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処方箋医薬品注)
*無月経、月経周期異常(稀発月経、多発月経)又は生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整、月経量異常(過少月経、過多月経)、月経困難症、卵巣機能不全症、黄体機能不全による不妊症、機能性子宮出血、月経周期の変更(短縮及び延長)
妊娠率や生産率の報告を踏まえると、本剤を含む黄体ホルモン剤と卵胞ホルモン剤の併用で調節卵巣刺激の開始時期の調整を行った場合は、開始時期の調整を行わない場合と比べて、妊娠率や生産率が低下する可能性があるので、このことを患者に説明した上で、本剤の投与の要否は、患者ごとに治療上の必要性を考慮して慎重に判断すること。
通常、成人にはノルエチステロンとして1日5~10mgを1~2回に分割経口投与する。
1日5mgを月経予定5日前から投与し始め、月経周期延長希望日まで連続投与する。
1日5mgを卵胞期に投与し、数日間連続投与する。
本剤は、不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用すること。
ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。
投与しないこと。肝障害・肝疾患を悪化させることがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
アナフィラキシー(呼吸困難、蕁麻疹、血管浮腫、そう痒感等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5%以上又は頻度不明
0.1~5%未満
0.1%未満
過敏症
発疹等
肝臓
肝機能異常
電解質代謝
浮腫、体重増加等
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、腹痛等
子宮
不正出血、破綻出血、点状出血、経血量の変化、下腹部痛等
乳房
乳房緊満感、乳房痛等
精神神経系
頭痛
眠気等
その他
ざ瘡、熱感、腰痛
倦怠感
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
女性にノルエチステロン10mgを単回経口投与したとき、投与2時間後に最高血中濃度に達し、消失半減期は約5時間であった4)。[測定法:competitive protein binding(CPB)]
子宮癌術後の女性に、ノルエチステロン100mg注)を単回経口投与し、フェノール性代謝物の定性試験を行ったとき、ノルエチステロンは主に肝臓で17α-エチニルエストラジオールに一部代謝されることが証明された5)。
子宮癌末期患者に3H-標識ノルエチステロン5.0mgを単回経口投与したとき、尿中から投与量の約30%が5日間で排泄され、6日目以降は尿中から放射活性は認められなかった6)。注)本剤の承認用量は、「1日5~10mgを1~2回に分割経口投与する。」である。
再評価結果における有効性評価対象例は341例であり、有効率は89.7%(306例)であった7),8),9),10),11),12),13),14),15),16),17),18),19),20),21),22),23),24),25),26),27)。
疾患名
有効例数/有効性評価対象例数
有効率(%)
無月経
84/91
92.3
月経周期異常(稀発月経)
16/16
100
月経量異常(過多月経)
6/6
-
月経困難症
12/12
卵巣機能不全症
11/13
84.6
機能性子宮出血
65/70
92.9
月経周期の変更(短縮)
36/46
78.3
月経周期の変更(延長)
76/87
87.4
標的臓器(子宮内膜等)の細胞内に存在する特定のレセプター蛋白を介して発揮される。すなわち、細胞内のレセプター蛋白と結合してその立体構造を変え、DNAの特定領域に結合する。その部位の遺伝子が活性化されて特定のmRNAが生成され、特異蛋白の合成が起こり、ホルモン効果が発揮される28),29)。
ウサギにおけるノルエチステロンの黄体ホルモン作用は、Miyake-Pincus法(経口投与)でノルエチノドレルの約3倍である30)。
マウスにおいて卵胞ホルモン作用をわずかながら有する31)。
ラットにおいてゴナドトロピン抑制作用を有する32)。
ノルエチステロン(Norethisterone)
17-Hydroxy-19-nor-17α-pregn-4-en-20-yn-3-one
C20H26O2
298.42
白色~微黄白色の結晶性の粉末で、においはない。エタノール(95)、アセトン又はテトラヒドロフランにやや溶けにくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水に極めて溶けにくい。光によって変化する。
203~209℃
933[1-オクタノール/水]
100錠[10錠(PTP)×10]
1) Nora JJ, et al.:Lancet. 1973;1(7809):941-942
2) Kalra PA, et al.:Br Med J. 1987;294(6575):808
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4) 宮越洋二ほか:日本内分泌学会雑誌. 1972;47(12):1077
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9) 赤須文男ほか:ホルモンと臨床. 1963;11:1135-1143
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29) 髙折修二ほか監訳:グッドマン・ギルマン薬理書 第11版 廣川書店. 2007:1978-1980
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31) Miyake T, et al.:Endocrinol. 1961;69(3):534-546
32) 徳田源市ほか:日本不妊学会雑誌. 1968;13(3):256-263
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