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処方箋医薬品注)
シンチグラフィ及びレノグラフィによる腎及び尿路疾患の診断
通常、成人には200~400MBqを静脈内に投与する。被検部に検出器を向け、投与直後から動態画像を得るとともに、データ処理装置にデータを収集し、画像上に関心領域を設定することによりレノグラムを得る。また、必要に応じて有効腎血流量または有効腎血漿流量を測定する。なお、投与量は、年齢、体重および検査目的により適宜増減する。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
MIRD法により計算した吸収線量は次のとおりである3)。
臓器
吸収線量(mGy/200MBq)
全身
0.083
胃
0.028
甲状腺
0.0006
小腸
0.234
心臓
0.369
大腸上部
0.128
肺
0.010
大腸下部
0.280
肝臓
0.146
膀胱
5.779
脾臓
0.048
骨
0.041
副腎
0.044
骨髄
0.099
腎臓
0.446
精巣
0.170
膵臓
0.027
卵巣
0.284
皮膚
0.023
他の組織
0.073
男性健常人を対象とした臨床試験における99mTc-MAG3の累積尿中排泄率は、投与後30分で投与量の77.1%、180分では94.1%であり、尿中への排泄は迅速であった3)。
腎及び尿路疾患患者357例を対象とした臨床試験の結果、有効性解析症例347例全例(100%)が「きわめて有用」、「有用」と評価された4)。
疾患名
症例数
有用率※
腎実質性病変
116
100%
腎腫瘤性病変
23
水腎症
その他の腎疾患
35
尿管系疾患
43
膀胱腫瘍
11
その他膀胱疾患
3
下部尿路系病変
腎移植
82
合計
347
※「きわめて有用」、「有用」、「やや有用」、「無用」の4段階で判定し、「有用」以上の割合を有用率とした。総症例357症例中、副作用は認められなかった。
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。
99mTc-MAG3は、排泄の大部分が尿細管細胞からの選択的分泌であり、糸球体濾過率は非常に低い1),2)。
C8H9N3O6S99mTc
374.94
経過時間(時間)
残存放射能(%)
-3
141.3
9
35.4
21
8.9
-2
125.9
10
31.6
22
7.9
-1
112.2
28.2
7.1
0
100
12
25.1
24
6.3
1
89.1
13
22.4
25
5.6
2
79.4
14
19.9
26
5.0
70.8
15
17.8
27
4.5
4
63.1
16
15.8
28
4.0
5
56.2
17
14.1
29
3.5
6
50.1
18
12.6
30
3.2
7
44.6
19
11.2
8
39.8
20
10.0
放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。
200MBq(1.0mL)[1シリンジ]、300MBq(1.5mL)[1シリンジ]、400MBq(2.0mL)[1シリンジ]
1) Müller-Suur R,et al.:J Nucl Med. 1989;30:1986-1991
2) Eshima D,et al.:Semi Nucl Med. 1990;20:28-40
3) 石井勝己,ほか:核医学. 1993;30:181-188
4) 石井勝己,ほか:核医学. 1993;30:517-528
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