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処方箋医薬品注)
避妊
1日1錠を毎日一定の時刻に計21日間連続経口投与し、その後7日間休薬する。同様の方法で、避妊する期間繰り返し投与する。
1日1錠を毎日一定の時刻に白色錠を21日間連続経口投与し、続けて緑色錠を7日間、合計28日間連続投与する。次周期以降は、消退出血の有無にかかわらず、引き続き白色錠より投与を開始し、28日間連続投与する。したがって、1周期目の投与開始より休薬期間は一切とらない。通常、緑色錠服用中に月経(消退出血)が発来する。
一般に心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなる年代であるため、これを助長するおそれがある。,,
子宮筋腫の発育を促進するおそれがある。
乳癌が再発するおそれがある。
定期的に乳房検診を行うなど慎重に投与すること。エストロゲン投与と乳癌発生との因果関係についてその関連性を示唆する報告もある。
心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。,,
血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。
脳血管障害(脳卒中等)が発生しやすくなるとの報告がある。
血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。,
血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。また、症状が増悪することがある。,
十分コントロールを行いながら投与すること。耐糖能が低下することがある。
症状が増悪することがある。
ナトリウム又は体液の貯留により症状が増悪することがある。
投与しないこと。代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。
代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。
授乳中の女性には投与しないこと。他の避妊法をすすめるなど適切な指導をすること。母乳の量的質的低下が起こることがある。また、母乳中への移行、児において黄疸、乳房腫大が報告されている。
副腎皮質ホルモン
三環系抗うつ剤
セレギリン塩酸塩シクロスポリンテオフィリンオメプラゾール
これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。
本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制すると考えられる。
リファンピシンバルビツール酸系製剤
ヒダントイン系製剤
カルバマゼピンボセンタンモダフィニルトピラマート
本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。
これらの薬剤は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。
テトラサイクリン系抗生物質
ペニシリン系抗生物質
これらの薬剤は腸内細菌叢を変化させ、本剤の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる。
テルビナフィン塩酸塩
黄体ホルモン・卵胞ホルモン配合剤との併用で、月経異常があらわれたとの報告がある。
機序不明
Gn-RH誘導体
これらの薬剤の作用を減弱するおそれがある。
これらの薬剤は性ホルモンの分泌を低下することにより薬効を示すため、性ホルモンである本剤の投与によってこれらの薬剤の効果を減弱する可能性が考えられる。
血糖降下剤
血糖降下剤の作用が減弱することがある。血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意する。
本剤は耐糖能を低下させ、血糖降下剤の作用を減弱させると考えられる。
ラモトリギン
経口避妊剤との併用でラモトリギンの血中濃度が減少したとの報告があるので、ラモトリギン維持用量投与中に本剤を投与開始又は中止する場合は、ラモトリギンの用量調節を考慮すること。
肝におけるラモトリギンのグルクロン酸抱合が促進される。
モルヒネサリチル酸
これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。
本剤はこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。
HIV感染症治療薬HIVプロテアーゼ阻害剤
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
本剤の作用が減弱するおそれがある。
エチニルエストラジオールのAUCが減少する。
デソゲストレルの活性代謝物であるエトノゲストレルの血中濃度が低下する。
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
エトラビリンは本剤の代謝酵素(CYP2C9)を阻害すると考えられる。
HCV感染症治療薬
ALT 上昇のリスクが増加するおそれがある。
フルコナゾールイトラコナゾール
本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。
ボリコナゾール
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。ボリコナゾールの血中濃度が上昇するおそれがある。
ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。本剤がボリコナゾールの代謝酵素(CYP2C19)を阻害すると考えられる。
アセトアミノフェン
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。アセトアミノフェンの血中濃度が低下するおそれがある。
アセトアミノフェンはエチニルエストラジオールの硫酸抱合を阻害すると考えられる。本剤が肝におけるアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。
セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort, セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
この食品は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。
下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害等の症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
発疹
眼
視力障害
網膜血流障害による視力障害
肝臓
肝機能異常、AST上昇、ALT上昇
黄疸
代謝
ナトリウムや体液の貯留による浮腫、体重増加
生殖系
不正性器出血(破綻出血、点状出血)、帯下、月経過多、月経痛、性交痛、リビドー減退
乳房
乳房痛
乳房緊満(感)
乳汁漏出
循環器
期外収縮、血圧上昇、動悸
消化器
悪心
嘔吐、下痢、腹痛、便秘、食欲減退、胸やけ、腹部膨満感
呼吸器
咽頭痛、咳嗽
精神神経系
頭痛
めまい、眠気
抑うつ、いらいら感、片頭痛
*皮膚
ざ瘡、湿疹、そう痒感、色素沈着注1) 、紅斑
脱毛、血管性浮腫
筋骨格
腰痛、下肢痛、肩こり、手指のこわばり
