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処方箋医薬品注)
生殖補助医療における黄体補充
プロゲステロンとして1回200mgを1日3回、胚移植2~7日前より経腟投与する。妊娠が確認できた場合は、胚移植後9週(妊娠11週)まで投与を継続する。
副腎皮質ホルモン様作用により病態に影響を及ぼすおそれがある。
注意深く観察し、症状の悪化を認めた場合は投与を中止するなど注意すること。副腎皮質ホルモン様作用により病態に影響を及ぼすおそれがある。
病態に影響を及ぼすおそれがある。
体液貯留を引き起こすおそれがある。
糖尿病が悪化するおそれがある。
投与しないこと。作用が増強されるおそれがある。
作用が増強されるおそれがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中に移行することがある。
他の腟剤(抗真菌剤など)
本剤の作用が増強又は減弱する可能性がある。
本剤からのプロゲステロン放出及び吸収を変化させる可能性がある。
心筋梗塞、脳血管障害、動脈又は静脈の血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症又は肺塞栓症)、血栓性静脈炎、網膜血栓症があらわれたとの報告がある。
1~5%未満
1%未満
頻度不明
皮膚
発疹
循環器
心電図異常、WPW症候群
消化器
腹痛
下痢、腹部膨満感、悪心・嘔吐
肝臓
ALT増加
代謝異常
血中トリグリセリド減少
血液
白血球数増加
精神神経系
浮動性めまい
頭痛、感覚鈍麻
生殖系
不正子宮出血、卵巣過剰刺激症候群、外陰腟そう痒症、性器出血、生化学的妊娠
子宮頸管ポリープ、腟感染、多胎妊娠
紅斑、灼熱感、腟分泌物、外陰部炎、腟びらん
本剤はPTPシートから取り出して腟内にのみ投与するよう指導すること。
月経開始から4~8日目に月経が終了した日本人健康成人女性10例に、プロゲステロン200mgを、朝昼晩1日3回、投与開始から5日目の朝まで反復経腟投与したときの血清中濃度及び薬物動態パラメータを図1・表1に示した。また、投与2~5日目の投与前最低血中濃度は8.43±3.70ng/mLであった。
図1 血清中プロゲステロン濃度(平均±標準偏差)
AUC(ng・h/mL)
Cmax(ng/mL)
tmax注1)(h)
399.00±134.64
12.56±5.62
107.6±16.7
in vitro 試験において、ヒト血清蛋白への結合率は約97%と報告されている2)。
主に肝臓において代謝される。代表的な代謝産物はプレグナノロン及びプレグナンジオールであり、これらはさらにグルクロン酸抱合体及び硫酸抱合体に代謝される3)。
14C-標識プロゲステロンをヒトに静脈内投与した際、尿中に投与した放射能の約50%、胆汁中に約30%、糞中に約13%が排泄された(外国人データ)4)。
新鮮胚もしくは凍結胚移植を行う日本人不妊患者を対象に、本剤を1日3回、胚移植2~7日前より経腟投与し、妊娠が確認できた場合は胚移植後9週(妊娠11週)6日夜まで投与を継続した。胚移植例あたりの臨床的妊娠率は40.97%(59/144例)であった。また胚移植例あたりの胚移植後10週までの妊娠継続率、流産率はそれぞれ29.86%(43/144例)、11.11%(16/144例)であった。副作用発現頻度は、16.9%(27/160例)であった。主な副作用は、卵巣過剰刺激症候群2.5%(4/160例)、外陰腟そう痒症1.9%(3/160例)、不正子宮出血1.9%(3/160例)、性器出血1.9%(3/160例)であった5)。
本剤とプロゲステロンゲルとの比較を行った試験において、新鮮胚移植を行った女性に、本剤を1日3回、もしくはプロゲステロンゲルを1日2回胚移植実施日の夜より経腟投与を開始し、胚移植後9週(妊娠11週)6日夜まで投与を継続した。本剤投与群及びプロゲステロンゲル投与群における妊娠12週時の妊娠継続率は、それぞれ25.2%(55/218例)、22.2%(47/212例)であり、本剤のプロゲステロンゲルに対する非劣性が示された。有害事象発現頻度は、本剤投与群で9.6%(21/218例)24件であった。本剤と関連性が否定できない有害事象は、局所そう痒感、腹部膨満感、腟分泌物、下痢、発疹、腟点状出血、頸静脈血栓症の各1件であった6)。
プロゲステロンは発情行動、子宮内膜分泌期変化、着床準備、妊娠維持、体温上昇、排卵抑制、性周期調節及び乳腺発達作用等に重要な役割を果たす。プロゲステロンは生体内では排卵後の卵巣黄体や妊娠中には胎盤からも分泌される。プロゲステロンは卵胞ホルモンにより増殖した子宮内膜を分泌型に変えて、胚が着床しやすい状態にし、更に、胚が子宮内膜に着床すると内膜に脱落膜を形成させ、出産まで妊娠を維持させる生体内ホルモンである。
未成熟ウサギにエストラジオール0.25μg/動物/日を6日間皮下投与した後、プロゲステロンを5日間皮下投与した。プロゲステロンは0.1mg/動物/日以上で子宮内膜細胞を増殖させ、胚が着床しやすい状態にした7)。
卵巣摘出ラットにエストラジオール1μg/動物/日を4日間皮下投与した後、プロゲステロンを8日間皮下投与した。プロゲステロンは2.0mg/動物/日で子宮内膜の障害後の脱落膜腫を形成させ、薬理作用が確認された8)。
ウサギの受胎直後に、その卵巣を摘出すると、その受精卵は胚盤胞以後の発育はできなく、着床も妨げられ変性する。しかし、受胎後に卵巣を摘出してもプロゲステロンを投与しておけば妊娠は維持される。ヒトの場合にも妊娠2~3ヵ月以内に卵巣を摘出すると、プロゲステロンの分泌が中断されて流産を起こす。プロゲステロンは妊娠全経過を通じて妊娠の維持に大きな役割を果たしている9)。
プロゲステロン(Progesterone)
Pregn-4-ene-3,20-dione
C21H30O2
314.46
白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。結晶多形が認められる。
128~133℃又は120~122℃
外箱開封後は遮光して保存すること。
24カプセル[6カプセル(PTP)×4]
1) Janerich DT, et al.:N Engl J Med. 1974;291(14):697
2) Hammond GL, et al.:J Biol Chem. 1980;255(11):5023
3) 梅原千治他:ステロイドホルモン 製剤・生理・臨床 第4(黄体ホルモン) 南江堂. 1967:576
4) Sandberg AA, et al.:J Clin Endocr. 1958;18(3):253
5) 社内資料:IVF-ET施行予定の不妊女性患者を対象とした臨床試験
6) Kleinstein J, et al.:Fertil.Steril. 2005;83(6):1641
7) 社内資料:ウサギでの子宮内膜細胞増殖作用
8) 社内資料:ラットでの脱落膜腫形成作用
9) 梅原千治他:ステロイドホルモン 製剤・生理・臨床 第4(黄体ホルモン) 南江堂. 1967:603
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