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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
神経内分泌腫瘍の診断におけるソマトスタチン受容体シンチグラフィ
神経内分泌腫瘍(NET)であってもソマトスタチン受容体(SSTR)を発現していない場合は検出できないことに留意すること。また、インスリノーマについてはSSTRの発現が他のNETに比べて少ないため、本剤により検出できない場合があることに留意すること。,
バイアルAの全量をバイアルBに加えて振り混ぜた後、常温で30分間放置する。
通常、成人には本品111MBqを静脈内投与し、4時間後及び24時間後にガンマカメラを用いてシンチグラムを得る。必要に応じて、48時間後にもシンチグラムを得る。投与量は、患者の状態により適宜増減する。必要に応じて、断層像を追加する。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
本剤は主に尿中に排泄されるため、被曝線量が増加する可能性がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
ソマトスタチンアナログ製剤
本剤の腫瘍への集積が抑制され、診断能に影響を及ぼす可能性が考えられるため、オクトレオチド酢酸塩等の休薬を検討することが望ましい。なお、休薬することにより離脱症状が発現する可能性があるので、休薬の要否及び休薬期間は、患者の状態及び使用製剤を考慮して決めること。休薬する場合は、患者の症状の変化に十分注意すること。
本剤のソマトスタチン受容体(SSTR)との結合を阻害する可能性がある。
0.1~5%
精神・神経系
頭痛
血管障害
潮紅、ほてり
その他
熱感、ALT増加、AST増加
膀胱部の被曝を軽減させるため、投与後できるだけ患者に水分を摂取させ、排尿させることが望ましい。
国内の健康成人男性4名にインジウムペンテトレオチド(111In)注射液111MBqを静脈内に単回投与した時、血漿中放射能濃度は二相性の消失を示し、分布半減期(t1/2α)及び消失半減期(t1/2β)は、それぞれ9.2±8.0分及び2.2±0.4時間であった1)。
MIRD法により算出した吸収線量は次のとおりである。
臓器
吸収線量(mGy/MBq)
副腎
0.03
筋肉
脳
0.02
卵巣
0.05
胸部
膵臓
0.06
胆嚢
骨髄
大腸下部
0.08
骨
0.04
小腸
皮膚
胃
脾臓
0.29
大腸上部
精巣
心臓
胸腺
腎臓
0.30
甲状腺
肝臓
0.07
膀胱
0.34
肺
子宮
投与後6時間及び24時間までの放射能としての尿中累積排泄率は、それぞれ59.1±6.5%dose及び73.0±8.3%doseであり、急速な尿中への排泄が確認された1)。腎クリアランス(92±24mL/min)は全身クリアランス(82±12mL/min)とほぼ等しく、腎からの排泄が主要排泄経路であることが示された。
CT、MRI等の事前の画像診断により腫瘍の局在部位が確認されている消化管ホルモン産生腫瘍患者23例にインジウムペンテトレオチド(111In)注射液を投与し、有効性、安全性及び有用性を評価した。その結果、症例毎の診断能の評価では、有効性評価対象21例中16例(76.2%)が「有効」(他の画像診断との比較で、本検査で少なくとも1つの真陽性部位が検出された)と判定された。また、部位毎の診断能の評価では、他の画像診断との一致率は82.0%(41/50部位)であった。23例中、副作用は4例(17.4%)で5件認められ、その内訳は熱感、AST増加、ALT増加、頭痛、ほてり各1件であった2)。
疾患名
被験者数
有効
無効
判定不能
有効率(%)
カルチノイド
10
8※
2
0
8/10(80.0)
ガストリノーマ
6
6※
6/6(100.0)
インスリノーマ
5
3
2/5(40.0)
合計
21
16
16/21(76.2)
※真陰性と判定されたカルチノイド及びガストリノーマの各1名は「有効」に含めた。
消化管ホルモン産生腫瘍の疑いのある患者40例にインジウムペンテトレオチド(111In)注射液を投与し、有効性、安全性及び有用性を評価した。組み入れ対象は、内分泌活性があり、直近1箇月以内のCT及び他の画像診断法のいずれかで腫瘍病巣の存在が確認され、消化管ホルモン産生腫瘍が疑われる患者(A群)と、内分泌活性があり、消化管ホルモン産生腫瘍の存在が疑われるが、直近1箇月以内のCT及び他の画像診断法で腫瘍病巣の存在・局在が確認できないか、確定できない患者(B群)とした。その結果、症例毎の診断能の評価では、A群では有効性評価対象16例中15例(93.8%)、B群では有効性評価対象19例中5例(26.3%)が「陽性」(他の画像診断との比較で、本検査で少なくとも1つの真陽性部位が検出された)と判定された。また、部位毎の診断能の評価では、真陽性及び真陰性の比率はA群で83.3%(20/24部位)、B群で41.7%(5/12部位)であった。40例中、副作用は3例(7.5%)で3件認められ、その内訳は潮紅2件、ほてり1件であった3)。
登録群
陽性
陰性
陽性の比率(%)
A群
8
7
1
7/8(87.5)
4
4/4(100.0)
2/2(100.0)
その他※
計
15
15/16(93.8)
B群
3/7(42.9)
0/7(0.0)
2/4(50.0)
0/1(0.0)
19
11
5/19(26.3)
35
20
12
20/35(57.1)
※グルカゴノーマ及びソマトスタチノーマ
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。
ペンテトレオチド及びインジウムペンテトレオチド(115In)は、ラット下垂体前葉細胞からの成長ホルモン分泌抑制作用が認められたが、その効力はオクトレオチドの約1/10であった4)。
ペンテトレオチド、塩化インジウム(111In)溶液(ペンテトレオチド用)
ペンテトレオチド(Pentetreotide)(JAN)
(-)-N-[2-[[2-[bis(carboxymethyl)amino]ethyl](carboxymethyl)amino]ethyl]-N-(carboxymethyl)glycyl-D-phenylalanyl-L-cysteinyl-L-phenylalanyl-D-tryptophyl-L-lysyl-L-threonyl-N-[(1R,2R)-2-hydroxy-1-(hydroxymethyl)propyl]-L-cysteinamide,cyclic(3-8)-disulfide
C63H87N13O19S2
1394.60
経過時間(時間)
残存放射能(%)
-50
167.3
-18
120.4
98.0
-48
163.9
-16
117.9
97.0
-46
160.6
-14
115.5
96.0
-44
157.3
-12
113.2
95.0
-42
154.1
-10
110.8
94.0
-40
151.0
-9
109.7
93.0
-38
147.9
-8
108.6
92.1
-36
144.9
-7
107.5
9
91.1
-34
141.9
-6
106.4
90.2
-32
139.0
-5
105.3
88.4
-30
136.2
-4
104.2
14
86.6
-28
133.4
-3
103.1
84.8
-26
130.7
-2
102.1
18
83.1
-24
128.0
-1
101.0
81.4
-22
125.4
100.0
22
79.7
-20
122.9
99.0
24
78.1
放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。
1セット[バイアルA×1、バイアルB×1]
1) 井上登美夫, ほか:核医学. 1995;32:511-521
2) 山本和高, ほか:核医学. 1995;32:1269-1280
3) 佐賀恒夫, ほか:核医学. 2003;40:185-203
4) Bakker W. H. et al:Life Sciences. 1991;49:1583-1591
5) Bakker W. H. et al:Life Sciences. 1991;49:1593-1601
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