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処方箋医薬品注)
無月経、月経周期異常(稀発月経・多発月経)、月経量異常(過少月経・過多月経)、月経困難症、機能性子宮出血、子宮発育不全症、卵巣欠落症状、更年期障害、不妊症
続発性無月経の患者は少なくとも最終月経終了後8週間経過するまで投与しないこと。
エストラジオール吉草酸エステルとして、通常成人1回5~10mgを1~4週間毎に筋肉内注射する。なお、症状により適宜増減する。
症状を悪化させるおそれがある。
血液凝固能が亢進され、心血管系の副作用の危険性が高くなることがある。
子宮筋腫の発育を促進するおそれがある。
症状が増悪するおそれがある。
ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。
十分コントロールを行いながら投与すること。
骨端の早期閉鎖、性的早熟をきたすおそれがある。
投与しないこと。代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。
投与中に妊娠することがあってはならないので、適切な非ホルモン法(クナウス-荻野によるリズム法と体温法を除く)による避妊を行うよう注意すること。また治療プランに基づいて(約28日という規則正しい間隔で)消退性出血が起こらない場合は、妊娠を考慮すべきであり、鑑別診断によって、状況が明らかになるまで、投与を中止すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。健康女性で乳汁中へ移行することが認められている。
血糖降下作用が減弱することがある。血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意すること。
卵胞ホルモンは耐糖能を変化させ血糖を上昇させる作用が認められている。
長期連用により、血栓症が起こることが報告されている。,,
頻度不明
過 敏 症
過敏症状
精神神経系
精神障害の再発
電解質代謝
高カルシウム血症、ナトリウム・体液の貯留
子 宮
消退出血、不正出血、経血量の変化
乳 房
乳房痛、乳房緊満感
そ の 他
頭痛
卵胞ホルモン剤を長期間(約1年以上)使用した閉経期以降の女性では、子宮内膜癌になる危険性が対照群の女性と比較して高く、この危険性は、使用期間に相関して上昇し(1~5年間で2.8倍、10年以上で9.5倍)、黄体ホルモン剤の併用により抑えられる(対照群の女性と比較して0.8倍)との疫学調査の結果が報告されている4)。
米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、冠動脈性心疾患の危険性がプラセボ投与群と比較して高い傾向にあり、特に服用開始1年後では有意に高くなる(ハザード比:1.81)との報告がある9)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、冠動脈性心疾患の危険性がプラセボ投与群と比較して有意差はない(ハザード比:0.91)との報告がある6)。
米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、脳卒中(主として脳梗塞)の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.31)との報告がある10)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、脳卒中(主として脳梗塞)の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.37)との報告がある6),11)。
米国における65歳以上の閉経後女性を対象とした無作為化臨床試験(WHI Memory Study[WHIMS])の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、アルツハイマーを含む認知症の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:2.05)との報告がある12)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、アルツハイマーを含む認知症の危険性がプラセボ投与群と比較して有意ではないが、高い傾向がみられた(ハザード比:1.49)との報告がある13)。
米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群において、胆嚢疾患になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.59)との報告がある。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、胆嚢疾患になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.67)との報告がある18)。
エストラジオール吉草酸エステルは筋肉内投与後、徐々に放出され、エストラジオールと吉草酸に分かれる。血中エストラジオールは投与3~5日後に最高濃度に達し、約4~5日の半減期で低下した(外国人データ)19),20)。
尿中糞便中排泄比は約9:1であった(外国人データ)19)。
エストラジオール吉草酸エステル(Estradiol Valerate)
estra-1,3,5(10)-triene-3,17β-diol 17-valerate
C23H32O3
356.50
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。エタノール(95)、1,4-ジオキサン又はジエチルエーテルに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、ゴマ油にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
143~150℃
10mg/1mL 10アンプル
1) 安田佳子他:医学のあゆみ. 1976;98(8):537-538
2) 安田佳子他:医学のあゆみ. 1976;99(8):611-612
3) 守隆夫:医学のあゆみ. 1975;95(11):599-602
4) Grady D, et al.:Obstet Gynecol. 1995;85(2):304-313
5) Chlebowski RT, et al.:JAMA. 2003;289(24):3243-3253
6) Anderson GL, et al.:JAMA. 2004;291(14):1701-1712
7) Stefanick ML, et al.:JAMA. 2006;295(14):1647-1657
8) Beral V, et al.:Lancet. 2003;362(9382):419-427
9) Manson JE, et al.:N Engl J Med. 2003;349(6):523-534
10) Wassertheil-Smoller S, et al.:JAMA. 2003;289(20):2673-2684
11) Hendrix SL, et al.:Circulation. 2006;113(20):2425-2434
12) Shumaker SA, et al.:JAMA. 2003;289(20):2651-2662
13) Shumaker SA, et al.:JAMA. 2004;291(24):2947-2958
14) Rodriguez C, et al.:JAMA. 2001;285(11):1460-1465
15) Lacey JV Jr, et al.:JAMA. 2002;288(3):334-341
16) Beral V, et al.:Lancet. 2007;369(9574):1703-1710
17) Anderson GL, et al.:JAMA. 2003;290(13):1739-1748
18) Cirillo DJ, et al.:JAMA. 2005;293(3):330-339
19) Düsterberg B, et al.:Maturitas. 1982;4(4):315-324
20) Düsterberg B, et al.:Hormone Res. 1985;21(3):145-154
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