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日本薬局方
葉酸注射液
処方箋医薬品注)
(1) 葉酸欠乏症の予防および治療(2) 葉酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給 (消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)(3) 吸収不全症候群(スプルーなど)(4) 悪性貧血の補助療法(5) 下記疾患のうち、葉酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
(6) アルコール中毒および、肝疾患に関連する大赤血球性貧血(7) 再生不良性貧血(8) 顆粒球減少症(5) の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。
葉酸として、通常成人1回15mgを1日1回、皮下または、筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
頻度不明
過敏症
紅斑、瘙痒感、全身倦怠等
消化器
食欲不振、悪心等
その他
浮腫、体重減少
組織・神経等への影響を避けるため、以下の点に注意すること。
葉酸は生体の組織細胞の発育及び機能を正常に保つのに必要で、特に赤血球の正常な形成に関与し、大赤血球性貧血に対して網状赤血球ならびに赤血球成熟をもたらす。葉酸はウラシルのような中間体からチミンその他の重要なプリン及びピリミジン化合物の生成に補酵素として作用し、チミンはビタミンB12によって核酸及び核蛋白の要素として不可欠なチミジンに変化する。一方悪性貧血や大赤血球性貧血に見られる巨赤芽球は核蛋白代謝の異常をきたした初生赤芽球であり、葉酸やビタミンB12の欠乏は骨髄成分の成熟停止を起こすといわれている1),2),3)。
葉酸(Folic Acid)
N-{4-[(2-Amino-4-hydroxypteridin-6-ylmethyl)amino]benzoyl}-L-glutamic acid
C19H19N7O6
441.40
黄色~橙黄色の結晶性の粉末で、においはない。水、メタノール、エタノール(95)、ピリジン又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。塩酸、硫酸、希水酸化ナトリウム試液又は炭酸ナトリウム十水和物溶液(1→100)に溶け、液は黄色となる。光によって徐々に変化する。
外箱開封後は遮光して保存すること。
1mL×50管
1) 井上 硬 他:ビタミン.1954;7:851-857
2) 岩井 和夫:新ビタミン学.1969:343-354
3) 外林 秀紀:臨床血液.1971;12:207-224
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