに行う必要のある患者においては、初回循環時法を行った後、本品投与30分以降に心筋血流シンチグラフィを併せて行うことができる。
サブトラクション法実施時の甲状腺シンチグラフィは、過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)又はヨウ化ナトリウム(123I)の添付文書を参照の上、以下の要領で実施する。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
ショック及び血管浮腫、呼吸困難等のアナフィラキシーがあらわれることがある。
1%以上
0.1~1%未満
頻度不明
過敏症
蕁麻疹、そう痒感、顔面紅潮、発疹
循環器
ST変化、徐脈
精神神経系
口内苦味感や金属臭(64.1%)
消化器
嘔吐、嘔気、悪心
その他
頭痛、発熱
血管痛、全身熱感、浮揚感、口渇、けいれん、意識消失、胸痛
本品による副甲状腺シンチグラフィは、多腺性疾患において全ての病的副甲状腺を検出する能力には限界があることが知られている1)。
MIRD法により計算した吸収線量は次のとおりである7)。
臓器
吸収線量(mGy/37MBq)
安静時
運動負荷時
全身甲状腺心臓肺肝臓胆のう脾臓腎臓
0.0890.130.340.0450.140.560.110.62
0.0970.100.210.0560.0940.190.0880.41
小腸大腸上部大腸下部膀胱壁睾丸筋肉骨髄卵巣
0.840.921.10.730.0490.080.140.52※
0.720.650.720.650.0570.110.13測定せず
(※:DuPont社データ)
99mTc-MIBIの排泄経路は腎及び肝胆道系であり、投与24時間までに25.4%dose(安静時投与)が尿中に排泄され、その他糞便中にも排泄された7)。なお、99mTc-MIBIは体内で分解されることなく排泄される。
各種心疾患患者464例を対象とした臨床試験の結果、99mTc-MIBIの投与を受けた604件中562件(93.0%)が有用と評価された8)。
疾患名
有用/投与件数
有用率
急性心筋梗塞
80/84
95.2%
心臓弁膜症
4/4
100.0%
陳旧性心筋梗塞
212/220
96.4%
心筋症
69/76
90.8%
安静時狭心症
10/14
71.4%
先天性心疾患
9/10
90.0%
労作性狭心症
135/148
91.2%
29/34
85.3%
異型狭心症
14/14
合計
562/604
93.0%
総症例612件中、副作用は390件(63.7%)に認められ、口内苦味感や金属臭389件(63.6%)、発熱1件(0.2%)であった。
超音波検査での局在診断が困難な原発性副甲状腺機能亢進症患者89例を対象とした臨床試験では、ダブルフェーズ法による副甲状腺シンチグラフィの画像読影結果と手術結果が一致した被験者の割合は、370MBq群79.3%(23/29)、600MBq群65.5%(19/29)、740MBq群82.8%(24/29)、全体75.9%(66/87)であり、いずれの用量においても同程度の良好な感度で病変が検出された。総症例89例中、副作用は63例(70.8%)に87件認められ、主な副作用は、口内苦味感や金属臭60件(67.4%)、頭痛5件(5.6%)であった。
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。
99mTc-MIBIの心筋への集積は受動拡散によるものであり、その初期分布は201Tlと同様に冠血流に比例し、一度心筋内に取り込まれると細胞内に長時間保持され、明らかな再分布はないことが確認されている5),6)。
テトラキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル)銅(Ⅰ)四フッ化ホウ酸
C24H44BCuF4N4O4
602.98
経過時間(時間)
残存放射能(%)
-3-2-1012345678
141.3125.9112.210089.179.470.863.156.250.144.639.8
91011121314151617181920
35.431.628.225.122.419.917.815.814.112.611.210.0
21222324252627282930
8.97.97.16.35.65.04.54.03.53.2
2バイアル、10バイアル
1) Ruda JM,et al.:Otolaryngol Head Neck Surg. 2005;132:359-372
2) Meerdink DJ,et al.:J Nucl Med. 1989;30:1500-1506
3) Maublant JC,et al.:J Nucl Med. 1988;29:48-54
4) Mousa SA,et al.:Am Heart J. 1990;119:842-847
5) Mousa SA,et al.:J Nucl Med. 1987;28:619-620
6) Okada RD,et al.:Circulation. 1988;77:491-498
7) 久保敦司,ほか:核医学. 1991;28:1133-1142
8) 鳥塚莞爾,ほか:核医学. 1991;28:1447-1462
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