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オスバンラビング

添付文書番号

261670GQ1117_4_02

企業コード

670109

作成又は改訂年月

2023年7月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

872619

薬効分類名

速乾性擦り込み式手指消毒剤

承認等

オスバンラビング

販売名コード

YJコード

261670GQ1117

販売名英語表記

OSVANRUBBING

承認番号等

承認番号

20600AMZ01502

販売開始年月

1995年11月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

ベンザルコニウム塩化物

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

損傷皮膚及び粘膜には使用しないこと[刺激作用を有する。]

3. 組成・性状

3.1 組成

オスバンラビング

有効成分100mL中
日局 濃ベンザルコニウム塩化物液50   0.39g
(ベンザルコニウム塩化物として   0.2g )
添加剤エタノール、トリイソオクタン酸グリセリン、DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、香料

3.2 製剤の性状

オスバンラビング

性状本剤はエタノールを含有する無色澄明の液

4. 効能又は効果

医療施設における医師、看護師等の医療従事者の手指消毒

6. 用法及び用量

  • 〈医療従事者の通常の手指消毒の場合〉

    本剤約3mLを1回手掌にとり、乾燥するまで摩擦する。ただし、血清、膿汁等の有機物が付着している場合は、十分に洗い落した後、本剤による消毒を行う。

  • 〈術前・術後の術者の手指消毒の場合〉

    手指及び前腕部を石けんでよく洗浄し、水で石けん分を十分洗い落した後、本剤約3mLを手掌にとり、乾燥するまで摩擦し、更にこの本剤による消毒を2回繰り返す。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

過敏症

紅斑、そう痒感、浮腫等

皮膚

刺激症状

14. 適用上の注意

14.1 薬剤使用時の注意

  1. 14.1.1 手指消毒以外の目的には使用しないこと。
  2. 14.1.2 経口投与しないこと。
  3. 14.1.3 本剤は希釈せず、原液のまま使用すること。
  4. 14.1.4 眼に入らないよう注意すること。入った場合には水でよく洗い流すこと。
  5. 14.1.5 反復使用した場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがあるので注意すること。
  6. 14.1.6 血清・膿汁等の有機物は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している場合は、十分洗い落してから使用すること。
  7. 14.1.7 石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、予備洗浄に用いた石けん分を十分に洗い落してから使用すること。
  8. 14.1.8 引火性があり、爆発の危険性があるため、火気には十分注意すること。
  9. 14.1.9 本剤で消毒した手指で、2.5kg以下の低出生体重児を取扱う場合、低出生体重児の皮膚がかぶれることがあるので十分注意すること。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

タンパク変性及び酵素の切断、糖の分解と乳酸の酸化など代謝への作用、膜透過性障害による溶菌、リン及びカリウムの漏出、解糖の促進、原形質膜の活動を支える酵素に対する作用などが考えられている1)

18.2 殺菌作用

本剤はベンザルコニウム塩化物を有効成分とするエタノール溶液であり、院内感染起因菌[メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含むグラム陽性菌(6株)及びグラム陰性菌(8株)]に対して殺菌効果を示した。また、ウイルスの一部(アデノウイルス5型、ポリオウイルス2型、インフルエンザウイルスA香港型、ムンプスウイルス、単純ヘルペスウイルス1型)に対して不活化効果を示した。しかし、芽胞を形成する細菌(炭疽菌、破傷風菌等)に対する殺菌効果は期待できない。

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

ベンザルコニウム塩化物(Benzalkonium Chloride)

化学名

Alkylbenzyldimethylammonium chloride

分子式

〔C6H5CH2N(CH32R〕Cl
R=C8H17~C18H37(主としてC12H25及びC14H29、本剤の場合、RはC12H25が80~85%、C12H25+C14H29が98%以上)

分子量

354.01(C22H40ClNとして)

性状

白色~黄白色の粉末又は無色~淡黄色のゼラチン状の小片、ゼリー様の流動体若しくは塊で、特異なにおいがある。
水又はエタノール(95)に極めて溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
水溶液は振ると強く泡立つ。

化学構造式

20. 取扱い上の注意

  1. 20.1 外箱開封後は遮光して保存すること。
  2. 20.2 火気を避けて保存すること。

22. 包装

1,000mL[瓶]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

富士製薬工業株式会社 富山工場 学術情報課

〒939-3515 富山県富山市水橋辻ヶ堂1515番地

(TEL) 0120-956-792
(FAX) 076-478-0336

25. 保険給付上の注意

本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

富士製薬工業株式会社

富山県富山市水橋辻ヶ堂1515番地

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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