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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
フェニルケトン尿症
BH4欠損症に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
通常、セピアプテリンとして、以下の用量を1日1回食後又は食事とともに経口投与する。なお、忍容性が認められない場合、6カ月以上2歳未満では1日7.5mg/kgまで、2歳以上では1日20mg/kgまでの範囲で適宜減量すること。
年齢
1日量
0カ月以上6カ月未満
7.5mg/kg
6カ月以上1歳未満
15mg/kg
1歳以上2歳未満
30mg/kg
2歳以上
60mg/kg
フェニルアラニン水酸化酵素の残存活性の程度等によっては本剤に対する反応性を示さない場合がある。本剤による血中フェニルアラニン濃度の低下作用は、通常、投与開始から2~4週間程度で認められるため、投与開始後2~4週間を目処に血中フェニルアラニン濃度を確認し、低下しない場合は本剤の投与を中止すること。,
低フェニルアラニン血症の発現に注意すること。
過敏症の発現に注意すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト母乳中への移行は不明であるが、サプロプテリンを用いた動物実験において、テトラヒドロビオプテリン(BH4)は乳汁中へ移行することが報告されている。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
ジヒドロ葉酸還元酵素阻害薬
本剤の有効性が減弱する可能性があるため、血中フェニルアラニン濃度を確認し、必要に応じて食事からのタンパク摂取量を調節すること。
これらの薬剤がジヒドロ葉酸還元酵素を阻害するため、ジヒドロビオプテリン(BH2)のBH4への代謝が阻害される可能性がある。
サラゾスルファピリジン
スルファメトキサゾール含有製剤
これらの薬剤がセピアプテリン還元酵素を阻害するため、本剤のBH2への代謝が阻害されることで、BH4の生成が阻害される可能性がある。
レボドパ含有製剤
興奮性、易刺激性が生じることがあるので、このような症状が認められた場合には、本剤の減量を検討するなど慎重に投与すること。
併用により相加的にカテコールアミンの産生が増加する可能性がある。
硝酸剤及びNO供与剤
PDE5阻害剤
これらの薬剤の血圧低下作用が増強される可能性があるため、血圧等の患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
BH4は一酸化窒素合成酵素の補酵素として機能するため、併用により一酸化窒素を介した血管弛緩作用を増強させる可能性がある。
5~10%未満
1~5%未満
消化器
下痢、変色便
嘔吐、悪心、上腹部痛、便秘、腹痛、鼓腸、腹部不快感、腹部膨満、消化不良、軟便
中枢神経系
頭痛
浮動性めまい
一般・全身障害および投与部位の状態
疲労
精神障害
不安
皮膚および皮下組織障害
斑状丘疹状皮疹
腎および尿路障害
着色尿
代謝および栄養障害
食欲減退
臨床検査
血中フェニルアラニン濃度低値注1)
日本人健康成人に本剤20、40、60mg/kgを食後に単回投与したときのセピアプテリン及びBH4の薬物動態パラメータは以下のとおりであった1)。また、外国人健康成人3例にサプロプテリン20mg/kgを単回投与したときのBH4のCmax(幾何平均値)は80.29ng/mL、AUClast(幾何平均値)は603.7ng・h/mL、tmax(中央値)は2.0時間、消失半減期(幾何平均値)は5.3時間であった2)。
用量(mg/kg)
例数
Cmax(ng/mL)
AUClast(ng・h/mL)
tmax(h)
t1/2(h)
セピアプテリン
20
6
2.33(29.2)
11.1(39.3)
4.50[3.00, 5.00]
-
40
3.33(11.4)a)
15.3(34.3)a)
3.02[2.02, 5.02]a)
60
4.66(33.8)
22.8(53.0)
4.00[2.00, 5.00]
3.46b)
BH4
476(20.8)
2920(19.2)
5.00[4.00, 5.00]
6.31(12.2)c)
552(27.5)a)
3420(23.1)a)
5.00[4.05, 5.02]a)
6.79(20.8)d)
511(11.7)
3280(7.2)