その他
倦怠感、口渇、顔面浮腫、胸痛、白血球減少、アルドステロン上昇
含有するエチニルエストラジオールの作用による血清蛋白(コルチコイド結合性グロブリン、サイロキシン結合性グロブリン等)の増加により、総コルチゾール、総T3、総T4の上昇がみられることがある。また、これらの遊離型は変化しないとされている。これら検査値の判定に際しては注意すること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症が併発することがある。
健康成人女性に経口投与した場合、消化管からの吸収は速やかで、活性代謝物である3-ケト-デソゲストレル及びエチニルエストラジオールの血清中濃度は投与後約2時間で最高値に達する。また、反復投与した場合、3-ケト-デソゲストレル及びエチニルエストラジオールの血清中濃度はほぼ15日目に定常状態に達し、21日投与後の消失相半減期はそれぞれ22.0、23.7時間であった1) 。
AUC(pmol・hr/mL)
T1/2(hr)
Cmax(pmol/mL)
Tmax(hr)
3-ケト-デソゲストレル
97.2±36.8
22.0±9.6
12.12±5.49
1.2±0.6
エチニルエストラジオール
11.7±3.3
23.7±8.8
1.18±0.32
1.1±0.6
ファボワール錠21及びファボワール錠28とマーベロン21及びマーベロン28を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(デソゲストレル0.15mg、エチニルエストラジオール0.03mg)健康成人女性に絶食単回経口投与し、血清中の3-ケト-デソゲストレル(デソゲストレルの活性代謝物)濃度及びエチニルエストラジオール未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された2) 。
(1)3-ケト-デソゲストレル(デソゲストレルの活性代謝物)
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0→72(pg・hr/mL)
Cmax(pg/mL)
ファボワール錠21/28
14670.0±4545.3
1804.5±627.8
1.37±0.60
18.72±9.67
マーベロン21/28
15476.3±6501.2
1795.2±753.7
1.63±0.68
20.25±6.85
(mean±S.D., n=19)
(2)エチニルエストラジオール
456.0±142.7
56.81±18.04
1.26±0.45
5.97±2.45
433.4±188.8
56.40±22.10
1.11±0.32
5.32±2.19
※血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
健康成人女性に3H-標識デソゲストレルとエチニルエストラジオールを経口投与した場合、投与後8日目までに尿中には約48%、糞中には約35%が排泄された3) (外国人データ)。
避妊を希望する女性992例について実施された臨床試験において、薬剤に起因すると判定された妊娠が1例みられ、避妊効果は99.9%、延べ服用周期(14,088周期)におけるPearl indexは0.085であった4),5),6) 。避妊を希望する女性1,011例(14,378周期)中、副作用が報告されたのは、258例(25.5%)で、主なものは、悪心119例(11.8%)、乳房痛85例(8.4%)、頭痛59例(5.8%)、不正性器出血24例(2.4%)、嘔吐23例(2.3%)、倦怠感12例(1.2%)、下痢11例(1.1%)、腹痛10例(1.0%)であった。また、臨床検査値の異常が報告されたものは、AST上昇及びALT上昇2例、白血球数減少1例、アルドステロン上昇1例の計4例であった。
各種避妊法使用開始1年間の失敗率(妊娠率)は以下のとおりである7) 。
方法
理想的な使用注2)(%)
一般的な使用注3)(%)
経口避妊剤
0.3
9
レボノルゲストレル放出IUS
0.2
銅付加IUD
0.6
0.8
コンドーム
2
18
リズム法
0.4~5
24
女性避妊手術
0.5
男性避妊手術
0.10
0.15
避妊せず
85
IUS:子宮内システム IUD:子宮内避妊用具
デソゲストレル・エチニルエストラジオール錠は排卵抑制作用を主作用とし、子宮内膜変化による着床阻害作用及び頸管粘液変化による精子通過性阻害等により避妊効果を発揮する。
デソゲストレル・エチニルエストラジオール錠の連続服用により、血中の黄体・卵胞ホルモン値は一定に保持される。その結果、脳下垂体前葉ゴナドトロピン分泌の生理的パターンが阻害され、ゴナドトロピン分泌の減少により、排卵が抑制される8),9),10) 。
デソゲストレル・エチニルエストラジオール錠の連続服用により、子宮内膜の性状が変化し、その結果、受精卵の着床が阻害される10) 。
デソゲストレル・エチニルエストラジオール錠の連続服用により、子宮頸管粘液の性状や組成の変化が起こり、子宮腔内への精子の通過性が阻害される8),9),10) 。
デソゲストレル(Desogestrel)
(+)-17α-Ethynyl-18-methyl-11-methylene-4-estren-17-ol
C22H30O
310.47
白色の結晶性の粉末である。テトラヒドロフランに極めて溶けやすく、N,N-ジメチルアセトアミド又はエタノール(99.5)に溶けやすく、アセトニトリルにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。
111~113℃
エチニルエストラジオール(Ethinylestradiol)
19-Nor-17α-pregna-1,3,5(10)-triene-20-yne-3,17-diol
C20H24O2
296.40
白色~微黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。ピリジン又はテトラヒドロフランに溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
180~186℃又は142~146℃
本剤は小児の手の届かない場所に保管すること。
210錠[21錠(PTP)×10、乾燥機能付き脱酸素剤入り]
280錠[28錠(PTP)×10、乾燥機能付き脱酸素剤入り]
1) 水野正彦ほか.日本不妊学会誌.1991;36:35-48
2) 社内資料:生物学的同等性試験に関する資料
3) Viinikka L,et al.Acta Endocrinol.1980;93:375-379
4) 水野正彦ほか.産科と婦人科.1990;57:2507-2532
5) 高木繁夫ほか.基礎と臨床.1991;25:2807-2816
6) 水野正彦ほか.産科と婦人科.1992;59:149-159
7) Trussell J.:Contraception. 2011;83(5) 397–404
8) Cullberg G,et al.Acta Obst Gynecol Scand.1982;Suppl.111:29-38
9) Mall-Haefeli M,et al.Geburtshilfe Frauenheilkd.1984;44:177-179
10) Viinikka L,et al.Acta Endocrinol.1976;83:429-438
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