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処方箋医薬品注)
重篤な肝障害のある患者
前立腺肥大症
ゲストノロンカプロン酸エステルとして、通常成人1週1回200mgを臀筋内に注射する。
投与期間は、8~12週間を基準として以後漫然と投与を継続しないこと。
耐糖能の低下があらわれることがある。
症状を悪化させるおそれがある。
ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。
投与しないこと。症状を悪化させるおそれがある。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
1~5%未満
1%未満
頻度不明
過敏症
そう痒
発疹
肝臓
肝機能異常
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇
血液
貧血
呼吸器
呼吸困難
咳
循環器
動悸
生殖器
性欲減退
乳腺腫脹、一過性の精子減少症
消化器
食欲不振、胃痛
下痢、嘔吐
悪心
精神神経系
全身倦怠感、脱力感、意欲減退
投与部位
硬結、疼痛、腫脹
その他
発熱
発汗、冷感
健康男子に3H-ゲストノロンカプロン酸エステル100mg又は200mgを筋肉内に投与すると、投与後4時間で血中濃度が上昇しはじめ、最高血中濃度(223.4~319.4ng/mL)は、投与量と関係なく3日目に認められた1) (外国人データ)。
投与後1週間までに投与量の57~69%、14日目までに82~89%、28日目までに86~95%が排泄され、総排泄量の約80%が糞便中に認められた1) (外国人データ)。
ステージⅠ及びステージⅡの前立腺肥大症患者を対象とした10施設における対照薬(L-グルタミン、L-アラニン、アミノ酢酸配合カプセル剤)との二重盲検試験(109例)の結果、排尿状態、夜間排尿回数及び前立腺の大きさの改善度については、両製剤間に有意差はみられなかった。残尿量、膀胱尿道所見及び尿流計測定所見においては、本剤群は、対照薬群に比し、有意に優れていた。排尿状態、排尿回数、残尿量、尿道膀胱造影、尿流計測等に関する総合改善度は、著明改善15.6%(17/109例)、中等度改善23.9%(26/109例)、やや改善37.6%(41/109例)であった。副作用発現頻度は、本剤群で19.8%(23/116例)であった。主な副作用は、食欲不振8.6%(10/116例)、発熱3.4%(4/116例)、胃痛3.4%(4/116例)、注射部位の発赤・腫脹2.6%(3/116例)、注射部位の疼痛2.6%(3/116例)、脱力感1.7%(2/116例)、下痢1.7%(2/116例)であった2) 。
ゲストノロンカプロン酸エステルは、主として直接前立腺に作用し、前立腺腺腫の縮小又は前立腺腺腫の成長を抑制する。すなわちゲストノロンカプロン酸エステルは、血中のテストステロンが前立腺細胞内に取り込まれるのを阻害し、さらにテストステロンが、5α-還元酵素によって活性型5α-DHTへ転換するのを阻害する3),4),5),6) 。また、ゲストノロンカプロン酸エステルは、マイルドなゴナドトロピン分泌抑制作用も認められている2),7),8),9) 。
ゲストノロンカプロン酸エステル(Gestonorone Caproate)
17-hydroxy-19-nor-4-pregnene-3, 20-dione hexanoate
C26H38O4
414.58
白色~微黄白色の結晶または結晶性の粉末である。においはない。アセトン、クロロホルム、酢酸エチルまたは安息香酸ベンジルに溶けやすく、メタノールまたはエタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルまたはヒマシ油にやや溶けにくく、石油エーテルまたはヘキサンに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
127~131℃
外箱開封後は遮光して保存すること。
2mL 10アンプル
1) Kolb, KH:社内資料. 1967
2) 吉田 修ほか:臨床評価. 1980;8(2):481-516
3) Altwein J E, et al.:Dtsch Med Wschr. 1975;100(12):626-629
4) Altwein J E, et al.:Urologe. 1974;A13:41-46
5) Orestano F, et al.:Urologe. 1974;A13:289-292
6) Orestano F, et al.:J Steroid Biochem. 1975;6:845-851
7) 新島端夫ほか:泌尿器科紀要. 1970;16(9):508-522
8) 松本圭史ほか:薬物療法. 1978;11(4):377-379
9) 林 正ほか:薬物療法. 1978;11(3):363-369
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