4.00[3.00, 5.00]
6.66(21.8)a)
幾何平均値(幾何CV%)、tmax:中央値[範囲]、2例以下は個別値、-:算出なし
a)4例、b)1例、c)5例、d)3例
フェニルケトン尿症患者に本剤を経口投与したときの国際共同第Ⅲ相試験の投与1日目におけるセピアプテリン及びBH4の薬物動態パラメータは以下のとおりであった3)。
AUC0-24h(ng・h/mL)
7.5
6カ月未満
1
1.21
30
1~2歳未満
5
3.33, 13.6b)
2~6歳未満
7
1.54(17.2)c)
2.81, 9.25b)
6~12歳未満
4
2.57(103)
10.9(221)
12~18歳未満
2.64(74.4)d)
12.1(78.1)d)
18歳以上
2.31(47.2)e)
12.9(81.2)f)
207
15
6~12カ月未満
248
2410
194(40.1)
1710(34.6)g)
270(59.0)h)
2580(54.3)h)
392(49.1)
3430(43.8)
298(88.2)d)
2260(116)d)
436(40.4)
3520(44.2)
幾何平均値(幾何CV%)、2例以下は個別値、-:算出なし
a)本剤15mg/kg投与時に血漿中セピアプテリン濃度は定量下限未満であり、薬物動態パラメータの算出は困難であった。
b)2例、c)3例、d)6例、e)19例、f)17例、g)4例、h)5例
外国人健康成人に本剤60mg/kgを1日1回高脂肪食と7日間反復経口投与したときのセピアプテリン及びBH4の薬物動態パラメータは以下のとおりであった2)。
評価時点
AUCa)(ng・h/mL)
1日目
2.50(41)
20.32(32.8)
4.00[2.00, 4.00]
17.40b)
7日目
2.72(27)
15.20(38.0)
3.00[1.98, 4.00]
3.90b)
577.90(29.4)
4538(27.1)c)
4.00[4.00, 8.03]
3.76(16)
646.06(35.8)
4518(45.8)
4.00[3.98, 4.03]
3.38(13)
幾何平均値(幾何CV%)、tmax:中央値[範囲]、2例以下は個別値
a)セピアプテリンはAUClast、BH4は1日目がAUCinf、7日目がAUC0-24h
b)1例、c)5例
外国人健康成人14例に本剤60mg/kgを空腹時及び高脂肪食摂取後に単回経口投与したとき、セピアプテリンのCmax及びAUC0-24hの幾何平均値の比(高脂肪食摂取時/空腹時)は1.10及び1.97、BH4のCmax及びAUC0-24hの幾何平均値の比(高脂肪食摂取時/空腹時)は2.21及び2.84であった4)。
セピアプテリン(0.1~10μmol/L)のヒト血漿タンパク結合率は0.0~31.4%であった(in vitro)5)。フェニルケトン尿症患者等326例から得られた血漿中BH4濃度に基づく母集団薬物動態解析の結果、BH4の見かけの分布容積は5695Lと推定された6)。
セピアプテリンは、セピアプテリン還元酵素又はカルボニル還元酵素によりジヒドロビオプテリン(BH2)に変換され、BH2はジヒドロ葉酸還元酵素によりBH4に変換される7)。外国人健康成人8例に本剤の14C標識体4000mg注2)を経口投与したとき、本剤投与後24時間までに、血漿中代謝物としてBH4、BH2に加え、主にジヒドロキサントプテリンが同定された8)。
外国人健康成人8例に本剤の14C標識体4000mg注2)を経口投与したとき、投与後240時間までの尿中及び糞中放射能の累積排泄率(平均値)は投与放射能の6.71%及び26.2%であった9)。
外国人健康成人29例に本剤20mg/kgとクルクミン(BCRP阻害薬)2gを単回併用投与したとき、セピアプテリン及びBH4のCmax及びAUClastの幾何平均値の比(併用投与時/単独投与時)は、セピアプテリンでは1.14及び1.36、BH4では1.24及び1.20であった。また、本剤60mg/kgとロスバスタチン(BCRP基質)10mgを単回併用投与したとき、ロスバスタチンのCmax及びAUClastの幾何平均値の比(併用投与時/単独投与時)は1.13及び1.02であった10)。
