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処方箋医薬品注)
無月経、月経周期異常(稀発月経、多発月経)又は生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整、月経量異常(過少月経、過多月経)、月経困難症、機能性子宮出血、卵巣機能不全症、黄体機能不全による不妊症又は生殖補助医療における黄体補充
妊娠率や生産率の報告を踏まえると、本剤を含む黄体ホルモン剤と卵胞ホルモン剤の併用で調節卵巣刺激の開始時期の調整を行った場合は、開始時期の調整を行わない場合と比べて、妊娠率や生産率が低下する可能性があるので、このことを患者に説明した上で、本剤の投与の要否は、患者ごとに治療上の必要性を考慮して慎重に判断すること。
クロルマジノン酢酸エステルとして、通常成人1日2~12mgを1~3回に分割経口投与する。生殖補助医療における黄体補充で用いる場合、本剤の投与期間は、新鮮胚移植の場合は採卵後から胚移植日まで、凍結融解胚移植の場合は子宮内膜が十分に厚くなった時点から胚移植日までとし、他の黄体補充法と組み合わせて用いる。
ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。
髄膜腫や原疾患の状態を踏まえ、本剤投与の必要性を検討すること。,
投与しないこと。肝障害・肝疾患を悪化させることがある。
治療上の有効性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
5%以上又は頻度不明
0.1~5%未満
0.1%未満
過敏症
発疹等
肝臓
肝機能異常
電解質代謝
浮腫、体重増加等
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、腹痛等
子宮
不正出血、破綻出血、点状出血、経血量の変化、下腹部痛等
乳房
乳房緊満感、乳房痛等
精神神経系
頭痛
眠気等
その他
倦怠感
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康女性に14C-標識クロルマジノン酢酸エステル2mgを投与したとき、72時間以内に5.5%が尿中に排泄され、主な代謝物は3位の水酸化物であった(外国人データ)7)。
再評価結果における有効性評価対象例は20例であり、有効率は85.0%(17例)であった8),9)。
疾患名
有効例数/有効性評価対象例数
有効率(%)
月経量異常(過多月経)
2/2
-
月経困難症
6/6
機能性子宮出血
7/10
70.0
卵巣機能不全症
標的臓器(子宮内膜等)の細胞内に存在する特定のレセプター蛋白を介して発揮される。すなわち、細胞内のレセプター蛋白と結合してその立体構造を変え、DNAの特定領域に結合する。その部位の遺伝子が活性化されて特定のmRNAが生成され、特異蛋白の合成が起こり、ホルモン効果が発揮される10),11)。
ウサギの試験において黄体ホルモン作用を有するが、幼若雌性マウス(dds系)において卵胞ホルモン作用は認められない12)。
クロルマジノン酢酸エステル(Chlormadinone Acetate)
6-Chloro-3,20-dioxopregna-4,6-dien-17-yl acetate
C23H29ClO4
404.93
白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。クロロホルムに溶けやすく、アセトニトリルにやや溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
211~215℃
100錠[10錠(PTP)×10]
1) Nora JJ, et al.:Lancet. 1973;1(7809):941-942
2) Chambon Y, et al.: Ann. Endocrinol, Paris, 1967;28: 433-443
3) Junkmann K, et al.: Acta Endocrinol.(Copenh.), 1964;45(suppl 90):139-154
4) Cochrane Database Syst Rev 2017:5:CD006109
5) Pierre Nguyen, et al.:Utilisation prolongée de l’acétate de chlormadinone et risque de méningiome intracrânien:une étude de cohorte à partir des données du SNDS. Available from:https://www.epi-phare.fr/app/uploads/2021/04/epi-phare_rapport_acetate_chlormadinone_avril-2021-1.pdf[Accessed 1st June 2023].
6) Noémie Roland, et al.:BMJ, 2024;384:e078078
7) Handy RW, et al.:Pharmacologist. 1971;13(2):221
8) 石塚直隆ほか:最新医学. 1965;20(5):1180-1195
9) 赤須文男ほか:ホルモンと臨床. 1963;11(12):1135-1143
10) 藤原元始ほか監訳:グッドマン・ギルマン薬理書 第8版 廣川書店. 1992:1718-1724
11) 岡田弘二編著:産婦人科における薬物療法. 1991;1:27-31
12) 三宅有ほか:日本内分泌学会雑誌. 1965;41(9):1079-1093
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