フェニルケトン尿症患者157例(1~61歳)を対象として、パート1では、本剤7.5mg/kg(6カ月未満)、15mg/kg(6カ月以上1歳未満)、30mg/kg(1歳以上2歳未満)又は60mg/kg(2歳以上)を非盲検下で1日1回14日間、食後または食事とともに経口投与した。本剤投与後の血中フェニルアラニン濃度(投与5、10及び14日目の平均値)のベースライン(パート1の本剤投与開始前日及び開始日の平均値)からの低下率が15%以上の患者の割合は73.1%(114/156例)であった。本剤投与後の血中フェニルアラニン濃度のベースラインからの低下率が15%以上であった2歳以上の患者がパート2に移行し、本剤又はプラセボを二重盲検下で1日1回6週間(本剤の用量は投与開始後1、2週は20mg/kg、3、4週は40mg/kg、5、6週は60mg/kg)、食後または食事とともに経口投与した(プラセボ群:54例、本剤群:56例)。パート2に移行した治験参加者のうち、パート1で本剤投与後の血中フェニルアラニン濃度のベースラインからの低下率が30%以上であった患者(プラセボ群:49例、本剤群:49例)を有効性の主要解析対象集団とした。当該集団における主要評価項目であるパート2の平均血中フェニルアラニン濃度のベースラインからの変化量は表4のとおりであり、本剤のプラセボに対する優越性が検証された。
プラセボ群(49例)
本剤群(49例)
ベースラインa)
654.04±261.54
646.11±253.01
投与5週時及び投与6週時の平均値
637.85±259.89
236.04±174.94
ベースラインからの変化量
-16.19±198.64
-410.07±204.44
プラセボ群との群間差b)
-395.87[-463.07, -328.66]
p値b)
p<0.0001
単位:μmol/L、平均値±標準偏差、群間差は最小二乗平均[95%信頼区間]
中間事象(併用禁止薬の使用または食事の改善、及び治験薬の投与中止)後に測定されたデータも解析に含めた。
a)パート2の本剤投与開始前日及び開始日の血中フェニルアラニン濃度の平均値
b)パート2のベースライン時の血中フェニルアラニン濃度(連続量)、パート1のベースライン時の血中フェニルアラニン濃度(600μmol/L未満、600μmol/L以上)、投与群、時点及び時点と投与群の交互作用を固定効果、治験参加者を変量効果としたMMRMにより算出、有意水準両側5%
また、主要解析対象集団における各用量での血中フェニルアラニン濃度のベースラインからの変化量(平均値±標準偏差)は、本剤20mg/kg投与時(投与1週時及び投与2週時の平均値)で-341.18±226.18μmol/L、本剤40mg/kg投与時(投与3週時及び投与4週時の平均値)で-406.88±199.26μmol/Lであった。パート1における副作用の発現割合は17.8%(28/157例)であり、主な副作用は下痢3.8%(6/157例)、変色便2.5%(4/157例)、嘔吐1.9%(3/157例)、上腹部痛1.9%(3/157例)、悪心1.9%(3/157例)であった。パート2における副作用の発現割合はプラセボ群で11.1%(6/54例)、本剤群で10.7%(6/56例)であり、本剤群における主な副作用は変色便3.6%(2/56例)であった。
海外第Ⅲ相試験から移行したフェニルケトン尿症患者、及び本試験から参加したフェニルケトン尿症患者の合計223例(0.2~55歳)に、本剤7.5mg/kg(6カ月未満)、15mg/kg(6カ月以上1歳未満)、30mg/kg(1歳以上2歳未満)又は60mg/kg(2歳以上)を非盲検下で1日1回、食後または食事とともに経口投与した。本剤に対する反応性を確認する期間において、本剤投与により血中フェニルアラニン濃度が360μmol/L未満となった患者を有効性の主要解析対象集団とし、血中フェニルアラニン濃度に応じ、食事からのフェニルアラニン摂取量を調節(300μmol/L未満の場合は増量)した。主要評価項目であるベースラインから投与26週時までの食事性フェニルアラニン摂取量の変化量及び血中フェニルアラニン濃度の変化量は表5のとおりであった。
食事性フェニルアラニン摂取量(mg/kg/日)
血中フェニルアラニン濃度(μmol/L)
28.52±18.17(117例)
186.94±74.21(117例)
投与26週時
63.49±40.57(93例)
355.51±234.76(92例)
36.85±36.91
170.63±235.20
変化量の最小二乗平均[95%信頼区間]
36.84[31.64, 42.04]b)
平均値±標準偏差、-:未算出
a)食事性フェニルアラニン摂取量:1カ月の本剤投与期間における1日あたりの食事性フェニルアラニン摂取量(mg/kg/日)の平均値血中フェニルアラニン濃度:1カ月の本剤投与期間における本剤投与5、10、及び14日後の平均血中フェニルアラニン濃度
b)ベースライン時のフェニルアラニン摂取量及び週を固定効果、治験参加者を変量効果としたMMRMにより算出
2025年2月4日のデータカットオフ時点での副作用の発現割合は26.9%(60/223例)であり、主な副作用は下痢7.2%(16/223例)、変色便7.2%(16/223例)、頭痛6.7%(15/223例)、嘔吐2.2%(5/223例)、便秘2.2%(5/223例)、倦怠感2.2%(5/223例)であった。
セピアプテリンは、BH4の内因性前駆体である。セピアプテリンは、細胞内でBH4に変換され、フェニルアラニン水酸化酵素の補酵素として作用する。また、セピアプテリン及びBH4は、フェニルアラニン水酸化酵素の薬理学的シャペロンとしても作用し、フェニルアラニン水酸化酵素の安定性を増加させる可能性がある。
本剤をフェニルケトン尿症モデルマウスに経口投与したところ、フェニルアラニン水酸化酵素の活性が上昇し、血中フェニルアラニン濃度が低下した。
セピアプテリン(Sepiapterin)
2-Amino-6-[(2S)-2-hydroxypropanoyl]-7,8-dihydropteridin-4(3H)-one
C9H11N5O3
黄色~橙色の粉末である
223.3℃
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
30包
1) 社内資料:第1相PTC923-MD-007-HV試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.2.2)
2) 社内資料:第1相PKU-001試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.2.2)
3) 社内資料:第3相PTC923-MD-004-PKU試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.2.2, 2.7.3.2及び2.7.4.2)
4) 社内資料:第1相PTC923-MD-005-HV試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.2.2)
5) 社内資料:In vitro PTC923-2021-013試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.2.2)
6) 社内資料:母集団薬物動態解析PTC923-2024-115試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.2.3)
7) 社内資料:臨床概要(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.5.3.1)
8) 社内資料:ヒト血漿中代謝物解析PTC923-2022-041試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.2.2)
9) 社内資料:第1相マスバランスPTC923-MD-008-HV試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.2.2)
10) 社内資料:第1相薬物相互作用PTC923-DDI-101-HV試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.2.2)
11) 社内資料:第3相PTC923-MD-003-PKU試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.3.2及び2.7.4.2)
PTCセラピューティクス株式会社 コールセンター
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町4-12-20
TEL:0120-502-382
*本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2027年3月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。
PTCセラピューティクス株式会社
東京都中央区日本橋本町4-12-20
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